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アクセサリでCLIEをドレスアップ
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広野忠敏
昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの２足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、２足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。
（写真：若林直樹） |
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さて、再びSONYのPDA「CLIE」ネタである。液晶のバックライトが暗いとか言われているCLIEなのだが、その部分以外では非常に完成度の高いPDAであることは間違いない。今回はCLIEと一緒に使うと便利なアクセサリをいくつかご紹介しよう。
■ 本皮ケースはいかが？
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左から専用キャリングケース、ペン付きスタイラス、標準スタイラス。CLIEのロゴがなかなかイかす
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CLIE本体を購入すると、いちおうケースが同梱されている。しかし、このケース非常に使いにくいのものだったりする。まあ、ケースがついていないよりもちょっとはマシって感じなのだ。まずご紹介するのはCLIE専用の本皮ケース。CLIEを取り扱っている販売店やソニースタイルなどで購入することができる、純正の皮ケースだ。入手可能なケースは「キャリングケース」と「モバイルコミュニケーションキャリングケース」の２種類。
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さすが専用というだけあって、ピッタリ収まるのだ（あたりまえだけど）。ケースに入れたまま、モバイルコミュニケーションアダプタなどのアクセサリを使うことができる点もポイントが高い
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キャリングケースの大きさはCLIEよりもやや大きい程度。お約束のCLIEロゴもちゃんと入っているのが、いかにも純正ケースという感じ。ちなみに、ケース右のポケットには、名刺などちょっとしたものを入れるスペースがあるのも嬉しい。そして、このケースの最大の特徴は、CLIEをケースに入れた状態でも、CLIE底面にあるアクセサリ端子が完全にフリーになる点だ。そのため、ケースに入れた状態でモバイルコミュニケーションアダプタを装着することもできるし、ケースに入れたままACアダプタやUSBインターフェイスケーブルも接続できるようになっている。CLIEに同梱されている純正ケースを使うと、アクセサリ端子を使って何かしようとするたびに、CLIEをケースから取り出さなければいけないのが非常に面倒だったのだがこの点は改善されていていい感じなのだ。
あと、CLIEをケースに入れたときの液晶面（ケースの裏側にあたる）には材質は不明なのだが硬質の板のようなものが入っている。つまり液晶面をある程度保護する作りになっている。少々の衝撃では液晶面にダメージを与えないようになっているのだ。とはいえ、踏んだりするとやっぱり壊れちゃうとは思うが、精神衛生上いいのは間違いない。ちなみに、ケースの中にCLIEを入れた状態でも、ワイシャツの胸ポケットやジーンズの尻ポケットに入れることができる。ワイシャツの胸ポケットでは屈んだ拍子に落下して破損、尻ポケットでは座ったときに無理な力が液晶に加わって破損という悲しい事態に遭遇する危険性はあるが（良い子の皆さんはマネしないでね）、非常に気軽に持ち歩ける大きさだという点は評価できるポイントだ。
さて、もうひとつのケース「モバイルコミュニケーションキャリングケース」なのだが、こちらはかなり大きい。モバイルコミュニケーションアダプタを付けた状態のCLIEを収納しつつ、携帯電話ホルダまで付いている。店頭で見たときはなんでコンパクトなCLIEをあんなデカいケースに入れなければいけないの？ そんなことしたらせっかくのCLIEの機動性や気軽さが完全にスポイルされてしまうじゃない？ と思ったが、CLIEでモバイルするヘビーユーザーにはいいかもしれない。ただし、ケース自体はジョルナダ680/690やシグマリオンなら余裕で１台半は入ってしまいそうな大きさ。なので、CLIEをバッグに入れて持ち歩くとか気軽に取り出せる必要はないけど大きい方がいい、ってユーザにはオススメかも。で、こちらも純正の強み。CLIEの押し出しロゴがケース表面にちゃんと刻印されています。
■ スタイラスもパワーアップ
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ペン付きスタイラスと付属のスタイラス。こちらもCLIEのロゴ入り。大きさはほぼ同じだ
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PDAのスタイラスにボールペンを内蔵する。誰が考案したかは定かではないが、非常に素晴らしいアイディア。今世紀最大の発明と言ってもいいかもしれない。いわゆるPalm系のPDAって、ケースにしてもスタイラスにしてもさまざまなサードパーティ製のアクセサリが充実しているのが特徴である。怪しげな着せ替えケースとか、明るく光るスタイラスとか、色々なものから選んで購入できる。Palm-size PCやHandheld PCなどのWindows CE機のみを使っていた頃、ショップに行ってPalm系PDAのそうしたアクセサリを横目で見つつ、なんでJornadaにはカッコ良いスタイラスがないのだ？ なんでCASSIOPEIA E-500のカッコ良いケースってないのだ？ と思っていました。
