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めっちゃ楽! 電動アシスト自転車「Panasonic ViVi USA」
広野忠敏 広野忠敏
昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。
(写真:若林直樹)


 今回のお題は「自転車」である。自転車といっても、ここで取り上げるからにはタダの自転車ではない。モノはPanasonicの「ViVi USA」。コンパクトに折りたためる上に、電動アシスト機能内蔵、さらには7段変速搭載とテクノロジーの固まりのような最先端の自転車なのだ。今回幸運にも松下電器のショッピングサイト「パナセンス」のモニター販売でゲットできたので、ViVi USAをレビューしてみよう。


パナセンスで自転車をゲット

松下電器産業/ナショナル自転車工業「ViVi USA(BE-EBWF07V)」。本体・充電器セット価格13万8000円。1000台限定。
 さて、今回取り上げる製品「ViVi USA」は2月から1000台限定で販売されている。筆者は市販前に手に入れたが、どのように入手したかというと、松下電器産業のショッピングサイト「パナセンス」のモニター販売を利用したのだ。パナセンスでは、モニター販売という形で市販前の製品を購入できるサービスが提供されている。

 モニター販売では、あらかじめ製品の提供数が決まっていて、下限金額と上限金額が定められたオークション形式で応募できる。「ViVi USA」のモニター提供数は30台。高い金額で入札した上位30人が購入する権利を獲得できるわけだ。入札上限金額は市販されるときの価格よりも低めに設定されているのが特徴。新しい製品をいち早く購入できる、とりあえず誰も持っていない製品を使える、などなど、物欲な人々にとってはなんともたまらない、言うことナシの素晴らしいサービスなのである。

 ちなみに、この「モニター販売」のサービスがあるからこそ、わたし的なベストECサイトが「パナセンス」なのであり、(新しいモニター販売を確認するため)毎日欠かさずチェックするのもここだけなのだ。「ソニースタイル」なんてのもよく使うが、毎日見るといったら「パナセンス」、これしかない。


ViVi USAは電動アシスト自転車

ViVi USAはバッテリーとモーターでペダルを踏む力をアシストする電動アシスト自転車だ。ちなみに、タイヤサイズは20インチで、変速機を搭載。折りたためる
 電動アシスト自転車とは、バッテリーとモーターを使って、ペダルを踏むのを補助してくれる自転車のことである。普通、自転車で走るときは、ペダルを足で踏んで漕いでいくわけだが、電動アシスト自転車では、ペダルを漕ぐと同時に内蔵されているモーターが回転し、より少ない力で走行できるというものだ。モーター搭載といっても、バイクのように自走するわけではなく、あくまでもペダルを漕ぐ力を補助するだけなので電動「アシスト」自転車と呼ばれているわけだ。

 実際に電動アシスト自転車に乗ってみると、その威力をすぐに実感できる。とにかくペダルが軽いのだ。普通に走っていると「あれ? 自転車のペダルってこんなに軽かったっけ」と思えるほど楽。モーターはペダルにかかるトルクを検出して動くようになっていて、ペダルを踏み始める一瞬は普通の自転車と同じく「グッ」と力がかかるが、その後はモーターによるアシストが働きはじめ、すっと力が抜けたような感じになる。変速機付きの自転車に例えると、踏み始めは比較的重いギア、アシストがかかると3段くらい軽いギアにチェンジしたような感覚だ。

 さらに、上り坂になるとアシストの効果はさらに増す。はっきり言ってノーマルな自転車で坂道はそうとう疲れる。しかし、電動アシスト自転車ならそんな心配はいらない。平地を走っているときと同じような感覚で坂を上れるのだ。ちなみに、わたしは今回初めて電動アシスト自転車なるものを経験したのだが、「もう普通の自転車には乗れません」とつい言ってしまうほど快適なのである。

 ViVi USAは電動アシスト自転車でありながら、変速機が装備されているのも面白い。変速機はシマノ製の外装7段、シフトはグリップシフト(グリップを回すことでギアをチェンジできる)。もちろん、ギアがどの位置にあってもモーターによるアシストが効き、最も軽いギア(1段)では、限りなく軽く、最も重いギア(7段)ではスピードが出る。アシストが効いた状態で、軽いギアにすれば、かなりの坂道でも楽に上れるし、同じくアシストが効いた状態で重いギア(7段)にすれば、平坦な道を気持ちよく飛ばせる。

 ちなみに、アシストの感覚は7段ギアにした状態でペダルを踏んだときに、アシストなしで3段ギアを使って走るのと感覚が似ている。このあたりは、実際に体験して見るのがベストだとは思うが、とにかく軽い力でラクーに走れるのだ。

 なお、アシストは一定の速度を超えたときに自動的にオフになる。ギア位置によってその速度は異なり、ギアが7段のときは時速23km以上、1段のときは時速14km以上になったときに自動的にリミッターが働き、アシストが自動的にオフになるように設定されている。


