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「L-01A」レビュー
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カメラやワンセグを搭載したLG製タッチ携帯
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「L-01A」は、タッチパネル液晶などを搭載したスライド式デザインのLG Electronics製FOMA端末だ。LGの海外モデルをベースにしたデザインに身を包みながら、端末は国内仕様に則したものとなっている。今回は端末の機能などを紹介しよう。
■ 外観・デザイン
「L-01A」は、スライド式デザインを採用したLG Electronics製のFOMA端末。大きさは約110×52×15.7(最厚部16.2mm)mmで、重さは約140g。端末は、海外向けLG製端末「SECRET」をベースとしており、全体的な印象として、シンプルなデザインにまとめられている。
ボディカラーはCarbon Black、Shining White、Platinum Pinkの3色展開。Carbon Blackのみ背面のパネルにカーボン素材が採用されている。Shining White、Platinum Pinkはカーボン素材ではないものの、3タイプとも背面は市松模様(チェック柄)になっている
ディスプレイは2.8インチ、ワイドQVGA(240×400)サイズとなり、画面の表面部はキズなどがつきにくい強化ガラスを採用している。ディスプレイはタッチセンサータイプとなり、一部の操作に限ってタッチ操作が可能となっている。
ディスプレイ下部に方向キーが用意されており、基本的に操作は方向キーを利用する。方向キーの右上/左上にはセンサーキーが用意され、画面上に表示されるソフトキーと連動する。
方向キーの周囲にはハードウェアキーが用意され、発話/終話キーのほか、メールキーとクリアキーがある。クリアキーが終話キーの上にある変則的なスタイルとなっている。端末をスライドさせると数字キーが現われる。
端末側面部を囲むようにして金属調のパーツが採用されている。側面部には一方にストラップ穴と外部接続端子、もう一方に音量ボタン、マルチタスクボタン、カメラボタンなどが並ぶ。
端末上部には赤外線通信ポートがあるほか、ワンセグ用の伸縮式のアンテナを搭載する。一般的な伸縮式のアンテナは、アンテナを伸ばした根元が太く、先の方ほど細くなっているが、「L-01A」のアンテナは、根元ほど細くなっている。アンテナ収納時に折れてしまわないかと少しヒヤヒヤする。
背面部には、510万画素カメラがあり、その横にはフォトライトなどが用意されている。カメラの上部にはFOMA用のアンテナが内蔵されており、通話時などに手でアンテナ部分を覆わないようにする。このほか、背面のバッテリーカバーを外すと、FOMAカードやmicroSD/microSDHCカード(最大8GB)のスロットがある。
■ Touch media
「L-01A」では、タッチ操作で楽しめる機能を「Touch media」という名称でまとめている。待受画面から右ソフトキーをタッチすると、「Touch ON」のメッセージが表示され6つの機能メニューが表示される。
タッチパネルで操作できる機能は、音楽プレーヤー、端末内に保存されている静止画の閲覧、ゲーム、メモリカード内のビジネス文書などが閲覧できるドキュメントビューア、ワンセグ、主要都市の路線図の6つ。ドキュメントビューア機能や路線図表示機能では起動時にPicsel Technologies社のドキュメントビューア「Picsel File Viewer」のロゴが表示された。
ゲーム機能には3ゲームが用意され、タッチ操作と加速度センサーを使ったミニゲームなどが楽しめる。タッチ操作のゲームは、iアプリではなくプリセットされたアプリケーションとなる。タッチ操作非対応のiアプリゲームは別途セットされている。
■ カメラ、ワンセグ、音楽機能
カメラ機能は、手ブレ補正とオートフォーカス機能付きの510万画素CMOSカメラを搭載する。5Mサイズの設定で、最大2560×1920ドットの静止画(JPEG)が撮影できる。
動画は最大VGAサイズまで対応。320×240サイズでメモリカード保存に設定し多売、秒間120コマの高速撮影が可能。端末側でプレビュー再生した場合は通常の動画と違いはないが、パソコンを利用して、QuickTimeの最新バージョンで閲覧するとスローモーション再生が可能となる。
ワンセグや音楽プレーヤー機能に対応している。通常視聴のほかに、視聴予約による閲覧も可能。録画予約機能などは用意されない。音楽プレーヤー機能は、SDオーディオや着うたフルに対応するほか、Music&Videoチャネルの音声のみに対応する。
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5Mサイズの撮影サンプル。リンク先の画像は無加工
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■ 基本機能と非対応の機能
なお、「L-01A」はドコモの「PRIME」シリーズではあるが、多くの機能に対応しておらず、おサイフケータイやGPS、2in1、直感ゲーム、iコンシェルなどは利用できないので注意が必要だ。自分にとって必須の機能が利用できるかどうかよくチェックしよう。
端末は下り最大7.2MbpsのHSDPA方式をサポート。デコメールやデコメ絵文字に対応し、デコメアニメに非対応となる。また、フルブラウザなどにも対応。Flash Lite 1.1に対応し、Flashビデオには非対応となる。
タッチパネル式ではあるが、いわゆるスマートフォンではなく、スライド式の通常携帯電話となる。また、海外メーカーの端末だが、メインメニューなどは日本の仕様に合わせた構成のものを採用している。
■ 製品の位置付け
NTTドコモの冬春モデルは、これまでよりもスライド端末が多く発表された。今回の「L-01A」のほかにも、富士通製の「F-03A」、パナソニック製の「P-02A」、NEC製の「N-04A」、シャープ製の「SH-04A」、HTC製の「HT-01A」と、豊富な選択肢からスライド端末が選べる。
こうした中にあって「L-01A」は、従来の90Xiシリーズに相当するPRIMEシリーズとなっている。ハイエンドな携帯電話のシリーズとなるのだが、それにしては非対応の機能が多い。トレンドのタッチパネルも一部の機能のみしか利用できないため、お試し機能のような色合いが強い。
また、左ソフトキーに設定されているメニューキーと、方向キーの向かって右側にあるクリアキー(ハードキー)は、国内の携帯電話では変則的な配置となっている。これは慣れていく必要がありそうだ。
端末の外観は高級感があり、グローバルでLGが展開している路線ともリンクしている。スタイリッシュな印象も強く、スーツなどビジネスシーンなどにも似合いそうだ。通話やメールを中心に利用するユーザーは購入を検討してみてはいかがだろうか。余談だが、Touch media機能にあるミニゲームは、加速度センサーを利用した「直感ゲーム」的なもので、結構楽しめる。
■ URL
製品情報(NTTドコモドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/prime/l01a/
製品情報(LG)
http://jp.lgmobile.com/phones/allp_detl_feat.jsp?ph_name=L-01A
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(津田 啓夢)
2009/01/14 11:14
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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