そんなわけでスタイラスである。こちらも別売の純正スタイラス。大きさはもともと付属しているスタイラスと同じ大きさなのだが、ボールペンを内蔵しているのがエラい。CLIEを使っているときにちょっとしたメモを紙に書きたいとき、わざわざ筆記用具を探さなくても、スタイラスで紙にもメモを取る事ができるので、非常に便利だ。
ちなみに、ボールペンはスタイラスの上部のキャップを外すことで出現する。外したキャップはスタイラスの下部に取り付けることができるので、キャップだけなくしたりすることはないだろう。ところで、この手のアイテムにつきものの心配事。それは、ボールペンのインクが切れたらどうするのか？ ってこと。そのへんの心配もいらない。ボールペンの替え芯はパイロットのBRF-8F-Bを利用できる。「あーボールペン書けなくなっちゃった、またスタイラス買いなおさなきゃ」ってナンセンスなことをしなくてもいいのだ。また、標準では黒のボールペンだが、赤い替え芯を買ってくれば校正作業も安心。
ちなみに、このスタイラス、ボールペンを内蔵しているだけではなく、なかなか高機能（スタイラスに高機能って言葉を使うのもなんかヘンな話だけど）。まず、スタイラスの上部のキャップにはゴムチップが付いているので、反対側でもタップ操作ができる。スタイラス中央部を回して分離させると、リセットピンが内蔵されている。さらに、軸先端のタップするチップの部分にはクッションが入っているらしく、押すと“ぐにょーん”とする。これがなかなかいい感じなのだ。素晴らしいことに、このクッション調整が可能で、堅めにするのか、やわらかめにぐにょーんとさせるのかを調整できる。そのため、2Bの鉛筆を使うと芯がすぐなくなるという筆圧のとっても強い人は、クッションをやわらかめに調整すればタップしたときもPDAの液晶面を痛めることもないはず。
ちなみに、ペン付きスタイラスはCLIEを扱っている販売店やSonyStyleのサイトで購入できる。
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スタイラスの軸先にはリセットピンが、反対側にボールペンを内蔵。つまり、CLIEでメモをとることもできるし、紙にメモをとることもできるわけだ
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完全に分解してみました。ボールペンは交換可能だ
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■ 暗い場所ではライトも必要
さて、お次は純正アイテムではないがCLIEに必需品のアイテム。それはライトである。バックライトがさっぱり役に立たないため、暗い場所ではぜんぜん見えない。そんなときに、コンパクトなライトがあれば、バックライトが暗くてぜんぜん見えないときもライトを点灯すれば液晶も見えるというわけ。
コンパクトなライトにはミニマグライトとかいろいろなものがあるが、中でもオススメなのがMicro-Light IIという商品。最近はホームセンターなどでも見かけるようになってきた。このライト、親指サイズで白色のLEDが搭載されている（白以外のカラーバリエーションもある）のだが、むちゃむちゃ明るいのが特徴。大きさもコンパクトで、キーホルダーに付けていつも携帯していても全然ジャマにならないから良い感じなのだ。そして、「あー暗くて、CLIEの画面が全然見えないよー」ってときに真価を発揮するワケ。ちなみに、バッテリーはボタン電池（CR2016リチウム電池）を２コ内蔵。コンビニなどで売っているポピュラーな電池なのでイザというときにライトが点かなくなっても安心なのだ。
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マイクロライトII。百円玉と比べてみてもわかるように非常にコンパクトなのが特徴
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光源は先端部のLED(発光ダイオード)。しかし、非常に明るい。ちなみに、LEDには色々なカラーバリエーションがあるが光源として使うには白色がベストだ
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■評価（最高点は★５つ）
| イバリ度 |
★★★★ |
ケースはとりあえずCLIEのロゴが入ってるから○。スタイラスとライトは必需品だけど十分にイバることは可能。 |
| 実用性 |
★★★★★ |
すごく実用的です。 |
| お値段 |
★★★★ |
気軽に買える値段です。 |
| 価格 |
キャリングケース 5980円
ペン付きスタイラス 1580円
マイクロライト 3980円 |
CLIEは……実は購入して即座に売ろうと思ったんだけど。なぜか使いつづけてます。手放しで使いやすいぞとはいえない部分が、デキの悪い息子みたいでいいとかそんな感じか？ あるいはPalmの魔力か？ ってとこでしょうか。アクセサリを買いに走るあたりハマってる証拠だよなあ。
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| 利用期間 |
365日 |
| １日あたり単価 |
32円 |
■ ＵＲＬ
SonyStyleホームページ
http://www.jp.sonystyle.com/home.html
CLIE Plaza!ホームページ
http://www.peo.ne.jp/plaza/pc/index.html
（広野忠敏）
2000/10/18 00:00
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