【IFA2016】

ZTE、フラッグシップの小型版「AXON 7 mini」を発売~日本市場にも投入へ

AXON 7 mini

 ZTEは、9月1日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで音楽再生機能にこだわった「AXON 7 mini」を発表した。

 AXON 7 miniは、5月に、中国・北京で発表されたフラッグシップモデル「AXON 7」の小型版という位置づけ。グローバルでは9月7日の発売を予定しており、日本市場にも投入されることが明言された。

ユーザーの声を聞き、音楽機能やデザインにこだわった

 5月に発表されたAXON 7は、「非常に多くのポジティブなフィードバックをいただいた」(端末部門CEO、曽学忠氏)。

 その「デザインランゲージはそのままに、コンパクト化した」(グローバル広報担当 ワイマン・ラム氏)スマートフォンが、AXON 7 miniだ。ラム氏によると、AXON 7 miniは、AXON 7と同様、BMWグループのデザインワークスがデザインを手掛けており、金属筐体で、スポーツカーをモチーフにした背面のカーブが特徴となる。

ZTEの曽学忠氏
端末のデザイン、機能を解説したワイマン・ラム氏
デザインはBMWグループのデザインワークスが手掛ける

 機能面で、もっとも注力したのがオーディオ機能。AXON 7 miniには、旭化成エレクトロニクスのHi-Fiチップ「AK4962」が内蔵され、384KHzのハイレゾ音源の再生に対応。ハードウェア、ソフトウェアの最適化を行っているだけでなく、プロによるチューニングも経て、クリアな音楽再生機能を実現したという。ステレオスピーカーはフロントに搭載する。

旭化成の「AK4962」を内蔵し、音質を向上させた
Dolby Atmosにも対応

 また、音響面では「Dolby Atmos」を搭載。映画や音楽などを、臨場感あふれる環境で楽しめることを売りにしている。こうした機能の数々は、スマートフォンを動画再生や音楽再生に使う、ミレニアル世代に向けたもの。プレスカンファレンスでは、ラム氏からミレニアル世代のスマートフォン利用動向もデータで示された。

ミレニアル世代のスマートフォン事情を紹介
発表会でもっとも盛り上がった価格発表

 プレスカンファレンスでもっとも白熱したのが、価格の発表。ラム氏が「いくらだと思う?」と問いかけると、報道陣は「499ユーロ(約5万7702円)!」「399ユーロ(約4万6139円)!」などと回答。そのうえで、「わずか299ユーロ(3万4575円)だ」とラム氏が発表したところ、報道陣からは歓声が上がった。ラム氏によると、日本での価格もここから大きく高くなるようなことはないという。

AXON 7 miniの主な仕様

端末の仕様

 AXON 7 miniは、5.2インチ、フルHDの有機ELディスプレイを搭載。背面のカメラは1600万画素で、インカメラも800万画素となる。チップセットには、1.5GHz駆動、オクタコアの「Snapdragon 617」を採用。RAMは3GB、ROMは32GBと、スペックだけを見ると、AXON 7を一段ダウングレードした形のものになる。

 一方で、音楽再生機能や指紋センサーなどは搭載。筐体も金属素材となり、AXON 7と同じBMWグループのデザインワークスがデザインを行っている。ベースとなるスペックをプレミアムモデルから落としつつ、エッセンスを残した端末と言えるだろう。

 サイズは147.5×71×7.8mm、重量は153g。バッテリーは2705mAh。デュアルSIMスロットを備え、最大128GBのmicroSDカードにも対応する。