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VAIO C1にぴったりフィット「SONY スマートバッグCX」
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広野忠敏 昭和37年新潟に生まれる。仕事はライターとプログラマの2足のわらじを履いている状態。どちらかといえばハードウェアよりはソフトウェアや技術的なものが得意である。ちなみに、2足はきこなしているかどうかはちょっと疑問。また、怪しげな小さいものと怪しげなプログラムと新しいものには目がないけど最近はちょっとパワーが落ちてきているかな。 (写真:若林直樹) |
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SONYでは、VAIOユーザを対象に専用バッグなどのアクセサリを直販する「UPGRADE AREA」をVAIOのホームページ内で提供している。先週取り上げたバッグも、「UPGRADE AREA」内でVAIOユーザのみが購入することが出来るバッグだ。先週に引き続き、今週もバッグネタである。「スマートバッグ CX」。VAIO-C1シリーズ専用にデザインされたバッグだ。
■ 大事なノートはやっぱりバッグで携帯
私は初代505、505X、Z505DX、Z505GR/K、そしてC1XFとなんと5台ものVAIOノートを所有している(全部現役)。ノートってことで本棚に立てかけると結構壮絶です(笑)。ここまでくると単にVAIO好きってわけではなく、なんだかとってもマニアっぽいって感じなのだが、やっぱりVAIOノートって他社のノートと比較すると一線を画している感じがする。単に私がソニーマニアだったりするということもあるのだが、VAIOノートの持つSONYテイストというか、遊びの要素が入りつつもとっても実用的な部分も気に入って使っているわけ。
ところで、先週も書いたことなのだが、ノートパソコンを持ち歩くときはバッグにも凝りたいものだ。たしかに、VAIOだからハダカで持ち歩いてもそれなりに絵にはなるかもしれないけど、「The クラッシュ!」の仲間入りをしたくないので、しっかりと保護してあげることも必要。それに、人と同じバッグを持つのもなんだかシャクなのでおのずと専用バッグに目が向くわけなのだ。
■ スマートバッグCXはC1をきっちりホールド
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やや小さめなので、バッグというよりはポーチに近い。ショルダーストラップで肩からさげて携帯できる
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今回取り上げるバッグは、C1用にデザインされた「スマートバッグCX」。写真を見てもわかるとは思うが、コレ、今までのノート用バッグとはまったく違う作りになっている。パソコン用のバッグっていうと、黒一色とかダーク系の暗い色で、なおかつカジュアルなカッコには全然合わないような、いかにもビジネスバッグってものが多い。たとえば、先週取り上げた「スマートバッグBX」。たしかに、ダークスーツでこのバッグを持てば、それなりにデキルって感じでサマになるかもしれない。でも、カジュアルないでたちで「スマートバッグBX」じゃ、ぜんぜんダメ。浮いちゃうか、オタクっぽく見られてしまうかのどっちかだ。
その点「スマートバッグCX」はかなり違う。もともとコンパクトなC1を収納するためにデザインされたバッグなので、大きさもコンパクト。バッグというよりは、ちょっと大きめなポーチって感じだ。今までのいかにもパソコンバッグとは一線を画したデザインなのもポイントが高い。ちなみにバッグは縦長で、ショルダータイプ。トップのフタを開いてC1を収納する形。C1の収納部は、厚手になっていて、しっかりとC1をホールドしてくれる。バッグ内部の仕切りは可変なので、大容量のバッテリを装着したC1だったとしても、きっちりとC1をホールドできるようになっている。
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C1専用にデザインされているだけあって、C1を入れるとすごくいい感じ。出し入れもとっても楽
