■ 256KBアプリの先行者。ラインナップも豊富に出揃う
昨年春に登場したJ-SH53は、メガピクセルカメラ、256KBのJavaアプリ、QVGA液晶、カードスロット搭載と、2003年のケータイトレンドをすべて先取りしたという点で大きな衝撃だった。10月にボーダフォンへとブランドを変え、12月にはJ-SH53の後継機種となるV601SHを発売。純増数こそ振るわなかったボーダフォンだが、256KBアプリの早い投入で、2003年もケータイゲームを一歩リードしていたのは事実だろう。月額制の課金ではなく、一度購入してしまえば、追加料金なしで半永久的に遊べる売り切り制も斬新なアイディアだった。
そんなボーダフォンの256KB・Vアプリから、今回も名作ゲームの移植版、かつ売り切り制のものを中心にいくつかゲームを紹介しよう。
■ ファンシー&ポップな名作シューティング 「ツインビー豪華版」
シューティングゲームは今も昔も変わらず、ゲームファンに愛される定番ジャンル。そんな中でもコナミの「ツインビー」は根強いファンを持つ名作中の名作だ。縦スクロール型で、愛らしささえ感じられる、ファンシーでポップな敵キャラクターも大きな見どころ。鈴に弾を当てると色が変化して、アイテムとしての性能がパワーアップしていくゲームシステムも健在だ。なお、ツインビーは100KB版のVアプリでも提供されているが、256KB版では“豪華版”と謳うだけあって、グラフィックを中心に大幅に強化されている。
利用料は1ダウンロード315円(税込)の売り切り型。一度ダウンロードすれば月額料金などは不要だ。公式メニューの「ケータイゲーム」→「アクション・シューティング」→「256K専用」でアクセスできる。
■ URL
コナミオンライン ニュースリリース
http://www.konami.net/release/index_12.html#twinbee256
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■ 暇つぶしもいいけれど、たまにはじっくりゲームも 「森田将棋プロフェッショナル」
ケータイのゲームで一番メジャーなジャンルはいうまでもなく、トランプやリバーシ、五目並べに代表されるテーブルゲームだろう。これらのゲームは有料無料含め、これまで相当な数のアプリが登場している。しかし、本格的な将棋となると話は別だ。敵から奪った駒を再び盤上に指せる将棋は、そのルーチンの複雑さゆえ、ケータイでは難しいと思われていた。そんな状況を打破して登場したのが「森田将棋」だ。
256KB版の「森田将棋プロフェッショナル」では、「初級」「中級」「上級」の3段階の難易度が選択可能。さらに思考エンジンに磨きをかけ、「角換り腰掛銀」「矢倉」など5種類の本格的な戦法が組み込まれている。一方、「待った」もできるので上級者でなくても安心だ。ケータイを交互に操作すれば対戦もできる。
アクセスは「ケータイゲーム」→「ゲームアプリ」→「麻雀/将棋・カジノ」から。「森田将棋プロフェッショナル」の利用料は1ダウンロード400円の売り切り制だ。
■ URL
森田将棋プロフェッショナル サービス概要(タイトー)
http://www.taito.co.jp/mobile/ew_jphone/morita_pro/morita_top.html
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■ 爆弾で敵を倒す爽快アクションの名作 「Super ボンバーマン」
「Super ボンバーマン」は、爆弾を使ってフィールド内の敵を倒しながらステージクリアを目指すアクションゲーム。かつては家庭用ゲーム機で、現在はパソコン向けにオンライン対戦版が出るほど、飽きられることなく愛され続けてきたゲームだ。ゲームのキモは一定時間経つと、自動的に爆発する爆弾。常に動き続ける敵キャラと、爆発までに合間の開く爆弾の間で繰り広げられる駆け引きやスリルに引き込まれる。
ゲームシステムこそシンプルだが、そこに彩りを加えるのがアイテムの存在だ。任意のタイミングで爆発させられるようになるものや、主人公の移動速度を上げたり、爆弾を設定できる数が増えるものなど、さまざまな効用を持つアイテムを使うことで、戦略的なプレイも可能になっており、なかなか奥も深い。
256KB版では、「ノーマルモード」と「VSモード」の2種類のプレイモードが用意されている。ノーマルモードでは、1人プレイで全30面のステージクリアを目指す。一方のVSモードでは、コンピュータが操る敵キャラクターと4人対戦が楽しめる。アドレス帳に登録されている名前を敵キャラクターに付けると、アグレッシブになったり、慎重になったりと敵キャラクターが個性豊かになる。これはケータイ版ならではの楽しみだろう。
「Super ボンバーマン」の利用料は1ダウンロード500円。公式メニューの「ケータイゲーム」→「ゲームアプリ」→「アクション・シューティング」からアクセスできる。
