法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」
スマホ世代のデバイスを模索する「IFA 2016」
2016年9月26日 15:49
9月2日からドイツ・ベルリンで開催されていたIFA 2016。毎年1月に開催されるCES、2月末から3月初旬に開催されるMobile World Congress(MWC)などと並び、モバイル業界においては重要なイベントのひとつであり、すでに本誌では速報記事をお伝えした。アップルのiPhone 7/7 Plus発表をはさんだため、遅いタイミングになってしまったが、IFA 2016のニュースを振り返りながら、今後の展開や国内市場へ影響などを解説しよう。
IFAというイベントの位置付け
毎年9月はじめにドイツ・ベルリンで開催されるIFAは、欧州最大の家電製品の展示会として知られている。古くはラジオを中心とした無線機などの展示会としてスタートしたそうだが、現在はテレビやオーディオ製品をはじめ、パソコンなどのIT製品、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電など、幅広い製品を扱う展示会となっている。近年はスマートフォンやタブレット、ウェアラブルデバイスなどが数多く出品され、IoT製品も徐々に増えてきている。デジタルカメラはドイツ・ケルンでカメラの展示会「Photokina(フォトキナ)」が隔年で開催され、今年はその開催年に当たるため、カメラ関連の出展はそちらにシフトしているようだ。
スマートフォンについては、ここ数年、サムスンがGALAXY Noteシリーズ、ソニーモバイルがXperia ZシリーズをそれぞれIFAの開催に合わせて発表し、注目を集めてきたが、昨年からサムスンはGALAXY Noteシリーズの発表を8月に前倒しで発表し、その代わりにGearシリーズなどのウェアラブルデバイスをIFAに合わせて、発表している。グローバル市場は元より、国内でも徐々に存在感を増しつつあるファーウェイもIFAに合わせ、発表会を催し、昨年は大画面ディスプレイ搭載のフラッグシップモデル「Mate S」を発表した。ただ、ここ1~2年、指摘されているように、スマートフォンの進化が落ち着いてきたこともあり、各社のIFAに対する取り組み方にも少しずつ変化が見えてきている。
『フラッグシップ』を発表したソニーモバイル
今回のIFA 2016でも各社がさまざまな製品を発表し、本誌でも速報記事をお伝えしてきたが、それぞれのニュースを振り返りながら、注目される製品について、説明しよう。
まず、本誌でも反響が大きく、今後、日本市場への投入が期待されるのがソニーモバイルの発表した「Xperia XZ」「Xperia X Compact」だ(関連記事)。ソニーのプレスカンファレンスでも多くの時間が割かれ、ソニーとしてのスマートフォンに対する力の入れようがうかがえる内容だった。
今回発表されたXperia XZは、5.2インチのフルHD対応ディスプレイ、SoCにQualcomm製Snapdragon 820を搭載したXperiaシリーズのフラッグシップモデルで、Xperia X Compactは4.6インチのHD対応ディスプレイ、SoCにQualcomm製Snapdragon 650を搭載したコンパクトモデルという位置付けだ。Xperiaシリーズと言えば、長らく展開してきたXperia Zシリーズに代わり、今年2月のMWC 2016で新ラインナップとなるXperia Xシリーズを発表し、「Xperiaシリーズ第3章」の始まりをアピールしてきた。同社にとって、もっとも重要な市場である国内については、NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社から「Xperia X Performance」が発売され、それぞれに順調な売れ行きを記録しているという。
今回のXperia XZとXperia X CompactはXperia Xシリーズをさらに展開するモデルという位置付けになるわけだが、おそらく多くの読者は今回の発表を受け、ソニーモバイルのラインナップに、少し違和感を持っただろう。
というのも、今回発表されたXperia XZはフラッグシップに位置付けられているが、前述のように、国内にはほぼ同じスペックのXpeira X Perfomanceが投入されており、わずか数カ月で新しいモデルが登場することになったからだ、かつてXpeira Zシリーズは優れたデザインと高いパフォーマンスで人気を得てきたが、半年に一度のペースで、わずかなリファインを加えた新製品が投入され続けてきたことで、ユーザーからは「せっかく機種変更したばかりなのに……」「いつが買い時なのかがわからない」「たいして変わらないのに、後継モデル?」といった厳しい声が聞かれるようになっていた。
こうした状況に対し、2015年に代表取締役社長兼CEOに就任した十時裕樹氏は、「ユーザー一人ひとりに寄り添い支援するデバイスとサービスを提供する」として、製品のライフサイクルも見直していくとしていた。ところが、今回のIFA 2016ではXperia X Performanceの発表から半年で、「フラッグシップ」に位置付けられるXperia XZが発表されたことになる。
