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キーワードは省スペース・レイアウトフリー 「Cordless Keyboard Compact」
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広野忠敏 昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。 (写真:若林直樹) |
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キーボードと言えばパソコンには欠かすことのできない周辺機器の一つだ。しかし、自分でキーボードを購入して使うという人は少ないのかもしれない。多くの人はパソコンを購入したときに付属しているキーボードを使っているはずだ。市販のキーボードには高機能な製品、コンパクトなものなど色々のものがある、そんな豊富なキーボードの中から、今回は省スペースでレイアウトフリーなワイヤレスキーボード、ロジクールの「Cordless Keyboard Cmpact」を紹介してみよう。
ワイヤレスは快適なのだ
突然だが、私はワイヤレスなデバイスが大好きである。数台あるパソコンに接続しているキーボードやマウスはすべてワイヤレス、当然のことながらネットワークは無線LAN、その他にも自分の周りを見回すと電波や赤外線を使って情報をやり取りする機器が多い。ワイヤレスな機器に囲まれている私のような例はかなり特殊だとは思うが、テレビやオーディオ、エアコンのリモコンなどワイヤレスの恩恵を受けている人も多いのではないだろうか。
ワイヤレスのメリットといえば、文字通りコードがないこと。テレビやオーディオの赤外線リモコンを使えば、離れたところからテレビのチャンネルを変えたり、オーディオ機器のコントロールができる。わざわざテレビやオーディオを置いてある場所まで行かなくてもいいので便利だ。また、ワイヤレスマウスはマウスに付き物のコードがないため、マウスを移動しようとしたらコードが引っかかって動かしにくかったなんてこともない。さらに無線LANを使えば、離れた場所からノートパソコンなどを利用してインターネットを楽しむことができる。もちろん、面倒なイーサネットケーブルを配線することはなしにだ。
ワイヤレスといえば、このように離れた場所から何かをコントロールするとか、面倒な配線をしなくても色々な場所で使えるというように、離れた場所で何かをするという使い方をするのが一般的だ。パソコンのキーボードはパソコンの前、つまり固定された場所で使うもの。だからワイヤレスにしてもメリットはあまりないんじゃないかと思う人も多いかもしれない。しかし、ワイヤレスキーボードはとても便利なものなのだ。いや、ほんと、だまされたと思って使って欲しいものである。
ワイヤレスキーボードのなにが便利かというと、やはりワイヤレスの最大のメリットである「離れた場所で使える」という部分。離れた場所とはいっても10mも20mも離れた場所で使うわけではない。たとえば、机の上でキーボードを使っているときに、ちょっと疲れたからひざの上でタイプしたいと思ったとしよう。普通のキーボードならばコードが邪魔でキーボードをそんなに自由に移動することはできない。だけど、ワイヤレスキーボードならば、信号さえ受信できれば、たとえどんな場所に置こうと、どんな姿勢だろうとキーボードを使うことができるのである。
ワイヤレスキーボードの決定版「Cordless Keyboard Compact」
さて、そんなワイヤレスキーボードだが、今までもさまざまな製品を使ってきた。今までのワイヤレスキーボードはというと、普通のキーボードよりも構造が複雑なので不必要に大きさが大きかったり、自由に移動できるというメリットがあるため、やたら小さくて使いにくかったりと、いろいろと使ってはいるけど満足できる製品がなかったというのが実情だ。たとえば、ある製品はコンパクトで使いやすいのだが、10キーがないので使いにくい。またある製品は10キーもないしキーストロークもノートパソコン並みに浅いので使いにくいといった感じだ。
仕事柄10キーを使うことも多いし、ノートパソコンを使ってるんじゃないんだから、普通のフルキーボード並みのキーストロークも欲しい。だけど、やっぱりワイヤレスのメリットも享受したいのでデカいのはイヤ。そういう贅沢な要求があったので、理想のワイヤレスキーボードとは出会えずに、コード付きのフルキーボードを使っていたのである。で、こうしたわがままな要求すべてに答えてくれる製品。それが、ロジクールの「Cordless Keyboard Compact」なのである。
Cordless Keyboard Compactの最大のメリットは、もちろんワイヤレスであるということ。Cordless Keyboard Compactは、受信部とキーボードとで構成され、受信部の周囲1m程度の位置にキーボードがあれば、きちんと文字を入力することができる。ちなみに、実際に使って見たが、3m程はなれた場所からも余裕で操作することができた。現在使っているモニタが17インチで、結構近眼なのでさすがにその位置からモニタに表示された文字を読むことができない。なので、さっぱりキーボードからさっぱりパソコンの操作はできないというオチ付きだ。
