山根康宏の「言っチャイナよ」

Snapdragon 8 Gen 1搭載モデルや、隙間なしの折りたたみスマホが登場

世界最大のスマートフォン市場であり、世界最大の5G加入者数を誇る中国。本連載「言っチャイナよ」は香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が中国で毎月発表される5Gスマートフォンを紹介する。今回は2021年12月に発表されたモデルをまとめた。シャオミがSnapdragon 8 Gen 1を搭載した「Xiaomi 12シリーズ」を発表。OPPOは同社初となる折りたたみスマートフォン「Find N」を投入した。vivoは今月も新製品ラッシュでフロントカメラをデュアルにした「S12シリーズ」2機種やゲーミングモデル「iQOOシリーズ」3機種を含む合計7機種を発表。12月は合計20機種が中国市場で発表された。

1億画素カメラ搭載のミドルレンジフォン、Honor「HONOR 60」

 1億800万画素カメラを搭載したHonorのカメラ強化モデルが「HONOR 60」である。

 チップセットはミドルレンジのSnapdragon 778Gを搭載。フロントカメラの前に手をかざしてビデオ撮影をコントロールする「セルフVlog機能」も備え、ビデオ撮影需要にも応えた製品。

主な仕様
発表日2021年12月1日
価格2699元(約4万9000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 778G
ディスプレイ6.67インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数1億800万+800万超広角+200万深度測定
インカメラ画素数1300万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4800mAh、66W充電(有線)
5G NR対応バンドn1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78
サイズ161.4 x 73.3 x 7.98mm、179g

フロント5000万画素カメラ搭載のHonor「HONOR 60 Pro」

 同時発表された「HONOR 60」のカメラをさらに強化した製品が「HONOR 60 Pro」だ。

 チップセットもSnapdragon 778G+と若干強化。カメラは1億800万画素に加え、5000万画素の超広角も搭載。フロントカメラも5000万画素と高画質で、セルフVlog機能も搭載する。

主な仕様
発表日2021年12月1日
価格3699元(約6万7000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 778G+
ディスプレイ6.78インチ2652x1080ピクセル
リアカメラ画素数1億800万+5000万超広角+200万深度測定
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4800mAh、66W充電(有線)
5G NR対応バンドn1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78
サイズ163.9 x 74.8 x 8.19mm、192g

元中国大手メーカーの最新5Gモデル、Coolpad「cool 20 Pro」

 ファーウェイやシャオミが台頭するよりもはるか以前に中国スマートフォンの顔だったCoolpadから、2機種目となる5Gスマートフォン「cool 20 Pro」が発売。本体背面は美しいベビースキンアンチグレアガラス仕上げ。

 120Hz駆動ディスプレイに加えて、本体を横向きにしたとき左右対称になるスピーカーを配置し、臨場感ある音でゲームも楽しめる。さらにDiracオーディオにも対応した音楽性能重視端末である。

 端末保証は標準で2年、また購入後90日間の返品保証も備わる。なおCoolpadはODMメーカーとして日本の「Rakuten BIG s」なども製造している。

主な仕様
発表日2021年12月1日
価格1799元(約3万3000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 900
ディスプレイ6.58インチ2408x1080ピクセル
リアカメラ画素数5000万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数800万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー4500mAh、33W充電(有線)
5G NR対応バンドSA : n1 / n28 / n41 / n77 / n78、NSA : n41 / n77 / n78
サイズ162.8x74.8x8.3mm、193g

ファーウェイ「nova 9」を5G化した中郵通信「Hi nova 9」

 中郵通信設備(China Post Communication Equipment)による5Gスマートフォン。

 ベースモデルはファーウェイの「nova 9」であり、ディスプレイやカメラなど基本スペックは同等。nova 9はSnapdragon 778Gを搭載しておりモデムは4Gのみ対応だが、Hi nova 9は5Gに対応させている。OSはHarmonyOSではなくAndroidを搭載。

主な仕様
発表日2021年12月2日
価格2999元(約5万4000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 778G
ディスプレイ6.57インチ2340x1080ピクセル
リアカメラ画素数5000万+800万超広角+200万マクロ+200万深度測定
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー4300mAh、66W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
サイズ160x73.7x7.77mm、175g

「Hi nova 9」の大画面化モデル、中郵通信「Hi nova 9 Pro」

 こちらも中郵通信設備(China Post Communication Equipment)による5Gスマートフォンで、ファーウェイ「nova 9 Pro」を5G対応にしたモデル。nova 9のディスプレイを6.72インチと大型化させ、フロントカメラも3200万画素の超広角を追加している。

 nova 9よりバッテリー容量は少ないが、充電速度は100Wと高速化させている。ファーウェイの製品は通常HarmonyOSを搭載しているが、Hi nova 9 ProはAndroid OSを搭載。