■ URL
Super ボンバーマン サービス概要(ハドソン)
http://www.hudson.co.jp/mobile/vodafone/iapp/sp_bomb.html
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■ ケータイでレースゲーム?これしかない! 「リッジレーサー」
プレイステーションの本体と同時発売だった「リッジレーサー」は、当時そのクオリティに驚かされ、申し分ないゲーム性とも相まって、プレイステーションの定番レースゲームとなったほど。そのリッジレーサーが、256KB・Vアプリとなってケータイ端末でも遊べるようになったのはうれしい限り。
まず画期的なのが3Dポリゴンをフルに活かしたグラフィック。すでに配信開始からかなりの時間がたってはいるものの、あらためて携帯用ゲーム専用機と遜色ないレベルの作り込みに驚かされる。車種は、標準的な性能のもの、コーナリング重視、加速重視、最高速重視と4種類から選択可能。ゲームモードは初級、中級、上級の3段階のほか、上級よりもさらにスピードが上がるタイムトライアルモードが用意される。視点もドライバーモードと、背後から自車を見るモード、2種類を切り替えられる。おすすめはドライバーモード。操作は少し難しくなるが、臨場感やスピード感が段違い。ぜひ試してみてほしい。
「リッジレーサー」の利用料は1ダウンロード500円。公式メニューの「ケータイゲーム」→「スポーツ・レーシング」からアクセスできる。
■ URL
リッジレーサー サービス概要(ナムコ)
http://www.namco.co.jp/mobile/jsky/ridgeracer.html
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■ 3Dとシンプルパズルゲームの高度な融合 「I.Q」
パズルゲームに3Dポリゴンなんていらない? いやいや、そんなことはない。テトリスをはじめとする2Dの落ちものだけがパズルゲームではない。斜めの視点から、3Dポリゴン処理されたキューブがゴロゴロ転がってくるこの「I.Q」を是非試してみてほしい。
『I.Q Intelligent Qube』は崖っぷちに立たされた主人公に迫りくるキューブを次々に消していく、頭脳と反射神経を要する新しいタイプのパズルゲームだ。キューブは、普通に消せるもののほかに、消してはいけないもの、まったく消せないもの、ボーナスとして縦3、横3、合計9キューブ分を一気に消せるものの4種類。消してはいけないキューブを避けつつ、ボーナスをうまく使って効率よく消すことが求められる。一度ハマると寝ても覚めてもキューブを転がす絵しか頭に浮かばなくなる…そんな中毒性の高いゲームだ。
アクセスは「ケータイゲーム」→「アクションパズル・パズル」→「I.Q Intelligent Qube」から。利用料は1ダウンロードごと500円。
■ URL
I.Q サービス概要(SCEI)
http://www.playstation.jp/scej/goods/keitai/v-scej/iq_index.html
■ Javaゲーム、遊ぶならこの端末! ボーダフォン編
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V601SH
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・シャープ「V601SH」
昨年12月に発売になった200万画素オートフォーカスカメラ搭載端末。メインディスプレイに2.4インチと大型のQVGA液晶を採用。SDカードスロットも搭載しており、ゲームを楽しむための基礎体力もかなりしっかりしている。このほかバウリンガル・コネクトへの対応やバーコードリーダー機能など、ありったけの機能を詰め込んだモデルだ。付属のビデオ出力ケーブルを利用すれば、対応アプリならテレビの大画面でも楽しめる。
現状では、256KBのVアプリに対応した端末はこの機種と、旧モデルとなるJ-SH53のみになるため、選択肢は必然的に限られてくるだろう。
■ URL
V601SH 製品情報(ボーダフォン)
http://www.vodafone.jp/japanese/products/kisyu/v601sh/
V601SH 製品情報(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/products/v601sh/
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(伊藤 大地)
2004/01/13 11:17
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