「Pixel 3 XL」のストレージは64GBで足りるのか

　Androidスマートフォンをメインに使ってきた筆者にとって、microSDカードは欠かせないアイテムでした。しかし新たな相棒「Pixel 3 XL」は、外部メモリカード非対応なんですよね。

　筆者は64GBモデルを利用しており、その容量自体は、これまで使ってきた機種とさほど大きな違いはありません。ただ、やっぱり「外部ストレージを追加できる」ことはひとつの安心をもたらしていたことは間違いありません。

　そんな筆者は、日々、写真を撮ることはもちろん、取材時には動画撮影や音声録音にもスマホを駆使してきました。プライベートでは、「Netflix」や「Google Play Music」を利用しており、どんどんストレージを消費するユーザーです。

　はたして64GBで足りるのか。利用開始から1カ月経った今……残り10GBになっているではありませんか。こ、これはやばい気がする。

　内訳を見ると、録音アプリのデータが2GBほどありましたので、あわててパソコンへバックアップ。そしてカメラで撮った写真・動画が10GBを超えています。なるほど、このままでは早晩、ストレージが足りなくなることは明白、と思いますよね。

　ひとつご紹介しておきたいのが、「Pixel 3 XL」のスマートストレージと呼ばれる機能です。これをONにしていると、Googleフォトへバックアップした写真や動画を一定期間後、自動的に端末から削除してくれます。その期間は30日、60日、90日から選択できるようになっておりまして、なるほど、普段の写真はたいてい飯テロ用写真だったりしますので手元に残す必要はあまりなく、この仕様であれば、あっぷあっぷせずに済みそう。

写真の占有する部分が大きい

スマートストレージでバックアップした写真・動画はローカルからどんどん削除

　また自宅にNAS（LAN経由でアクセスするHDDですね）を導入済みでして、NASメーカーが提供するアプリによって、自動的に写真・動画のオリジナルデータがバックアップされています。これまた「Pixel 3 XL」本体からどんどん削除して大丈夫、という環境です。

　気になる音楽と動画はどうか。音楽は最近いろいろと聴いていたことから2.2GB分、溜め込んでいました。映像で占有していたのは約4GB。Netflixで最近、好きなドラマ「ナルコス」の最新シリーズが公開されたこともあって、そのデータを事前ダウンロードしていたことが大きいかも。また音楽・動画、どちらも、筆者が11月中旬に韓国へ取材に出かけるためキャッシュしていたことが影響していたかもしれません。

　その他のアプリは13GBも占有しているのですが、これは使わないアプリを定期的に見直していいかも。もちろん「Pixel 3 XL」のストレージ管理機能（空き容量を増やす、というメニューです）で、利用頻度のアプリを洗い出すこともできるようです。

　1カ月で残り10GB、と知ったときは足りないと思えましたが、冷静に利用スタイルや「Pixel 3 XL」のストレージ機能を確認すると、まだ慌てずに済むかな、と思ったのも事実。もちろん個人で使っているNASがあることも大きいですね。このあたりの使用感、長く使えば使うほど、また評価が変わるかもしれませんので、数カ月後、あらためてお知らせしてみたいです。