この点について、ソニーモバイルとしては、元々、新しい世代のXperiaとして、「Xperia X」があり、その普及モデルが「Xperia XA」、フラッグシップモデルが今回発表された「Xperia XZ」というラインナップだったのだという。すでに販売されているXperia X PerformanceはXperia Xをベースに、パフォーマンスを重視した派生モデルであり、今回発表されたXperia X Compactはその名の通り、Xperia Xのコンパクトモデルという位置付けだそうだ。
こうした説明を受けると、ラインナップのマトリクスが何となく頭の中に見えてくるが、それはメーカーの理屈であって、ユーザーにはあまり理解されないのではないだろうか。現に、IFA 2016で発表した後、ネット上では「バリエーションが多すぎて、意味が分からない」「ネーミングのルールが破綻している」といった厳しい反応も散見された。現地でもソニーモバイルのプロダクトビジネスグループ商品企画部門の野村泰晴氏、スマートプロダクト部門副部門長の伊藤博史氏にラウンドテーブルで会う機会があり、「ラインナップがわかりにくい」「Xperia X Performanceを買った人は残念に思う」「ネタを小出しにしているように見える」など、厳しめの質問や意見を投げかけてみたのだが、残念ながら納得のできる回答は得られなかった。最終的にはユーザーがどう受け取り、どう判断するのかによるが、ソニーモバイルとしてもラインナップの展開は今後、ひとつの課題になりそうだ。
また、Xperiaシリーズの迷走感をさらに際立たせているのが両機種のスペックだ。詳細は速報にも掲載されているので、そちらを参照していただきたいが、Xperia XZはXperia X Performanceとチップセット(SoC)やメモリ容量などが共通で、大きな違いはレーザーオートフォーカスやRGBC-IRセンサーを搭載したカメラなどに限られている。ボディサイズはディスプレイサイズが5.2インチになったこともあり、数mm程度、大きくなっているが、形状はXperia ZシリーズやXperia X Performanceと違い、角の丸みがなくなり、上下ともスパッと切り落としたようなデザインになっている。
一方のXperia X Compactについては、チップセットにSnapdragon 650を採用し、3GBメモリーと32GBのストレージを搭載するなど、現時点でのミッドハイクラスに相当するスペックを実現している。カメラも基本仕様はXperia XZと同等で、4K動画など、ごく一部の対応が異なる程度に限られている。気になるのは防水仕様への対応が見送られた点で、防水対応のiPhone 7が発表されたことを考えると、このままではマイナス要因になってしまいそうだ。
両機種とも日本を含むグローバル展開を予定している旨が発表され、順当に行けば、国内での主要3社のいずれかの秋冬モデルとして発表されるだろう。製品としての完成度は十分に高く、現時点での注目度も高いと言えるが、その一方で既存のユーザー、特に夏モデルを購入したユーザーからは厳しい反応が予想される。
新しい機能やハードウェアを搭載した最新のモデルを投入することは、ユーザーとしても楽しみだが、Xperiaシリーズは従来から新製品をリリースするタイミングとスペックの差異を疑問視されることが多かっただけに、今回の製品がユーザーにどのように受け入れられるのかが気になるところだ。ソニーモバイルとして、ユーザーにどのようにラインナップを浸透させ、理解してもらい、なおかつ自らの事業でマイナスが出ないようにしていくのか、難しい舵取りを迫られるシーズンになるかもしれない。
やや不満の残る印象のスマートフォンに対し、今後の展開が楽しみになってきたのが「Xperiaスマートプロダクト」と呼ばれる製品群だ。すでに、MWC 2016で試作品がお披露目されていたが、今回は音声コマンドに対応したワイヤレスイヤホンの「Xperia Ear」が11月以降に発売されることが明らかにされ、参考出品の「Xperia Projector」と「Xperia Agent」はネスレ日本やヤフーと連携した取り組みなどが紹介された。
Xperia Earも単なるワイヤレスイヤホンではなく、ボイスアシスタントを組み合わせることで、今までの製品とは違った使い勝手を実現している。もっとも日本の場合、今ひとつ音声コマンドが使われないとも言われているので、ソニーモバイルとして、どのようにユーザーに訴求していくのかが注目される。
ミッドレンジでライバルに攻勢をかけるファーウェイ
国内ではSIMフリー端末で好調な売れ行きを記録しているファーウェイ。その好調ぶりは日本市場だけでなく、海外でも着実にシェアを拡大しており、アップルやサムスン、ソニーなどと並ぶポジションを確固たるものにしつつある。
ここ数年、ファーウェイは4月頃にグローバル向けのフラッグシップモデルを発表し、1月のCES、2月のMWC、9月のIFAでも新製品のラインナップを発表してきた。今回のIFA 2016ではこれまでのPxシリーズやMateシリーズなどとは別の新ラインナップ「nova」シリーズを発表した(関連記事)。
