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マルチプルCDレコーダー XR-D400
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広野忠敏 昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。 (写真:若林直樹) |
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CD-Rはデータやアプリケーションのバックアップ以外にも音楽CDをバックアップすることもできる。たとえば、音楽CDをバックアップしておいて、自宅とクルマの中両方に用意しておけば、ドライブのときもわざわざ聞きたいCDを持ち出さなくてもいいので便利に使うことができる。今回はビクターのマルチプルCDレコーダー「XR-D400」を紹介しよう。XR-D400はパソコンに繋げばCD-R/RWドライブとして、さらにパソコンに繋がなくても単体でCDの再生と音楽CDのコピーができる複合商品だ。
■ ワンタッチで音楽CDをコピー
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オーディオダビング機能が魅力のビクター「XR-D400」
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「XR-D400」の最大の特徴は、オーディオダビング機能。つまり、音楽CDをCD-RやCD-RWにコピーする機能だ。パソコンにCD-R/RWドライブが接続されていれば、CD-R/RWドライブとCDライティングソフトを利用して音楽CDをCD-RやRWにコピーすることができる。ところが、「XR-D400」はパソコンに接続しなくても、単体で音楽CDをCD-RやCD-RWにコピーすることができるのだ。
XR-D400で実際に音楽CDをコピーするのは非常に簡単。まずは、音楽CDとコピーするためのメディアを用意する。音楽CDをコピーするにはオーディオ用CD-Rまたはオーディオ用CD-RWのいずれかのメディアが必要になる。一般に販売されているデータ用のCD-R/RWではコピーすることができないので注意が必要だ。また、コピーしたCD-Rは一般のCDプレーヤーで再生できるが、CD-RWはCD-RWに対応したプレイヤーじゃなければ再生は出来ないので注意してほしい(コピーしたCD-RWはXR-D400で再生は可能)。
XR-D400には音楽CD再生用のトレイとCD-R/RWドライブの2つのCDドライブが用意されている。音楽CDをまるごとコピーするときは、音楽CD用のトレイにコピーしたいCDを挿入し、CD-R/RWドライブに音楽用CD-RまたはCD-RWを挿入。次に、[AUTOREC]ボタンを押すだけ。非常に簡単に音楽CDをコピーすることができる。これが、パソコンのライティグソフトだったりすると、アプリを起動して、音楽CDを読み込んで、CD-R/RWに入れ替えて、コピーなんていう結構ややこしい手順で行なわなければいけないのだが、XR-D400で音楽CDをまるごとコピーするときは、音楽CDとCD-R/RWを入れてボタンを押すだけなので、ひじょーに簡単なのだ。なお、一般のCDプレイヤーでコピーしたCD-Rを再生するには「ファイナライズ」と呼ばれる特別な処理をCD-Rにしなければいけないのだが、「ファイナライズ」処理もワンタッチで実行できるのだ。ちなみに、コピーは60分程度のCDで15分くらい(4倍速)で完成する。
ところで、せっかく音楽CDをコピーできるんだから編集してお気に入りの曲だけをまとめてCD-R/RWに焼きたいって欲求も出てくると思うが、そのへんもぬかりない。音楽CDのコピーは、先ほど紹介したまるごとコピー機能のほかにも、音楽CDに含まれている任意のトラックだけを任意の順番でCD-R/RWにコピーする機能も含まれている。この機能を使えば、CDをまるごとコピーしたいんだけど、曲順が気に入らないから曲順を変更したり、何枚かの音楽CDから好きな曲だけを選んで自分だけのベストアルバムを作るといったことや複数のシングルCDをまとめてしまうといったこともできる。ちなみに、操作も単純。一般のCDプレーヤーのプログラム再生のように、コピーしたいトラックをどんどん指定していくだけなのだ。
■ CDプレ?ヤーとしても、CD-R/RWとしても使える
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「XR-D400」の背面上部のインターフェイス
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というわけで、XR-D400はワンタッチで音楽CDをコピーできるのだが、出来ることはそれだけじゃない。上部のトレイはオーディオ機器に接続してCDプレーヤーとして、下部のトレイはパソコンに接続してCD-R/RWドライブに使うことができるのである。オーディオ機器に接続するにはステレオピンプラグを、パソコンに接続するにはSCSIケーブルを使う。CDプレーヤーの機能は、ノーマル再生、リピート再生、プログラム再生が可能。また、パソコンに接続すれば4×4×20の外付けSCSI CD-R/RWドライブとして使うことが可能だ。
ちなみに、パソコンに接続して外付けCD-R/RWドライブとして使いつつ、音楽CD(あるいは、コピーした音楽CD)を再生するなんてことも可能なのである。また、本体にはWindows用のCD-R/RWライティングソフト「nero」が付属しているため買ったその日から、CD-R/RWライフを送ることができる。ちなみに「nero」にはMP3のエンコード、デコード機能がついているので、音楽CDをまるごとコピーしたいときは、XR-D400本体だけで、MP3にエンコードしてCD-R/RWに焼きたいときは「nero」を使うというように住み分けて使うこともできるのだ。
■評価(最高点は★5つ)
イバリ度 |
★ |
うーん、持っててもあんまりイバれませんかねー。面白いとは思うのですが。 |
実用性 |
★★★ |
結構実用的。とにかく音楽CDのコピーは便利。本体だけでコピーしてくれるから、パソコンを占有されなくてすむのがいい。単純にまるごと音楽CDをコピーするときは、ボタンを押すだけというイージーオペレーションもいい。 |
お値段 |
★★ |
CD-R/RWドライブとCDプレーヤー両方買える値段なんですよね。なので、ちょっと高価か。考えてみると、たしかにこの価格付けは妥当なんだろうけどね。 |
価格 |
実売65000円程度 |
値段が少々高いのが気になる。6万円出したらCD-R/RWドライブだったら2台は楽勝に買えてしまいますから。あ、2台買って何に使うかは聞かないでね。ホント最近はCD-R/RWドライブが身近になってきてるし、値段も安い。なので、実売価格で5万円程度だったら気軽に買えると思うんですけどね。でも、使ってみると、音楽CDのコピーはとっても簡単なんです。音楽CDをコピーしたいとか、自分だけのオリジナルCDを作りまくりたいとかって人なら買いかな。少なくとも買っても損はしないと思います。
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予想利用時間 |
1カ月 |
1日あたり単価 |
2,166円 |
■ URL
マルチプルCDレコーダー「XR-D400」ニュースリリース
http://www.victor.co.jp/products/pc/XR-D400.html
(広野忠敏)
2000/09/20 00:00
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