みんなのケータイ
ステレオスピーカー搭載のGalaxy S9+でGear VRのVR体験が劇的変化
【Galaxy S9+ SC-03K】
2018年6月29日 06:00
前回の記事で、Galaxyシリーズとセットで使えるOculusプラットフォームのVRゴーグルGear VRと、同じくOculusプラットフォームのスタンドアロンVRゴーグル「Oculus Go」の体験の違いについて書きました。違いのひとつがサウンド体験で、Oculus Goにはゴーグル内にステレオスピーカーが搭載されていますが、Gear VRのサウンドは使用するGalaxyシリーズのスマートフォンに依存します。
筆者はモノラルスピーカー搭載のGalaxy Note8を使用しているので、スピーカー出力だと音が右前方からしか聞こえず、ヘッドフォンが必須。でもステレオスピーカーを搭載したGalaxy S9/S9+なら、また違った体験になるかも……と書いたわけですが、その後、Galaxy S9+を試用するチャンスを得たので、早速試してみました。
VRの話にいく前に、Galaxy S9+についても少し触れておきます。試用してわかったのは、このスマホがめちゃくちゃ使いやすいということ。筆者はGalaxy Note8の前はGalaxy S8+を使用していたのですが、その前機種と比較してもかなり使いやすくなっています。理由のひとつにはやはり、生体認証の進化があげられるでしょう。
例えば指紋センサーの位置。S8+やNote8ではレンズの横にあった指紋センサーが、S9+ではレンズの下に並んでいる。おかげで指の届きやすさが全然違います。また顔認証と虹彩認証を組み合わせた「インテリジェントスキャン」も使ってみるとかなり便利。以前は顔認証だと暗いところで認識してくれないし、虹彩認証だと逆に明るい場所で認識に時間がかかったり、目の位置を合わせるのが面倒だったんですが、「インテリジェントスキャン」だと暗い場所でも明るい場所でもマスクをしていても、顔を向けるだけでOK。コレ、今の季節にはあまりありがたみを感じないかもしれませんが、手袋で指紋が使えず、それでいてマスクする機会も増え、かつ暗い冬には絶対便利なはず。いろんな生体認証を組み合わせて、どんな状態でもロック解除が簡単にできるのは本当にラクなので、他のスマホもみんなこうなって欲しいくらいです。
もちろんカメラも進化しています。2つのレンズのうちメインのレンズで絞りがF値1.5とF値2.4に切り替えられ、暗いところにかなり強くなっているのはCMでもおなじみですが、もはやGalaxyで写真がきれいなのは当たり前。そのあたりの基本的なカメラ性能についてはまた別途紹介するとして、筆者のイチ押しは進化した「Bixby Vision」です。いわゆるAIを用いた画像解析機能で、一部の機能はGalaxy S8/S8+やGalaxy Note8でも使えますが、Galaxy S9+ではテキスト翻訳や画像検索、位置情報検索、ワインラベル、QRコードと、画像解析が使える用途が広い上、テキスト翻訳はかざすだけのスピーディーさでかつ、他の同様のアプリに比べてもなかなかの精度の高さ。海外でメニューなどが読めないときなどに、かなり便利に使えそうです。
こんな感じでGalaxy S9+をすっかり気に入ってしまった筆者ですが、ここで話をGear VRに戻します。ステレオスピーカーのGalaxy S9+でGear VRのサウンド体験がどう変わったかというと、やはりステレオなので音の聞こえ方、臨場感が全然違います。モノラルスピーカーのGalaxy Note8ははっきり言ってヘッドフォンなしでは厳しいですが、ステレオスピーカー搭載のGalaxy S9+は、スピーカーでもちゃんとコンテンツが楽しめる感じ。
ただ、Oculus Goでは耳に近いところで音が鳴るのに対し、Gear VRでは構造上、スマートフォンをセットするゴーグルの前面側で音が鳴るため、着用している本人以外にも、いや下手をすると本人以上に、周囲に音がよく聞こえます。まさにダダ漏れ。ですのでやはり、ヘッドフォンの着用がおすすめです。ちなみに筆者は最近、VR用のヘッドフォンとして、ソニーの「オープンイヤーステレオヘッドセット STH40D」を購入しました。このヘッドフォン、耳をふさがずに周囲の気配が感じられ、それでいてしっかり没入感も得られるので、まさにVRコンテンツを楽しむのに最適。Gear VRに限らず、VRゴーグル用にぜひおすすめしたいです。
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