主な仕様
発表日2021年12月2日
価格3799元(約6万8000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 778G
ディスプレイ6.72インチ2676x1236ピクセル
リアカメラ画素数5000万+800万超広角+200万深度測定+200万マクロ
インカメラ画素数3200万+3200万超広角(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー4000mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
サイズ163.4x74.4x7.97mm、186g

vivoの低価格5Gモデルのバリエーション拡大モデル「Y55s」

 vivoの低価格ライン「Y」シリーズの上位モデル「Y76」のスペックを落とした製品が「Y55s」となる。

 チップセット(Dimensity 700)やディスプレイサイズは同等で、カメラはY76の深度測定カメラを無くし2眼化、フロントカメラも1600万画素→800万画素にダウン。

 バッテリーはY76の4100mAh / 45W充電から6000mAh / 18Wとし、充電速度は落としたものの長時間利用を可能にしている。

主な仕様
発表日2021年12月8日
価格1499元(約2万7000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 700
ディスプレイ6.58インチ2408x1080ピクセル
リアカメラ画素数5000万+200万マクロ
インカメラ画素数800万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー4000mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
サイズ163.4x74.4x7.97mm、186g

ジンバル内蔵カメラスマホがチップセット変更で価格ダウン、vivo「X70t」

 2021年9月に発売したvivo「X70」のチップセット変更モデル。

 5軸ジンバルにIMX766Vセンサーなど高性能なカメラ機能はそのままに、Exnyos 1080を搭載し価格を500元引き下げた。チップセットは変更されたが5G NRの対応バンドに変わりはない。

主な仕様
発表日2021年12月12日
価格3199元(約5万8000円)から
チップセットSamsung Exynos 1080
ディスプレイ6.56インチ2376x1080ピクセル
リアカメラ画素数4000万+1200万超広角+1200万光学2倍望遠
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4400mAh、44W充電(有線)
5G NR対応バンドSA : n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78、NSA : n41 / n77 / n78
サイズ160.10x75.39x7.55mm、181g(黒・白)、182g(星雲)

OPPOからついに登場、横折りスマホ「Find N」は低価格で登場

 OPPO「Find N」はサムスンやファーウェイ、シャオミなどに次ぐ横折り式のスマートフォン。

 閉じると5.49インチ、開くと7.6インチのディスプレイに変形する。ヒンジ部分はディスプレイに折り目がなく、閉じたときは隙間も無くぴたりと合わさる。

 マルチウィンドウを使いやすくするため指先スワイプなどの専用アクションで操作も可能。7699元という折り畳みスマートフォンとしては「激安」とも言える価格で発売された。

主な仕様
発表日2021年12月15日
価格7699元(約13万9000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 888
ディスプレイ7.1インチ1920x1792ピクセル、5.9インチ1972x988ピクセル
リアカメラ画素数4000万+1200万超広角+1200万光学2倍望遠
インカメラ画素数3200万(パンチホール、内画面)、3200万(パンチホール、外画面)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+512GB
バッテリー4400mAh、44W充電(有線)
5G NR対応バンドSA : n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78、NSA : n41 / n77 / n78
サイズ160.10x75.39x7.55mm、181g(黒・白)、182g(星雲)

カメラデザインが特徴のエントリー5Gスマホ、Honoro「HONOR X30」

 円形の台座に3つのカメラをまとめたデザインが特徴の「HONOR X30」。

 Honorのハイエンドモデル「Magic3」シリーズとよく似た外見ながらも、スペックを大きく下げて1000元台の価格を実現した。

主な仕様
発表日2021年12月16日
価格1499元(約2万7000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 695
ディスプレイ6.81インチ2388x1080ピクセル
リアカメラ画素数4800万+200万超広角+200万深度測定
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4800mAh、66W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
サイズ166.07x75.78x8.05mm、189g

Honor初の1000元スマホ「HONOR Play 30 Plus」

 ディスプレイやカメラ性能を最小限に抑え、1099元という低価格をHonorとして初めて実現したモデルが「HONOR Play 30 Plus」。

 他社の5Gスマートフォンと比較してもこの価格のモデルは数機種しか存在しない。バッテリー容量は5000mAhと妥協せず、最低限の実用性は十分備えている。

主な仕様
発表日2021年12月16日
価格1099元(約2万円)から
チップセットMediaTek Dimensity 700
ディスプレイ6.74インチ1600x720ピクセル
リアカメラ画素数1300万+200万深度測定
インカメラ画素数500万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成4GB+128GB、6GB+128GB、8GB+128GB
バッテリー5000mAh、22.5W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
サイズ167.59x77.19x8.62mm、198g

