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手軽に始められる見守りや防犯などのホームIoT、「au HOME」

au HOME

 KDDI、沖縄セルラーは、手軽に始められるという家庭向けのホームIoTサービスとして、IoTデバイスやアプリなどをまとめた「au HOME」を7月下旬以降から提供する。当面は、光ファイバーの固定回線「auひかり」を契約しているユーザーが対象になる。利用料は月額490円(税抜、以下同)。IoTデバイスは3000円~。

 「au HOME」は、自宅のドアに設置するセンサーやカメラなどのIoTデバイス「au HOME デバイス」と、スマートフォン向けの「au HOME アプリ」などからなる、「安心」をテーマに開発された家庭向けのIoTサービス。

au HOME デバイス

 外出先からスマートフォンのアプリで自宅の状況を確認したり、子供の帰宅の通知、温度を確認して家電製品を操作したりすることが可能になる。日本語版の提供が開始された「Googleアシスタント」との連携も検討されている。

「au HOMEアプリ」

 「au HOME」向けのIoTデバイスは、窓の開閉センサー「開閉センサー 01」、窓の開閉と温湿度・照度センサー「マルチセンサー 01」、人感センサーと温度・湿度・照度センサーの「マルチセンサー 02」、鍵の開閉を検知するセンサー「鍵 開閉状況センサー 01」、「ネットワークカメラ 01」の5種類をラインナップする。

 これらのIoTデバイスは「au WALLET Market」で購入できる。「マルチセンサー 01」と「鍵 開閉状況センサー 01」のセットは「おすすめセット」として割安に提供し、分割支払いにも対応する。

「ネットワークカメラ 01」。映像をスマートフォンに送ったり、カメラの向こうの相手と会話したりできる
扉に取り付けられた「マルチセンサー 01」
「鍵 開閉状況センサー 01」。アプリからの解錠には非対応

 2017年の秋には赤外線リモコンと、コンセントに装着するスマートプラグも追加する予定。ほかにも家庭向けとしてさまざまなセンサーやIoTデバイスが提供される見込み。

追加を検討しているIoTデバイス
センサー価格(税抜)
開閉センサー 013000円
マルチセンサー 013800円
マルチセンサー 025300円
鍵 開閉状況センサー 018800円
ネットワークカメラ 011万800円
おすすめセット
(ネットワークカメラ 01+
マルチセンサー 01)
1万1760円

 アプリ上では、複数のIoTデバイスを連携させることも可能になっている。なおアプリは、auのスマートフォンでなくても利用できる。

 「auひかり」のホームゲートウェイには、IoTデバイスに対応させるための無線通信アダプター(USBドングル)を装着する。IoTデバイスと無線通信アダプターの間の通信方式は「Z-Wave」で、ネットワークカメラのみWi-Fiで接続される。

USBドングルが装着された「auひかり」のホームゲートウェイ

 有料のオプションとして、専門家が自宅を訪問し設置や設定を代行する設置訪問サポートを用意。アフターサポートでは、デバイスからサービスまですべてauから提供する強みを活かし、サービス内容からデバイスの設置方法まですべて対応する。

 当初は「auひかり」のオプションサービスとして開始するが、対象となるサービスは順次拡大していく方針。「au HOME」専用のデバイスとアプリを組み合わせて提供する形だが、「Googleアシスタント」など外部のプラットフォームとの連携も検討されている。

 発表会では2種類のデモンストレーションが実施された。一つは「子どもの帰宅をアプリで通知して、ネットワークカメラを通して会話する」という内容。「マルチセンサー 01」や「ネットワークカメラ 01」を組み合わせて実現している。

【デモンストレーション「見守り」】

 もう一方のデモンストレーションは、将来的なコンセプトを紹介するもので、「アプリに“ただいま”と話しかけると、窓が開きテレビの電源が入る」という内容。デモンストレーションで使用された音声認識対応版「au HOME」アプリの提供は検討中としている。

【音声認識対応版「au HOME」コンセプトデモ】
「au HOME」とは別に、Google アシスタントを紹介する展示も設けられていた