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ドコモのリニューアルした「世界そのままギガ」使ってみたレポート

 NTTドコモは5月24日正午より、海外データ定額サービスの「パケットパック海外オプション」を「世界そのままギガ」に、「海外パケ・ホーダイ」を「世界ギガし放題」へとリニューアルを行った。筆者はちょうどこのタイミングで海外(ベトナム・ハノイ)に滞在していたため、本稿ではリニューアル直後の「世界そのままギガ」を使用してみたレポートをお届けする。

 現地5月24日7時半頃(日本時間9時半頃)にローミングをオンにして、ウェブブラウザーでアクセスしてみると、従来の「パケットパック海外オプション」のページを表示。24時間プランや1時間プラン、さらには3日、5日、7日からプランが選べるかなりシンプルで分かりやすいデザインで。各プランをタップすると契約をスタートできる。

従来の「パケットパック海外オプション」申し込みページ
最長プランは7日間
プランを選んでタップすると、海外で高速でのデータ通信が行える

 そこから約5時間後の現地12時半頃(日本時間14時半頃)に同じようにアクセスしてみると、「世界そのままギガ」のページが表示された。

リニューアルした「世界そのままギガ」の申し込みページ

 「世界そのままギガ」では「予約せずに今から利用する」、「予約する」、「予約せずに利用する方法」、「料金を調べる」の4つのボタンが用意されている。世界そのままギガの使い方を調べたり、料金をチェックしたい場合は、後者の2つをタップすればオーケー。ローミングをオンにしなくても表示できるので無料で確認できる。

利用料金の一覧

 すでに海外に来ている場合は「予約せずに今から利用する」をタップ。するとプラン選択画面に切り替わる。プラン選択では「通常プラン」と割引料金で利用できる「国・地域限定割りプラン」の2つが用意されている。

1時間や24時間があるのは、従来の「パケットパック海外オプション」と同じ

 「国・地域限定割りプラン」は70の国や地域が対応しているので、メジャーな-海外旅行での渡航先には概ね対応しており、今回利用したベトナムもその対象。通常プランと国・地域限定割りプランではサービスに差はないので、対象国では国・地域限定割りプランを選ぶようにしよう。

 これまでのパケットパック海外オプションとの大きな違いは、選択できるプランが最長30日まで用意されたこと。これまでは最長7日間だったので、それ以上海外で利用する場合はそのつど申し込み作業が必要だったが、その手間がなくなる。

最大30日までずらりとプランが並ぶ

 それ以外の申し込み手順はパケットパック海外オプションとほぼ同じ。日数を選んでアラートのとおり進めていけば、オプションが有効となり海外でのデータ通信が利用できる。申し込み後は残りの利用時間が円グラフで表示されるのも同じだ。

プランをタップして申し込みをするだけなので、手軽さは従来と変わらない
残りの利用時間が円グラフでわかる

 また利用できるデータ容量も契約中の国内パケット定額サービスまたは料金プランのデータ量を利用する。「5Gギガホ プレミア」と「ギガホ プレミア」は30GBまで高速でのデータ通信が可能となっている。

 もうひとつ従来のパケットパック海外オプションとの違いは、プランをあらかじめ予約できること。日本出発前に「ドコモ海外利用」アプリから申し込みが可能となっており、画面自体は海外でブラウザーからアクセスするのと同じで、「予約する」をタップし、利用したい期間と国・地域を指定する。ちなみに複数国を周遊する場合は、すべて登録する必要がある。

あらかじめ利用する時間とエリアをしてする
周遊する場合は、その地域をすべて登録しておく

 あらかじめ申し込んでおけば、現地に着いてから操作する必要がなく、旅程に合わせて複数のプランを組み合わせるといった柔軟な使い方も可能。とはいえ事前予約も現地で申し込む場合も料金には差はない。

 なお、フライト遅延などで到着が遅くなると、その分、データ使用期間は後ろ倒しになる。もし、フライトが3時間遅延した、といった状況では、データローミングをONにする時間も3時間遅れ、その分、データ使用期間も伸びる。万が一、24時間以上、フライトが遅延するといったん「世界そのままギガ」は自動的にキャンセルされる。その場合、現地であらためて申し込む必要がある。

【お詫びと訂正 2023/05/26 17:29】
 記事初出時、フライトが遅延した場合でも料金が発生するとしておりましたが、誤りです。お詫びして訂正いたします。