低価格なゲーミング対応スマートフォン、vivo「iQOO U5」

 vivoのゲーミングモデルを展開している「iQOO」ブランドの低価格モデル、「Uシリーズ」の最新モデル。

 カメラは5000万画素メインと200万画素マクロと高画質なものを1つだけ搭載。ディスプレイは120Hz駆動、5重の冷却機構によりCPU温度を最大10度下げられるなど、ゲーミング用途も若干意識している。

主な仕様
発表日2021年12月20日
価格1299元(約2万4000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 695
ディスプレイ6.58インチ2408x1080ピクセル
リアカメラ画素数5000万+200万深度測定
インカメラ画素数800万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成4GB+128GB、6GB+128GB、8GB+128GB
バッテリー5000mAh、18W充電(有線)
5G NR対応バンドn1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78
サイズ164x75.84x8.25mm、185g

冷却効果を高めたハイエンドゲームフォン、vivo「iQOO Neo 5S」

 2021年3月に発表された「iQOO Neo5」のチップセットをSnapdragon 888に変更したハイスペックなゲーミングモデルが「iQOO Neo5 S」。

 フレームレートの引き上げ(90Hz→120Hz)やGPU補佐となるレンダリング機能を有する独立したディスプレイチップをチップセットとは別に搭載。冷却効果を高めるために希土類合金素材を初採用し熱伝導効率を倍に引き上げている。

主な仕様
発表日2021年12月20日
価格2699元(約4万9000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 888
ディスプレイ6.62インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数4800万+1300万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、66W充電(有線)
5G NR対応バンドn1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78
サイズ163.22x76.4x8.39mm、196、197g(青)

144Hz駆動ディスプレイ搭載ながら価格を抑えたvivo「iQOO Neo5 SE」

 iQOO Neo5 Sと同時発表されたバリエーションモデルが「iQOO Neo5 SE」。

 チップセットはSnapdragon 870ながらも144Hzの高速駆動ディスプレイや5000万画素カメラを搭載。価格は2199元と低めに抑えられている。

主な仕様
発表日2021年12月20日
価格2199元(約4万円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 870
ディスプレイ6.67インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数5000万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、55W充電(有線)
5G NR対応バンドn1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78
サイズ164.7x76.68x8.49mm(白・青)、8.53mm(グラデーション)、189g

China Telecomオリジナル、キャリアブランドスマホ「Maimang 10 5G」発表

 中国のキャリア、China Telecom(中国電信)ブランドのスマートフォン最新モデル。

 2021年9月に下位モデルとして先に「Maimang 10 5G SE」が発表され、今回発表の「Maimang 10 5G(麦芒10 5G)」はカメラやバッテリー周りのスペックを強化した上位モデルとなる。

 チップセットはエントリークラスのDimensity 720だが4000万画素カメラや40W高速充電対応のバッテリーを搭載している。

主な仕様
発表日2021年12月20日
価格2299元(約4万2000円)
チップセットMediaTek Dimensity 720
ディスプレイ6.6インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数4000万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB
バッテリー4000mAh、40W充電(有線)
5G NR対応バンド非公開
サイズ160.68x73.3x8.4mm、179g

デュアルフロントカメラとライトのセルフィースマホ、vivo「S12」

 vivo「S12」は2021年7月発売のセルフィー強化スマートフォン「S10 Pro」のマイナーチェンジモデル。

 本体デザインをiPhone 13に似た角ばったものとし、画面表示色を1600万から1670万色へアップさせた。そのほかの基本スペックは変わっていない。価格は同じメモリ構成で200元下がっている。

主な仕様
発表日2021年12月22日
価格2599元(約4万7000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 1100
ディスプレイ6.44インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数1億800万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数4400万+800万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4200mAh、44W充電(有線)
5G NR対応バンドSA : n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78、NSA : n41 / n77 / n78
サイズ157.2x72.42x7.55(金)、7.39(藍色・黒)mm、181g(金)、179g(藍色、黒)

vivo「S12 Pro」

 vivo「S12 Pro」は「S12」の上位モデルでチップセットをDimensity 1200にし、画面サイズも大型化した。

 左右をカットしたエッジディスプレイデザインを採用。S12同様デュアルフロントライトを搭載するが、フロントカメラは5000万画素のサムスン「ISOCELL 3.0」を搭載し画質を高めた。