折りたたむとこんな感じになる。所要時間は約20秒程度。ただ、本体重量が21kgとかなり重いので、持ち運ぶにはそれなりの腕力が必要。折りたたんでるときにうっかり足の上に落とすと、かなり痛い 右側のハンドルにはシフターが装備されている。もちろん、シマノ製。グリップシフトなので、グリップの内側を回転させるだけで確実なシフトチェンジができる

バッテリーの持ちはどうか

バッテリーはサドル下、シートポストの後部に搭載されている。専用のカギでバッテリーだけを外して充電可能。また、バッテリー残量をワンタッチで確認できる
 電動アシスト自転車がとにかく楽だってのは、乗る前からある程度はわかっていた。が、実際に使う上で気になったことがある。それは、どうやってバッテリーに充電するのか? フル充電でどのくらい持つのか? バッテリーが切れたら疲れるのか? の3点。

 まず、充電に関しては「自転車置く場所にコンセントなんてない」ことが問題だったが、これは難なくクリア。充電は付属のACアダプタとバッテリーを接続して行なうが、バッテリーは自転車本体から取り外せるので、自転車の近くにコンセントがなくても大丈夫。バッテリーにはロックがかかっていて、専用のカギがないと外せない。放置しておいたらバッテリーだけ取られてしまった、という最悪の事態は避けられるのだ。

 2つめのフル充電での連続走行距離だが、カタログスペックによると標準モード走行(平坦1km、2度勾配上り1km、平坦1km、2度勾配1km、平坦1km)で連続32kmの走行が可能。4度の勾配の走行でも連続8kmいけるそうなので、実用には十分だ。また、アシストはHiとLoの2つのモードがあり、アシスト力が弱いLoモードにすると、さらに長時間の駆動が可能になる。

 3つめのバッテリーが切れたら疲れるか? つまり、アシストが働かない状態での走行はどんなものなのか。確かにViVi USAは普通の自転車よりも重いし、モーターなど余分なメカニズムを搭載しているので、まったくアシストが効かない状態でペダルを踏むと、普通の自転車よりも力がいるように思える。しかし、実際やってみると意外なことにアシストを完全にオフにしても、普通の自転車並みの力で大丈夫なのだ。フル充電でかなりの距離の走行ができるので、バッテリーがなくなった状況で走るということはあまりないかもしれないが、電動アシスト自転車でありながら、バッテリーが切れても普通の自転車並みに走れるのはポイントが高い。さらに、変速機も付いてるから、アシストオフでもそのへんのママチャリなんかよりはずっと快適に走れる。


左側のハンドルにはコントローラが装備されている。アシストのオン、オフ、アシストモード(Hi/Lo)の切り替えができる ギアは外装7段。ディレイラーはシマノ製ALTUSが採用されている。アシストとギアを活用すれば非常に快適かつ気持ちよく自転車に乗れる

折りたためばコンパクトに収納

 ViVi USAのもうひとつの特徴は、コンパクトに折りたためること。手順はとても簡単で、ペダルをたたんで、サドルを下げて、ハンドルをたたんで、最後にフレームをたたむだけ。文章だと長いが、慣れてしまえばほんの20秒程度で作業完了だ。折りたたんだ時は、クルマのトランクに十分収まるサイズだ。

 ただ、モーターを搭載しているので、21kgとかなりの重量になってしまうのがネック。電動アシスト機能のない一般的な折りたたみ自転車の重量は10kg程度なので、約2倍。かなり重いことがわかると思う。男性ならば簡単に折りたたみ、展開できるだろうが、女性ひとりだと少々辛いかもしれない。

 折りたたみ型+電動アシストということで、普段の街乗りにも使えるし、ドライブのお供に連れ出して、出先でサイクリングなんて使い方もできる。電動自転車が欲しいけれど、外に出しておくと盗まれてしまうのが心配という人も、折りたたんで玄関に入れてしまえば(重いけど)大丈夫なハズだ。




■ 評価(最高点は★5つ)

イバリ度 ★★★★★ いまのところプレミアアイテム。ということで入手できた人は存分にイバりましょう。
実用性 ★★★★★ 電動アシスト自転車ってこんなに便利だとは思いませんでした。スクーターやバイクよりも気軽だし、自転車よりも疲れない。買ってよかったと思える一品になるでしょう。
お値段 高いです。50ccのスクーターとか買えるかも。
価格 10万3000円
(パナセンス落札価格)
電動アシスト自転車って便利だし、楽しいし、気持ちいいです。いやー、こんなにいいものだったなんて、もっと早く買っておけばよかった。つぎは、コイツにサイクルコンピュータを取り付けて、サイクリングにでも行こうかな。
利用期間 3年くらい
1日あたり単価 94円


・ ニュースリリース
  http://www.panabyc.co.jp/release/viviusa.htm
・ 製品情報
  http://www.panabyc.co.jp/products/ViViUSA/viviusa.htm
・ パナセンス
  http://www.sense.panasonic.co.jp/


(広野忠敏)
2002/03/13 11:50

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