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コードがないのはすごく便利「Cordless MouseMan Optical」
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広野忠敏 昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。 (写真:若林直樹) |
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マウスといってもネズミのことではない。パソコンの入力装置として、なくてはならない存在のアレだ。マウスがなければGUIベースのOSはさっぱり使い物にならないハズ。パソコンショップなどに行くと、所狭しとマウスが並べられているが、今回は数あるマウスの中でも特に便利なマウス「Cordless MouseMan Optical」をご紹介しよう。
いろいろな方式のマウス
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ロジクールのCordless MouseMan Optical。マウス側の重さは107gと、一般的
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一口にマウスといってもその大きさや駆動方式でいくつかの種類に分類される。マウスの駆動方式にはメカニカル方式とオプティカル方式の2つがある。メカニカル方式とは文字通りメカニカル(機械的)な部分が存在するマウスのことで、ボールが転がる量を検知して、マウス自体の移動を検出するマウスのことだ。一方のオプティカル方式のマウスは、ボールを転がすといったメカニカルな機構はなく、マウスの底面に装着されているLED(発行ダイオード)とセンサーでマウスの移動を検出する方式のことだ。
以前はマウスといえばメカニカルマウスが主流だったが、数年前にマイクロソフトがリリースした「IntelliMouse Optical」を皮切りに、現在はオプティカルマウスが主流になっている。実際にオプティカルマウスを使っている人も多いのではないだろうか。
オプティカルマウスのメリットといえば、なんといってもこまめにマウスのメンテナンスをする必要がないこと。メカニカルマウスはある意味消耗品で、きちんとメンテナンスをしてあげないとボールにゴミが付着してマウスの動作がぎこちなくなるとか、マウスパッドを使わないとマウスの動きが引っ掛かってしまうなんてことも多々ある。だが、オプティカルマウスはメカニカルマウスのようにパッドと接触する部分がないため、マウスにゴミが付着して動きが悪くなるといったことはない。また、マウスパッドに関してもメカニカルマウスほどシビアじゃないため、どこでも使えるといったメリットがある。極端な話、ジーンズの上でもちゃんと動くし、布団の中で寝ながらノートパソコンを使いつつシーツの上でマウスを使えるのはオプティカルマウスならではのことだ。
駆動方式以外でマウスを分類するとしたら、ワイヤードとワイヤレスに分類できるだろう。ワイヤードとは文字通りワイヤーが繋がっている普通のマウスのこと。マウスをネズミに見立てて、しっぽが生えているマウスというわけだ。もう一方のワイヤレス方式とは、マウス本体にコードは存在せず、電波や赤外線でパソコンと接続するマウスだ。というわけで、ワイヤレスマウスにはシッポはない。
メカニカル/オプティカルとワイヤード/ワイヤレスの組み合わせで一番便利なのは、オプティカル方式でワイヤレスのものだといえるだろう。オプティカル方式ならばマウスパッドを選ばずにどこでも使えるし、メンテナンスの必要もない。また、ワイヤードとワイヤレスを比べると、ワイヤレス方式の方が便利なのは言うまでもないだろう。ワイヤレス方式のマウスならば、コードが引っ掛かってマウスの動きを邪魔するとかそういうことは一切無いため、ワイヤードのマウスよりも便利だし自由度も高いのである。
ところが、今まではオプティカル方式でありながらワイヤレスのマウスという組み合わせの製品がなかった。いくつかのメーカーからワイヤレスマウスが発売されてはいたが、ほとんどのワイヤレスマウスは、オプティカル方式ではなくメカニカル方式を採用していたのだ。こうしたマウスは、ワイヤレスなのでそれなりに便利なのだが、メカニカル方式なので、メンテナンスしないとダメだし、ゴミがちらかっている机の上で使うと、ボールにゴミが溜まってマウスの動きがぎこちなくなってしまうなど、メカニカルマウス特有の弱点もあった。
Cordless MouseMan Opticalはワイヤレスでオプティカルなマウス
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受信部。ここからパソコンのUSBポートやPS/2ポートに接続する