 なおS12とS12 Proはセルフィー撮影時に4つのホワイトバランスに合わせて調整が可能、さらに2つのフロントライトも3種類の色温度変更ができる。さらに人物動画撮影時も背景をぼかすポートレート動画撮影にも対応。

主な仕様
発表日2021年12月22日
価格2599元(約4万7000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 1100
ディスプレイ6.44インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数1億800万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数5000万+800万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4200mAh、44W充電(有線)
5G NR対応バンドSA : n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78、NSA : n41 / n77 / n78
サイズ157.2x72.42x7.55(金)、7.39(藍色・黒)mm、181g(金)、179g(藍色、黒)

OPPO「K9x」

 価格を抑えたゲーミングモデル。CPUとGPUパワーを最大限に引き出すHyperBoost機能を搭載。メインカメラは6400万画素と高画質。

 本体はReno7シリーズ同様、表面をナノクリスタルダイヤモンドカット仕上げで光沢感を高めている。なおデュアルSIMモデルだがSIMスロットは片側のみ5G NR SA方式に対応する。

主な仕様
発表日2021年12月23日
価格1399元(約2万5000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 810
ディスプレイ6.49インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数6400万+200万マクロ+200万白黒
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー5000mAh、33W充電(有線)
5G NR対応バンドSA(スロット1のみ) : n1 / n28A / n41 / n78、NSA : n41 / n77 / n78
サイズ162.2x74.76x8.81mm、194g

片手で楽に持てるスリムなハイエンド5Gスマホ、シャオミ「Xiaomi 12」

 2022年向けシャオミフラッグシップモデルとなる「Xiaomi 12」シリーズの中核モデルが「Xiaomi 12」である。

 ディスプレイサイズは6.28インチと最近のスマートフォンとしては若干小型。70mmを切る本体横幅で持ちやすいサイズとするため、マザーボードを新設計し従来モデルより25%小型化した。

 被写体を追いかけるCyberFocus機能も搭載し動画でのオートフォーカス性能を高めた。カラバリの緑モデルは環境にやさしい革を背面に貼り付け高級感を出している。

主な仕様
発表日2021年12月28日
価格3699元(約6万7000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Gen 1
ディスプレイ6.28インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数5000万+1300万超広角+500万マクロ
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、67W充電(有線)、50W充電(無線)
5G NR対応バンド
サイズ152.7x69.9x8.16、8.66(緑)mm、180、179g(緑)

ソニーIMX707センサー搭載のフラッグシップモデル、シャオミ「Xiaomi 12 Pro」

 2022年向けシャオミフラッグシップモデルとなる「Xiaomi 12」シリーズ最上位モデルが「Xiaomi 12 Pro」である。

 ディスプレイサイズは他2モデルより大型化した。5000万画素カメラ3つを搭載するカメラ特化モデルで、メイン広角カメラのセンサーはソニーの最新「IMX707」を搭載。

 120W有線充電、55W無線充電と高速充電性能も高い。本体カラー緑モデルはXiaomi 12同様に高級モデルとし、ポリウレタン加工の背面で革風の質感としている。

主な仕様
発表日2021年12月28日
価格4699元(約8万5000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Gen 1
ディスプレイ6.73インチ3200x1440ピクセル
リアカメラ画素数5000万+500万超広角+5000万2倍望遠
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4600mAh、120W充電(有線)、55W充電(無線)
5G NR対応バンドn1 / n3 / n5 / n8 / n28a(UL 703MHz-733MHz、DL 758MHz-788MHz) / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79
サイズ163.6x74.6x8.16、8.66mm(緑)、205、204g(緑)

シャオミ「Xiaomi 12X」

 「Xiaomi 12X」は2022年向けシャオミフラッグシップモデルとなる「Xiaomi 12」シリーズの中のエコノミーモデル。

 Xiaomi 12のチップセットをSnapdragon 870に変更し、高速充電も有線66Wのみとし、価格を3000元台前半に抑えた。

主な仕様
発表日2021年12月28日
価格3199元(約5万8000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 870
ディスプレイ6.28インチ2400x1080ピクセル
リアカメラ画素数5000万+1300万超広角+500万マクロ
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、67W充電(有線)
5G NR対応バンドn1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78
サイズ152.7x69.9x8.16mm、176g
山根 康宏

 香港在住。中国をはじめ世界中のモバイル関連イベントを毎月のように取材し、海外の最新情報を各メディアで発信している。渡航先で買い集めた携帯電話は1000台以上、プリペイドSIMカードは500枚以上というコレクターでもある。