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さて、「スマートバッグCX」はもともとそんなに大きいシロモノではないので、なんでも入れたいという人には不向き。C1収納部以外は、ふたの上部のポケット(ACアダプタを入れるといい感じ)、バッグ内部の小物入れ(FDDドライブとかの周辺機器を入れるといい感じ)、バッグ前面のポケット(PCカードを入れるといい感じ)、バッグサイドのメッシュポケット(携帯電話を入れるといい感じ)という具合で、C1関連のアイテムを収納するのはとってもいい感じ。
だが、余分なスペースが全然ない。要するにC1と関連アイテムをバッグに収納してしまうと、他になにも入らないワケ。オレはC1だけを持ち運ぶからいいんだもんってな人にはいいかもしれないが、お出かけにはあれもこれもそれも持っていきたいという人には不向きのバッグかもしれない。デザインはカジュアルっぽくていいんだけどね。
■ SONYっぽさとかVAIOっぽさがいまひとつ
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サイドのポケットにはさりげないVAIOロゴ。さりげなさすぎなのがちょっと不満かも
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そうそう、「スマートバッグCX」を見たときの不満が1コ。なーんか、普通のバッグなんです。コレ。「スマートバッグCX」はSONYと吉田カバンとの共同開発商品なんだけど、「スマートバッグDX」や「スマートバッグBX」のようにSONYらしさというかSONYテイストというか主張が感じられない。はじめて「スマートバッグDX」を見たときは、「ををっ、コレがさりげないけどしっかり主張したVAIOロゴっ」、「をを、コレが金型から起こしたファスナー金具っ」、「よくわかんないけど、なーんかとってもVAIOらしいっ」ってな感じで感動。この感動は、「スマートバッグBX」にもしっかりと引き継がれたワケなんだけど、こうした感動が「スマートバッグCX」にはないわけ。
VAIOロゴは布張りでさりげなさすぎ、ファスナーの金具もナシ。やっぱり、こういうSONYファンとかVAIOマニアの心をとってもたくさんくすぐるような演出がないのは寂しいと思うのは、私だけではないハズ。
やっぱり、バッグとか持ち歩いて使うものって、実用性も大切なんだけど、持ち歩くという行為自体がウレシイとか、持ち歩いて自慢したいって部分が多いと思う。「スマートバッグDX/BX」は色々とウンチクを語れちゃったりするけど、「スマートバッグCX」は「コレVAIOユーザしか買えないC1専用のSONYのバッグなんだよ」で終わりだもんね。それに、実用性オンリーなら、とても実用的なバッグがあれば皆が使うハズだからね。そういう意味では、「スマートバッグCX」はなんか普通でちょっとイヤかも。
そんなわけで、ちょっとSONYテイストはスポイルされてる感はあるんだけど、さすがにC1用にデザインされているだけあって、C1にジャストフィットするのは、C1ユーザとしてはウレシイ限り。巷にたくさんあるバッグってA4サイズノート用ばっかりで、C1を収納してしっくりくるものって意外と少ない。C1ユーザなら買っても損はないかも。
■評価(最高点は★5つ)
イバリ度 |
★☆☆☆☆ |
SONY企画の製品としてはかなりイバりが足りないような気がする。SONYだからイバりたいんですけど… |
実用性 |
★★★☆☆ |
C1専用にデザインされたバッグなので、C1にはジャストフィット。C1と関連アイテムだけを持ち歩くなら最強といえる。でも、C1と関連アイテムを入れると、他にあんまり収納スペースがないのが悲しい。 |
お値段 |
★★☆☆☆ |
うーん、ちょっと高めのような気がします。1万5000円程度なら買いかも。 |
価格 |
1万8000円 |
C1ジャストフィットはウレシイんだけど、VAIOロゴがさりげなさすぎだし、ファスナー金具も布ぴらぴらだったのが残念というか、主張がなさすぎのような気がする。もうちょっとバッグがVAIOとかSONYを主張してもいいと思う。というか、主張すべき? |
飽きるまで(予想) |
30日 |
1日あたり単価 |
600円 |
■ URL
「スマートバッグCX」製品情報
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Upgrade/Cx/index.html
(広野忠敏)
2000/07/26 00:00
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