NTTドコモは5日、2008年冬~2009年春にかけて発売する22機種(発表済は1機種)の発表会を開催した。全体的な概要は、同社代表取締役社長の山田隆持氏から、個々のシリーズや新サービスについては、執行役員プロダクト部長の永田 清人氏から紹介された。
■ ラインナップを一新
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ドコモ山田社長
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ここ数年、ドコモの携帯電話は、50Xiシリーズや90Xiシリーズというように、機能とリンクさせた型番を用いて、「ハイエンドの90Xi」「個性派モデルの70Xi」という形で製品を分類してきた。
しかし、今回発表された新機種は、4つのシリーズに分類され、型番も一新されている。この背景について、山田氏は、「今回、今冬~来春までの22機種を発表する。これまでは906i/706iと、機能別に提供してきたが、ユーザーが何を求めているか、徹底的にリサーチし、ユーザーのライフスタイルを見直した。そして、マッチしている商品を選びやすくなるように、4つのシリーズに一新した」と語る。
同氏は「今回の新機種群は、4月に発表した新ドコモ宣言に基づく変革の成果の1つ。当社では、5400万ユーザーの満足度向上を最大の目標としており、その中で端末開発は非常に重要な項目。これからはユーザーが主体となる、ニーズにあわせた端末群を提供する」と述べ、従来以上に幅広くニーズをカバーする考えに基づく展開と説明した。
質疑応答で型番が一新されることを尋ねられた山田氏は、販売店での取り組みも強化する意向を示し、「これからは4つのシリーズで展示し、ユーザーが求める機種を提案していきたい」としたほか、今夏の携帯電話販売数が落ち込んだこと、あるいは景況感悪化の影響については「販売数は減少しているが、当社の売りは『ドコモショップであれば、自分に合ったケータイが手に入る』ということ。豊富なラインナップを提案したい。22機種は多いとは思っていない。下期の販売については、景気動向が不透明な中、これまで以上に努力し、movaの巻き取りなどで販売数を上げていきたい」とした。
なお、端末の価格帯は4~5万円台になるとのことだが、シリーズによって価格帯が異なるのではなく、STYLEシリーズの中でも4万円台の機種があったり、5万円台の機種があったり、混在するという。
■ 新シリーズの位置付け
永田氏は、今回の新機種について「5400万のユーザーから、『背広のポケットに入れやすいケータイを』『機能よりかわいいものを』『最先端のケータイを』とさまざまな要望をいただいた。ドコモは、“自分らしいケータイ”を提供していかなければならないのだろう。しかしこれまでのラインナップでは不十分だとということで、ニーズを徹底的に分析した」と語る。
新たに設けられた4つのシリーズはそれぞれターゲット層やコンセプトが異なる。STYLEシリーズはファッション性を高めた機種、PRIMEシリーズはハイエンドで携帯を使いこなしたい人に向けた機種、SMARTシリーズは仕事とプライベートを切り替えるビジネス層向けの機種、PROシリーズは最先端の機能をいち早く体験できる機種となっている。
これら4つのシリーズの機種に加え、らくらくホンシリーズも1つの軸になるとした永田氏は「5つのセグメントで、それぞれにあわせた機種を提供したい」とした。
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STYLEシリーズはファッション性追求
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ハイエンド志向のPRIMEシリーズ
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ビジネス層を意識したSMARTシリーズ
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先端機能のPROシリーズ
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■ iコンシェルに大きく期待、ソニー・エリクソン端末についてもコメント
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「できるケータイから、してくれるケータイに」とアピール
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新サービスのうち、情報配信サービスの「iコンシェル」について山田氏は「これまでは“何かできるケータイ”だったが、iコンシェルによって、“何かしてくれるケータイ”になる。ユーザーの行動をサポートし、支援するケータイになっていく。このサービスには、大きな可能性がある」と期待感を示した。
このほか、山田氏はソニー・エリクソン製端末が今回のラインナップに含まれないことについて、「今後もしっかりソニー・エリクソンと付き合っていく。私がコメントすることではないが、ソニー・エリクソン側は世界市場向けの機種という方向性ではないか」と述べ、ソニー・エリクソン側の戦略によって、今回のラインナップに端末が登場していないとした。
■フォトギャラリー
■ URL
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
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(関口 聖)
2008/11/05 18:56
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