みんなのケータイ

世紀末の空を夏の青空に変えてきました

【EveryPhone PR】

EveryPhone PRの標準カメラアプリの画像。相変わらず見事な紫だ。もちろん本当は青い海、青い空、白い雲、緑の山、砂浜なのだが

 これを書いている今は梅雨真っ盛りだが、もうすぐ青い海、青い空がキレイな夏がくる……が、既報の通り、筆者が約3カ月前に購入したヤマダ電機のオリジナルスマホ「EveryPhone PR」では、青い空は撮れない。紫の空になってしまうからだ。世紀末である。間違いなく世界の黄昏、滅びが迫っている感じに撮れる。そういう写真を撮りたい人にはオススメのスマホだ。だが、私は普通に青い空を撮りたい。

 というわけで各種カメラアプリをインストールしながら、なんとかならんかと調整を始めたのだが、久しぶりの(まだ梅雨なのでね)青い空を眺めながらカメラアプリをいじっていると馬鹿らしくなってくるのだ。

 そりゃそうだろう。青い空、青い海を見たいのに、なんでいつまでも顔を下に向けてスマホの画面を見続けながら「あーでもない、こーでもない」と設定を調整しなきゃならんのだ。本末転倒も甚だしい。青空をバシッと一発撮ってあとは空を眺めていたいのだ。

 だからいじるのをやめた。その代わり各カメラアプリのオート任せにガンガン撮ってみた。たくさんあるカメラアプリ、いずれはオートでもキレイな青空が撮れるアプリがあるだろう。

 ……無かった。ことごとく紫の空になる。多少紫色が薄まることはあるが、所詮は紫。パープルだ。心に闇がある感じの画像だ。あまりにも紫の世界ばかりを見ているので、なんだかこれも味があっていいな、と思えてくる。いかん、危険な兆候だ。

 となるとシーンやフィルターの設定くらいはしないといけないようだ。風景や空を撮るのに最適なシーンが用意されていれば、それを選択するだけでいい。ただ意外とシーン設定が少ない。最近はSIMフリーのスマホが増えたからか、オート任せで十分だからか、手動のシーン設定が減っている。

 インストールしていたアプリのなかにLINE系の「Foodie」があり、これは結構な数のフィルター設定を用意している。いくつか選択してみるとようやく青空が戻ってきた。これでとりあえずEveryPhone PRの弱点はだいぶカバーできたと思う。あとは梅雨明けの夏らしい青空を待つだけである。

試したカメラアプリのひとつ、高画質で定評のある「無音カメラ[高画質]」でオート撮影した画像。よく見ると若干ざらつくものの、これもなかなかの紫だ
「Foodie」のフィルター「Positano」の4段階で一番抑えめの設定にしたのがこの画像。ちょっとガスった懐かしい感じの画像だが、とりあえず青空に。これくらいだと夏の思い出に使えそう
Foodieにはトロピカルな設定もある。より青が際立つ設定。もうなんだか日本の逗子(で撮影)とは思えない、南国真っ只中といった群青色の世界だが
なおFoodieでもフィルターが違えば紫の世界に逆戻り。ただ読者もそろそろ「このパープル良いんじゃない?」とか思い始めているのでは? それがEveryPhone PRの魔力、いえ魅力です、たぶん