山根康宏の「言っチャイナよ」
今月も折りたたみスマホが登場、ハイスペックなデザイナーモデルも発売に
2022年2月10日 00:03
世界最大のスマートフォン市場であり、世界最大の5G加入者数を誇る中国。本連載「言っチャイナよ」は香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が中国で毎月発表される5Gスマートフォンを紹介する。
今回は2022年1月に発表されたモデルをまとめた。先月のOPPOに続き今月はHonorから折りたたみスマートフォンが登場。realmeとvivoはSnapdragon 8 Gen 1搭載モデルを相次いで登場させた。このうちrealmeは2021年秋モデルに続き深澤直人氏をデザイナーに迎えた製品を投入。OnePlusはカメラ強化の最上位モデルを発表した。
美ボディー仕上げもあるOPPO低価格ラインの最上位モデル「A96 5G」
「A96 5G」はOPPOのミドルレンジ・エントリーラインであるAシリーズの最上位モデル。カメラ周りは低消費電力LEDで囲み呼吸するように点滅、メインには4800万画素カメラを搭載。フロントカメラはHDR対応でセルフィーも美しくとれる。
イルミネーションカラーモデルはミドルハイレンジのRenoシリーズ最新モデルにならい、「Reno Glow」と呼ばれる表面をダイヤモンド状に凹凸処理し光沢とマット感を両立した美しい仕上げとした。デザインと性能を両立しながらAシリーズ最薄7.49mm、最軽量171gのスタイリッシュな形状にまとめた。
発表日 | 2022年1月4日 |
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価格 | 1999元(約3万6000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 695 |
ディスプレイ | 6.43インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB |
バッテリー | 4500mAh、33W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 159.9x73.2x7.49mm、7.55mm(イルミネーション)、171g |
深澤直人デザインモデルもあるハイエンド、「realme GT2」
realmeの上位モデル「GT」シリーズに、昨年のハイスペックチップセットSnapdragon 888を搭載した製品が「realme GT2」。
本体カラーは4色あり、そのうちMaster Paper(白)とMaster Wood(緑)は深澤直人氏が背面をデザイン。世界的な素材メーカーSABIC社とコラボしバイオベースの材料を使い「紙」を再定義、環境へやさしい製品とした。なおカメラはトリプル仕上げだがメイン以外の画素数は非公開。
発表日 | 2022年1月4日 |
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価格 | 2699元(約4万9000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 888 |
ディスプレイ | 6.62インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万+超広角+マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 5000mAh、65W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n28A / n41 / n78 |
サイズ | 162.9x75.8x8.6mm、194.5g(Master版)、199.8g |
Snapdragon 8 Gen 1搭載のハイエンドモデル「realme GT2 Pro」
realmeの最上位モデルとなる「realme GT2 Pro」はチップセットにSnapdragon 8 Gen 1を搭載、ディスプレイ解像度も2Kと高く、5000万画素を2つ搭載し8K録画にも対応した。本体デザインはrealme GT2同様に深澤直人氏デザインの2色を揃える。
発表日 | 2022年1月4日 |
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価格 | 3899元(約7万1000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.7インチ3216x1440ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万+5000万超広角+300万マクロ |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 5000mAh、65W充電(有線) |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28A / n38 / n40 / n41(2515-2675MHz) / n66(2110-2180MHz) / n77 / n78、NSA : n41(2515-2675MHz) / n77 / n78 |
サイズ | 163.2x74.7x8.18mm、189g(Master版)、199g |
高画質カメラに120W充電対応のハイエンドモデル、vivo「iQOO 9」
1500nitと明るく120Hz対応の美しいディスプレイを搭載、冷却機構も強化してゲーミング利用も意識したvivoの「iQOO 9」は2022年上半期のiQOOブランドハイエンドモデル。チップセットはSnapdragon 8 Gen 1を搭載、ディスプレイ駆動用の別チップも搭載している。
背面は2つのカメラを目立たせる新しいデザインを採用、5000万画素の上位カメラはサムスン製センサーを採用した。前モデルに引き続きBMW M Motorsportsカラーモデル(Legend版)も提供する。
発表日 | 2022年1月5日 |
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価格 | 3999元(約7万2000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.78インチ2400x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万+1300万超広角+1200万ポートレート(2倍) |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 4700mAh、120W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 164.55x76.7x8.37mm、206.1g |
iQOO 9 Pro
iQOO 9のディスプレイ解像度を高め、無線でも50Wの高速充電に対応、カメラスペックも高めたモデルが「iQOO 9 Pro」。メインカメラは強力な手振れ補正となるマイクロジンバルを内蔵する。ディスプレイ埋め込みの指紋認証センサーはタッチエリアを広げ、指先2本の認証にも対応する。
発表日 | 2022年1月5日 |
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価格 | 4999元(約9万1000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.78インチ3200x1440ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万+5000万超広角+1600万光学2.5倍望遠 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 4700mAh、120W充電(有線)、50W充電(無線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 164.81x75.2x8.83mm(Legend版)、9.21mm、209.98g(Legend版)、203.92g |
キャリアブランドのエントリーモデル、中国移動「NZONE S7 5G」
中国移動の独自ブランドとして展開しているNZONEの最新モデル「NZONE S7 5G」はDimensity 700搭載のエントリー機として登場した。過去に発売された2モデルは「Pro」の名をつけたミドルレンジ以上の製品だったが、エントリー機の投入で拡販を目指す。
発表日 | 2022年1月5日 |
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価格 | 1699元(約3万1000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 700 |
ディスプレイ | 6.5インチ1600x720ピクセル |
リアカメラ画素数 | 1300万+200マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 800万(水滴型ノッチ) |
RAM/ROM構成 | 6GB+128GB |
バッテリー | 5000mAh、22.5W充電(有線) |
5G NR対応バンド | 非公開 |
サイズ | 164x76x8.95mm、198g |
OnePlus 10 Pro
ハッセルブラッドとコラボした高画質カメラを搭載するカメラフォン、「OnePlus 10 Pro」はProモデルが先に登場。OnePlusのフラッグシップ機は「Pro」「無印」の2機種が通常販売されるが、10シリーズはカメラを大きく強化し他社のカメラフォンに対抗する。
発表日 | 2022年1月11日 |
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価格 | 4699元(約8万5000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.7インチ3216x1440ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+5000超広角+800万光学3.3倍 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 5000mAh、80W充電(有線)、50W(無線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A(SAのみ) / n40 / n41 / n78 / n79 |
サイズ | 163x73.9x8.6 mm、200.5g |
Honorもついに折りたたみを投入、「HONOR Magic V」発表
Honor初の折りたたみモデルが「HONOR Magic V」だ。ディスプレイは閉じてもすき間のないゼロギャップデザイン。開くと7.9インチ、閉じると6.45インチになるデザインはファーウェイ「Mate X2」によく似ている。
カメラは5000万画素を3つ搭載し、うち1つはスペクトル強化用。フロントカメラは内側外側共に4200万画素とこれも高解像度だ。価格は1万元切りを実現した。本体背面はビーガンレザーとガラス仕上げの2タイプある。
発表日 | 2022年1月14日 |
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価格 | 9999元(約18万1000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ディスプレイ | 7.9インチ2272x1984ピクセル、6.45インチ2560x1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万+5000超広角+5000万スペクトル強化カメラ |
インカメラ画素数 | 内側4200万(パンチホール)、外側4200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 4750mAh、66W充電(有線) |
5G NR対応バンド | 非公開 |
サイズ | 160.4x141.1x6.7mm、160.4x72.7x14.3mm(折りたたみ時)、288g(革モデル)、293g(ガラスモデル) |