novaが5インチディスプレイ、nova Plusが5.5インチディスプレイを搭載したモデルで、いずれもSoCに14nmプロセスルールで製造されたSnapdragon 625(2GHzオクタコア)を搭載する。スペックから見ると、ミッドレンジからミッドハイに相当するモデルだが、発表のプレゼンテーションではGalaxy S7シリーズやiPhone 6sなどに対するアドバンテージが数多く取り上げられ、このクラスのモデルでもライバルメーカーのフラッグシップモデルを攻勢をかけようという姿勢が強く見られた。
また、カメラをアピールするため、ロシア人モデルのXenia Tchoumi(ゼニア・チュニチェヴァ)がゲストで登壇し、若い世代のニーズを踏まえた説明が行なわれたが、ここで「Selfie Generation」という言葉が使われ、18~24歳を中心に常にセルフィー(自分撮り)を撮る世代が増えてきていることが紹介された。
国内でもよく「スマホ・ネイティブ世代」といった言葉で表現されるが、これまでのスマートフォンが高機能な携帯電話やコンパクトなパソコンのような形で進化してきたのに対し、すでにスマートフォンが最初のデジタル機器という世代が増えてきており、そういった世代を意識した製品が求められてくることを意識させていた。
まだ現時点では「暗いところでも撮影できる」「バッテリーが長持ちする」といった一般的なアピールポイントが中心だが、そう遠くない時期に、こうした世代の人たちだからこそ求めるような機能が搭載されることになるかもしれない。
スマートフォンのほかには、国内向けにも展開されているタブレット「MediaPad」シリーズの最新モデル「MediaPad M3」も発表された。ファーウェイは今年2月のMWC 2016において、同社初のWindows 10を搭載した2in1タブレットの「MateBook」を発表し、業界を驚かせたが、今回はAndroidタブレットのフラッグシップを発表したことになる。
8.4インチのUltra 2K(2560×1600ドット表示)ディスプレイを搭載したコンパクトなAndroidタブレットで、ちょうどiPad miniなどがライバルに位置付けられる。指紋センサーを搭載するほか、デュアルスピーカーでharman/kardonの高音質チューニングを施したり、オプションでAKGブランドのステレオイヤホンマイクをラインナップするなど、エンターテインメント環境も強く意識した構成となっている。デザイン面についてもスマートフォン同様、着実に仕上げが良くなってきており、ライバル製品と比較して、質感でもまったく遜色ないレベルに高められている。
こうした製品そのものの完成度向上に加え、同社は欧州のサッカーチームやイベントのスポンサー活動にも取り組んでおり、着実にブランド力を向上しつつある。たとえば、今回発表されたnovaシリーズも早速、翌週のブンデスリーガのスタジアムで広告が表示されており、積極的なアピールが目をひく。
さらに、今回発表された製品ラインナップの価格帯も注目される。これまで各社がこうしたイベントに合わせて発表する製品というと、フラッグシップモデルやハイスペックモデルなど、どちらかと言えば、高価格帯の製品が多かった。今回発表されたnovaシリーズは5インチのnovaが399ユーロから、5.5インチの429ユーロからに設定されており、為替レートから単純計算すれば、いずれも5万円以下で購入できる計算になり、ミッドレンジからミッドハイに位置付けられるモデルとして、比較的、購入しやすい価格設定となっている。
国内では各携帯電話事業者の月額割引の適用もあり、あまり価格帯が意識されない傾向があったが、最近は『格安スマホ』の影響などもあり、スペックに合ったそれぞれの価格帯の製品がラインナップされるようになってきている。その意味において、novaシリーズは注目できるモデルであり、ファーウェイの今後の日本向けラインナップがどのように展開されていくのかが注目される。
新機軸が注目されるレノボ&モトローラ
ここ数年、スマートフォンの完成度が高まり、徐々に製品の差別化が難しくなってきたという話は、本誌でもよく触れてきた。ややもすると、スマートフォンそのものの面白みがなくなってしまったとも受け取られてしまいかもしれないが、実際のところ、デザインや機能などにおいて、各製品の差は少なくなり、『斬新』という言葉を与えられるような製品はなかなか見つけにくくなっている。
ところが、今回のIFA 2016に合わせて行なわれたプレスカンファレンスにおいて、少し異彩を放っていたのがレノボとモトローラのラインナップだ。モトローラと言えば、モバイル業界の老舗ブランドのひとつだが、以前、連載でも触れたように、現在はレノボグループの傘下に入り、国内市場にもMoto G4 PlusなどのSIMフリー端末を投入し、着実に人気を獲得しつつある。
今回のIFA 2016に合わせて開催されたプレスカンファレンスでは、今年6月に米国で開催された自社イベント「Lenovo Tech World」で発表していたMoto Zのバリエーションモデルとなる「Moto Z Play」が発表された(関連記事)。