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そんなわけで、ロジクールの「Cordless MauseMan Optical(ZM-100)」なのである。このマウスは、文字通り「Cordless」で「Optical」、つまりワイヤレスでオプティカル方式のマウスなのだ。まさに最強のマウスである。ワイヤレスなので、コードがどこかに引っ掛かってマウスの動きを阻害してイライラすることもないし、オプティカル方式なので、メンテナンスしなくても、どんな場所でも使うことができる。まさに、今までのマウスのいいとこどりをしている素晴らしいマウスなのである。
ZM-100は無線方式を採用したワイヤレスマウスで、マウス本体と受信部とで構成されている。受信部をパソコンに接続すると、受信部とマウス本体間で電波による通信を行ない、マウスの移動を伝えるという仕組みになっているのだ。ちなみに、受信部とパソコンはUSBで接続できるほか、付属の変換コネクタを利用するとPS/2インターフェイスでも使うことができる。対応するOSは、Windows 3.1/95/98/Me/NT/2000とMac OS 8.6以降。つまり大抵のパソコンで使うことができるというわけだ。
マウス本体にはスクロールホイールと3つのボタンが装備されている。通常使う2つのボタンのほかに、マウスの左側面にボタンが配置されていて、このボタンにはユーザが自由に機能を割り当てることができるようになっている。ちなみに、マウスの移動だけではなく、ホイールの回転もオプティカルセンサーで検出するという構造になっている。
マウスのサイズはそれほど大きくなく標準的な大きさである。ただし、マウスを動作させるためには、マウスに単3乾電池を2本装着しなくてはいけない。また、無線化された分、内部構造が複雑なため、同じ大きさのワイヤードなオプティカルマウスと比べても、若干重く感じる。ただ、重いとはいっても持ち上げて使うわけじゃないので、慣れれば重さは気にならなくなるはずだ。
気になる駆動時間だが、この製品では4つのパワーモードをサポートし、マウスが移動していないときはディープスリープモードでバッテリーがセーブされるため、バッテリーの持ちはかなり良い。私自信かなりヘビーな使い方をしつつ2カ月以上になるが、いまだにバッテリーは健在。カタログスペックによると3カ月程度は稼動するようだ。また、電波の到達距離は50cmから1m程度。利用可能な距離はそれほど長くはないが、必要十分のスペックだ。無線方式なので受信部とマウスの間に障害物があっても大丈夫。赤外線方式のマウスでは、受信部とマウスの間に障害物があると、マウスが動かなくなってしまうという事態が起きるが、無線方式なのでそのようなことはない。
少々重い、バッテリーが切れると使えないというデメリットはあるが、実際に使ってみるとワイヤレスでオプティカルなマウスはめちゃめちゃ使いやすいのである。一度ワイヤレスなマウスに慣れてしまうと、ワイヤードなマウスは使いにくくてしようがいと思うことだろう。
■評価(最高点は★5つ)
イバリ度 |
★ |
マウスってあんまり見せびらかすようなものじゃないので、それほどイバれません。
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実用性 |
★★★★★ |
めちゃめちゃ実用的。実際に使ってみないとどれだけ便利なのかはわからないとは思いますが便利です。
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お値段 |
★★ |
他のマウスに比べるとやや割高。まあ、便利さと値段には相関関係があるってことで……
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価格 |
9000円 |
今まで色々なマウスとお付き合いしてきました。いにしえの専用マウスパッドを使うオプティカルマウス、鉄球が入ったメカニカルマウスから最新のマウスまで。色々なマウスを使ってきたけれど「Cordless MouseMan Optical」ほど便利で快適なマウスは他にないかもしれません。本当に便利です。ところで、マウスが2コあるとやっぱりmiceになるのでしょうか。
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利用期間 |
3年 |
1日あたり単価 |
8円 |
・ ロジクール
http://www.logicool.co.jp/
・ 製品情報
http://www.logicool.co.jp/cf/products/productfeatures.html/cdr6.html
・ ニュースリリース
http://www.logicool.co.jp/cf/press/press48.html
(広野忠敏)
2001/08/01 00:00
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