みんなのケータイ

旅行にモバイルバッテリーを忘れてChargeSPOTで乗り切る

 モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」を使ってみました。

札幌駅内のドラッグストアで「ChargeSPOT」をレンタル

 モバイルバッテリーのシェアリングサービスは、少し前の中国・上海訪問時にレストランやホテルのエントランスなどで同様のサービスを見かけていたほか、ケータイ Watchのニュース記事でも何度か紹介する機会がありましたが、筆者は普段からモバイルバッテリーを持ち歩いているので、利用する機会はなさそう。

 なんて思っていたのですが、家族旅行で札幌に行く際に、普段は持ち歩いているモバイルバッテリーを見事に忘れ、ChargeSPOTのお世話になる機会がありました。

 最近のスマートフォンはバッテリー容量が大きいモデルが増えており、カメラ撮影にガンガン使ったり、テザリングを長時間有効にしたり、スマートフォンで動画を長時間見る…などの使い方をしなければ、以前と比べるとバッテリー切れの心配は少なくなりました。

 実際、旅行中にモバイルバッテリーを持たなくても、スマートフォンのバッテリーがゼロになることなく過ごせていました。

 そのため「このままモバイルバッテリーなしでも何とかなるかも……」と思ったのですが、最終日には移動中の飛行機・電車・バスなどで子どもに動画を見せたり、ルート検索や調べ物をしたり、カメラや動画撮影にも使うと、モバイルバッテリー無しでは家に着くまでにほぼ確実にスマートフォンのバッテリーが切れるため、最終日に新千歳空港に向かう前に、札幌駅のドラッグストアでChargeSPOTのモバイルバッテリーをレンタルすることに。

 ChargeSPOTをレンタルするにあたって最初に困ったのは、初めてレンタルする店舗が、やや面積の大きなドラッグストアだったこともあり、なかなか店内のChargeSPOTが見つからなかったことです。

 店内をウロウロと行ったり来たりしながらChargeSPOTのステーションを探し回ったのですが、すぐに見つけることはできませんでした。最終的には店内のスタッフに尋ねて、店内の一角にChargeSPOTが置かれたテーブルへと案内してもらいました。

店内のテーブルにChargeSPOTが

 会員登録などは事前に済ませてあったので、中国発のシェアバイク「Mobike」や「ofo」をレンタルする際の手続と同様に、ステーションに貼り付けされているQRコードを撮影すればバッテリーが取り出して使える…ハズだったのですが、ChargeSPOTアプリからQRコードの読み取りすると、システムメンテナンス中という旨のエラーが表示されてしまいました。

初めてのレンタル…は予想外のエラーに

 店内のスタッフがChargeSPOTのサポートセンターに電話し、ステーションを再起動することで問題は解決したのですが、初めてのレンタルだったので「もしかしてレンタル手順が違うのかな?」などなど、不安に思いながらの待ち時間でした。

サポートセンターの指示に従い電源再投入で対応するスタッフ

 電源断→再投入による対応が完了すると、ステーションからバッテリーが取り出し可能になりました。ChargeSPOTには、充電用のケーブルとして、Type-C、Lightning、microUSBの3つのケーブルがバッテリーに内蔵されており、自分でケーブルを用意する必要なくこれらの端子に対応するデバイスを充電できます。

 しかしユーザー自身が持つケーブルを挿すためのUSBポート類はありません。またChargeSPOTのケーブルは短いため、おのずと充電中はスマートフォンとモバイルバッテリーを重ね合った状態で使うことになります。スマートフォンを充電しながらゲームをするなどの用途には不向きです。

内蔵ケーブルはかなり短い

 ChargeSPOTのバッテリー容量は5,000mAh、スマートフォンを1回充電するには不足ありません。ただし、QuickChargeなどの急速充電規格には非対応のため、普段から急速充電を使っていると「あれ?充電に必要な時間が普段より長い?」と感じることはありました。

 それでも、ChargeSPOTのおかげでバッテリー切れを起こさずに無事に帰宅。翌日、新宿エリアにあるドコモショップでChargeSPOTを返却し、レンタルからおよそ24時間での返却となりました。

返却は新宿エリアのドコモショップで

 今回のように、レンタルしたエリアと異なる場所で返却をしても、利用料金は通常と同様に「1時間〜48時間は税別300円」で、オプション料金などは発生しません。料金体系がシンプルで、返却場所さえあれば、返却するエリアなどなどを気にせずに借りられるメリットもあります。

 細かな点で戸惑うことはありますが、バッテリーをレンタル・返却するためのステーションが広がれば、モバイルバッテリーをいつでもどこでもレンタル・返却できるようになります。充電切れの心配やストレスから解放される環境が整いそうです。