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TONEの見守り機能がiOS・Androidアプリでも確認可能に。「TONEファミリー」拡充

女性向け雑誌「VERY」とのコラボ企画もスタート

 トーンモバイルは、MVNOサービス「TONE」において、子供など家族の身守り機能「TONEファミリー」の機能拡充を3月1日に実施する。また、2月24日からは春商戦向けとして、通信料や端末価格を割り引くキャンペーンも実施される。さらに夏を目処に、子育て世代のママを対象にした女性向け雑誌「VERY」とコラボレーションしたサービスを企画していることも発表された。

「TONEファミリー」を拡充

 見守り機能などを取り揃える「TONEファミリー」では、登録した最大5人までの情報を一度に確認できるダッシュボードアプリが提供され、現在地を地図上で確認したり、移動状態、過去の位置情報、アプリの利用状況、ライフログデータを簡単に確認できるようになる。

 また、iOS、Android向けアプリとして「TONE見守り」も配信が開始される。これは主に、保護者がiPhoneなどをすでに使っており、見守り対象の子供に「TONE」を持たせるといったケースを想定している。親が端末を「TONE」に買い換えなくても「TONEファミリー」の見守り機能を利用できるようになる。

 今回のアップデートに合わせて、見守り対象が止まっている、歩いている、乗り物に乗っているといった移動状態を、端末のセンサーと人工知能の活用で推定する機能を提供する。

 「TONE見守り」アプリからは、見守り対象の端末に、すぐに無料のIP電話をかけたり、LINEでメッセージを送れる機能も用意される。

 見守り対象が、予め設定したエリア(ジオフェンス)に入ると通知が届く機能は、リアルタイムな状況としてポップアップ通知で受け取ることも可能になる。現在地を確認する機能は上限回数の100回が撤廃され、無制限になる。ジオフェンスを設定できる場所は、4月以降、現在の3カ所から5カ所に拡大される。

そのほかサービス改善・拡充

 「TONE」において、3月1日以降、3日間で300MB以上を利用すると終日制限がかかるしくみを撤廃する。

 4月以降に提供されるアップデートにより「緊急速報メール」に対応する。これは、「TONE」の端末がNTTドコモの相互接続性試験(IOT、Inter-Operability Testing)をパスしたことなどから実現したとしている。

キャンペーン

 2月24日~5月31日までの期間、若年層や家族利用に向けた「TONE 春のおトク!キャンペーン」を実施する。対象は、利用者が19歳以下の場合、または同一名義で複数台を同時に契約する場合。18歳未満の場合は保護者が契約し利用者として登録すれば対象になる。

 キャンペーンにより、月額1000円(税抜、以下同)の利用使用料が1年間無料になるか、2万9800円の端末を1万円引きで購入できるかのどちらかの特典を選択できる。

石田CEO

 21日に開催された説明会では、トーンモバイル 代表取締役社長 CEOの石田宏樹氏が登壇し、機能の拡充やキャンペーンなどを解説した。石田氏は、市民権を得るまでになったMVNOには、価格競争ではない存在意義が必要とし、TONEの存在意義は、「スマホオール時代の、最も安全・安心なスマートフォンサービスを提供」であるとする。

 石田氏は、生まれた時からスマートフォンがある世代や、その親に向けた取り組みを強化したのが今回のアップデートとし、従来から提供しているサポート体制などと合わせて「圧倒的なサービス」と自信をみせた。

トーンモバイル 代表取締役社長 CEOの石田宏樹氏

女性向け雑誌「VERY」とのコラボ

 トーンモバイルは、「TONE」のファミリー機能やフィルタリング機能など、子供に安心して持たせられる機能が充実していることから、子育て世代のママに支持されている女性向け雑誌「VERY」とのコラボレーション企画も始動する。ユーザーに寄り添った新しいサービスをコラボレーションで開発していく「Co-Development Project」の取り組みの第1弾で、「徹底したママ目線で、ママが子供に持たせたいスマーフォンサービスを追求する」としている。

 現在、「VERY」では読者にインタビューや調査も行い、意見を集めている段階。説明会に登壇したVERY編集長の今尾朝子氏は、同誌の読者層の中心である30代の子育て世代のママは、スマートフォンなどに詳しくない人が多く、リテラシーの低さからくるトラブルや失敗も多いとのこと。「子供に教えられる立場なのか?」という危機意識も強いとのことで、“勉強する場や機会”の提供なども検討している様子。機能の複雑さにも懸念は多いとし、「シンプルで必要なものだけを届けられたら」としている。