受信部とパソコンはUSBとPS/2ポート両方に対応している。対応OSはWindws 95/98/Me/NT/2000/XPとかなり幅広いのもうれしいところだ。キーボードはワイヤレスなので当然電源が必要。電源は単3電池2本を利用する。電池が切れたらさっぱりつかえないという事態に陥ってしまうのだが、約6カ月利用できるので問題はないだろう。
なお、キーボードにはオーディオコントロールとインターネットのための4つのボタン、そしてサスペンドボタンが用意されている。これらのボタンについてはサスペンドボタンは標準で利用可能。再生、停止、スキップといったオーディオコントロールは付属の音楽再生ソフト「Music Match JukeBox」で利用可能。また、付属のiTouchと呼ばれるツールをインストールすれば、ワンボタンで決められたホームページや検索ページを表示したり、メールソフトを起動することもできるようになっている。つまり、ただのワイヤレスキーボードではなく、かなり高機能なキーボードなのである。
Cordless Keyboard Compactが気に入ったもう一つの点は、その名の通りコンパクトなこと。いわゆるコンパクトのキーボードといえば、10キーなしでコンパクトとうたっているものもある。10キーがなければコンパクトなのはあたりまえ。Cordless Keyboard Compactは10キーもついている上に、標準的なキーボードと同じくらいの大きさなのである。機能が豊富な上に、不必要にいやになるほど大きくない。さらにワイヤレスなので自由な位置で使うこともできるというわけで、まさに理想のキーボードといえるのである。
プレステ2でも使えるかも
さて、ワイヤレスなUSBキーボードというと、中には「プレステ2に繋いだら快適にゲームをプレイできるのでは?」と思う人もいるかもしれない。先日発売されたプレステ2対応の「FINAL FANTASY XI」など、今後はキーボードが必須のゲームも多くなってくると予想される。もし、ワイヤレスキーボードをプレステ2に接続できたら、テレビから離れた場所でコントローラとキーボードを自在に操ることができるので、快適にゲームをプレイすることができるからだ。
そんなわけで、Cordless Keyboard Compactをプレステ2に接続して試してみた。結果は見事に動作。ただし、Cordless Keyboard Compactはプレステ2に正式に対応しているわけではないので注意してほしい。今回はたまたまうまく動作したが、正式対応ではないため、Cordless Keyboard Compactをプレステ2に接続しても使えないというケースもありえるからだ。ただ、興味のある人は各自の責任の下で試してみるのもいいだろう。
■ 評価(最高点は★5つ)
イバリ度 |
★ |
人にみせびらかすようなものではないので、全然イバれません。
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実用性 |
★★★★★ |
めっちゃ実用的。ワイヤレスキーボードに慣れると、普通のキーボードはコードがじゃまでうっとおしくて使い物になりません、というほど実用的。
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お値段 |
★★★ |
キーボードの値段としてはちょっと高価。だけど、まあ、許せる価格帯なのでいいでしょう。
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価格 |
6800円 |
原稿を書くのが仕事なので、当然のことながら1年365日毎日毎日キーボード叩きまくり。大抵のキーボードは1年で壊れちゃうことが多いので、予想利用時間は1年にしてみました。製品には3年間の無料保障が付いています。なので、普通は3年以上使えることになると思いますので安心を。まあ、とにかくコードレスキーボードは便利なのでだまされたと思って使って見てください。あ、でも、「プレステ2に繋いでFF11で使えるかな?」と思って購入したわけではありません。念のため。
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利用期間 |
1年
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1日あたり単価 |
18円
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・ 製品情報
http://www.logicool.co.jp/cf/products/productoverview.html/key21.html
(広野忠敏)
2002/06/05 12:12
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