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ファーウェイのサブブランド「HONOR」のロゴが変更、その意図は?

 ファーウェイのスマートフォンは「P」「Mate」「Nova」などのラインがありますが、ファーウェイブランドとは別にオナー(Honor)ブランドでも製品展開を行っています。日本では最近はオナーの代わりにPやMateの「Lite」モデルが低価格機として販売されていますが、中国やアジアではオナーの新製品が毎月のように投入されています。

 このオナーのブランドロゴは「honor」と小文字でした。ところが10月末に発売された「Magic 2」の登場に合わせ、すべて大文字の「HONOR」とロゴを変更しています。表記上は文字種類が変わっただけですがデザインは大きく変わり、イメージチェンジを図るようです。オナーはもともと若い世代向けのブランドで、ライトブルーの小文字のフォントはその若々しさを表していたもの。中国では頭の「h」の右横に中国語でオナーを表す「栄光」の漢字も並べられていました。

Magic 2の北京発表会会場。ロゴが「HONOR」に変わっている
中国にあるオナーの専門店。ロゴはいままでのもの

 しかし、今やオナーのラインナップにはKirin 980を搭載したハイスペックモデルもありますし、Magic 2のスライド機構のような新しい技術を採用したモデルもあります。また中国ではファーウェイとは全く別のブランドと展開しており、製品ラインナップも全世代向けへと拡大しています。そこで成熟したイメージとなる「大文字・黒文字」とロゴを変更したようです。

 とはいえ、Magic 2の発表から約1カ月後に中国・深センのオナーの店に行ってみましたが、ロゴはまだ古いまま。ちょうど「Honor10青春版」の発表日で店内ではイベントを実施。横断幕だけは「HONOR」と新ロゴになっていました。でも、その新製品のHonor10青春版やロゴ変更と同時に発表されたMagic 2の本体ロゴは「honor」と旧ロゴのまま。ちょっとちぐはぐ感があります。

Magic 2本体のロゴは古いまま
お店ではHonor10青春版のイベントを新ロゴでやっていた

 ロゴの変更は大きなニュースのはずですが、発音が変わるわけではありませんし、中国ではオナーとは呼ばず中国語の発音そのままに栄光(ロンヤオ)と読みます。ということで消費者のほうはあまり気にしていないのでしょう。まもなく新年、2019年を迎えますし、今度の春節(旧正月)は2019年2月5日。ということは、来年のMWC2019あたり、新しい年になってから端末のロゴも入れ替えるのかもしれません。