速報でもお伝えしたように、本体背面に「Moto Mods」と呼ばれる拡張モジュールを装着できるという『合体メカ』のスマートフォンで、Moto Modsにはスピーカーやプロジェクター、バッテリーに加え、Hasselblad(ハッセルブラッド)の光学10倍ズームカメラがラインナップされている。
これまでもスマートフォンに装着するアクセサリー類で、保護カバー以外の機能を持たせたものも販売されたことがあるが、ここまで本格的な機能を持つ拡張モジュールを揃えたスマートフォンは例がなく、久しぶりに“斬新さ”を感じさせる製品だったと言える。IFA 2016開催時点では国内向けの投入について、何もアナウンスされていないが、新しいスマートフォンのスタイルとして、注目できる製品と言えそうだ。
また、レノボブランドからは2in1タイプのタブレットとして、Yoga Bookが発表された。これも詳細は速報記事を参照していただきたいが、10.1インチのディスプレイにInstant Halo Keyboardと呼ばれるフラットなパネルを組み合わせた構造で、Instant Halo Keyboardに浮かび上がるように表示されるキーボードから文字を入力したり、Instant Halo Keyboardの上に置いたノートなどの紙に付属のペンで入力すると、その内容が画面上に表示され、入力されるというしくみを持つ。プラットフォームはWindows 10とAndroidが用意され、Wi-FiモデルとLTEモデルがラインナップされる。
モバイル環境で利用するタブレットやパソコンでは、マイクロソフトのSurfaceシリーズをはじめ、2in1タイプが高い人気を得ている。これまでの2in1タイプはキーボードを使ったパソコンとして利用できるうえに、ディスプレイ部を外して、タブレットとしても使えるというアプローチの製品が中心だったが、Yoga Bookは2in1のキーボードに相当する部分に紙を置いて手書き入力をしたり、キーボードをイルミネーションで表示するなど、今までにないアプローチで製品化されている。
Yoga Bookのプレゼンテーションでは「The Touch Generation」と呼ばれる早くからスマートフォンに触れてきた若い世代がさまざまな時間帯で活用できることを念頭に開発されたことが紹介されたが、パソコンやタブレット、スマートフォンといった枠組だけにとらわれない新しいアプローチの製品として、Yoga Bookは楽しみな存在と言えそうだ。
転換期を迎えつつあるモバイルツール
今回のIFA 2016ではここで取り上げたソニーやファーウェイ、レノボ&モトローラの他にもサムスンやASUS、ZTE、Acerなど、日本市場に関わりの深いメーカーも記者発表を行ない、展示会にもこれらのメーカーに加え、多くのメーカーが最新の製品を出品していた。個々の発表内容や展示内容については、速報記事を参照していただきたいが、例年に比べ、少し残念な印象が残ったのがサムスンだった。
今回のサムスンのプレスカンファレンスでは、従来モデルを進化させたスマートウォッチ「Gear S3 frontier」「Gear S3 classic」を発表したが、それ以外に目立ったプレゼンテーションはなく、参加した関係者からは「物足りなかった」という意見が数多く聞かれた。
これは8月に発表し、販売を開始したばかりのGalaxy Note 7が海外で電池パックが破裂するという事故が起きたタイミングだったため。本来、今回の発表でGalaxy Note 7の欧州デビューを飾りたかったところが、これが見送られ、内容がGear S3シリーズのみになってしまったようだ。
ドイツ・ベルリンでのプレスカンファレンスの後、9月2日には韓国でGalaxy Note 7のリコールが発表されており、その発表まではGalaxy Note 7をプレスカンファレンスなどで取り上げにくかったのだろう。ちなみに、会場内のサムスンブースではGalaxy Note 7が展示されて、多くの来場者が説明に聞き入っていた。Galaxy Note 7については、国内向けの発売がほぼ確実視されているが、今回の電池パックの破裂問題が妙な誤解を生まないように、国内でもきちんとした説明したうえで、販売を開始して欲しいところだ。
スケジュールの都合上、取材の時間が十分に確保することができなかったが、今回のIFA 2016を振り返ってみると、全体的にここ数年のモバイルからウェアラブルへの展開が少し落ち着き、IoT関連の製品が着実に増えてきた印象だ。その一方で、本稿でも触れたように、スマートフォン・ネイティブの世代へ向けた商品のアピールも増えてきており、スマートフォンやタブレット、パソコンといったモバイルツールについては、ひとつの転換期を迎えたと言えそうだ。
今回発表された商品の多くは、おそらく国内市場にも投入されるだろうが、ケータイ時代はモバイル先進国と言われながら、先進過ぎたがゆえにスマートフォンの普及が半分程度に留まっている国内市場において、「スマートフォン世代のデバイス」がどのように展開され、受け入れられていくのかが興味深いところだ。