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4つのシリーズに
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NTTドコモは、2008年冬~2009年春にかけて発売する新モデル21機種を発表した。これまでの90Xi/70Xiシリーズは廃止され、端末コンセプトごとに4つのシリーズに分けられており、多様なニーズにあわせたラインナップとなっている。
新たに設けられた端末シリーズは、「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」となる。「STYLE」シリーズは、携帯電話をファッションアイテムとして楽しみたいユーザーをメインターゲットにしている。「PRIME」は、ハイエンド志向のユーザー向けのラインナップ。「SMART」シリーズはビジネス層を意識したモデルで、“スマートな使い方”がイメージされている。「PRO」シリーズは、スマートフォンなどカスタマイズ性の高いモデルを用意し、携帯電話をガジェットとして捉えるユーザー向けとなっている。
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STYLEシリーズ
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PRIMEシリーズ
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今回発表された新モデルでは、STYLEシリーズ6機種、PRIMEシリーズ7機種、SMARTシリーズ4機種、PROシリーズ5機種で、計22機種が用意されている。
- STYLEシリーズ:N-02A、P-02A、P-03A、N-03A、F-02A、SH-02A
- PRIMEシリーズ:F-01A、F-03A、L-01A、N-01A、P-01A、SH-01A、SH-03A
- SMARTシリーズ:F-04A、N-04A、P-04A、P-05A
- PROシリーズ :HT-01A(Touch PRO)、HT-02A(Touch Diamond)、SH-04A、Nokia E71、BlackBerry Bold
このうちPROシリーズには発表済みの「BlackBerry Bold」が含まれており、22機種のうち、新たに発表された機種は21機種となる。これらの機種のほとんどは、従来のドコモ端末と異なる型番が割り当てられている。
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SMARTシリーズ
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PROシリーズ(右端は発表済みのBlackBerry Bold)
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■ 文字入力のキー割当を統一、12機種にBluetooth
シリーズの一新にあわせ、濁点や記号の入力方法を17機種で統一したり、端末内のデータをメモリカードに一括バックアップできる機能を搭載するなど、全体的に使いやすさの向上など機能向上が図られている。
これまで文字入力の方法や文字入力時のキー配列は、メーカーごとに異なる仕様となっていた。しかし、今回のシリーズ一新にあわせて、濁点・半濁点の入力キーは「*」キーとなり、音引きなどは「0」キーに、逆トグル(文字入力で直前の候補に戻る機能)は発話キーに割り当てられている。文字入力のキー統一は、PROシリーズの海外メーカー製端末4機種を除く、17機種で採用されている。
ラインナップのうち12機種では、Bluetooth機能が搭載される。各機種に共通する対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HDP、HSPで、ハンズフリー通話やワイヤレスでの音楽再生が楽しめる。機種によっては、データ交換(OPP)やデータ通信(DUN)をサポートしたり、外部キーボードを利用したり(HID)できる。
アドレス帳・ブックマーク・メール・スケジュール・テキストメモをmicroSDカードに一括バックアップ・一括復元できるようになった。同機能に対応するのは計15機種で、iモードブラウザでは画像保存機能で「画像1件保存」「画像複数保存」「画像一括保存」「背景画像保存」という機能が追加され、デコメ絵文字を一括保存できる。この機能は13機種で採用されている。
20機種中、15機種ではフルブラウザがFlash Video対応となり、動画共有サイトも利用できるようになる。USBケーブルや赤外線でのデータ転送は一括ファイル転送に対応する。
下りの通信速度が7.2Mbpsに対応する機種は15機種用意され、地図アプリでは、他のユーザーに位置情報やメッセージ、写真を送信できる機能が追加された。遠隔操作によるセキュリティ機能の向上も図られている。
このほか、同社では、ユーザーに適した情報をプッシュ配信する月額210円の「iコンシェル(アイコンシェル)」、好みのアプリを最大8個まで専用画面に登録してガジェット(ウィジェット)ツールのように使える「iウィジェット(アイウィジェット)」といった新サービス・新機能も発表している。
PRIME series
STYLE series
SMART series
PRO series
新サービス、その他
■ URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/081105_01.html
(関口 聖)
2008/11/05 13:38
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