Acer、コスパに優れた「Liquid Z6」を発表

エイサーのCEO、ジェイソン・チェン氏。プレスカンファレンスでは、スマートフォンへの言及がなかった

　ドイツ・ベルリンで9月2日（現地時間）に開幕する「IFA 2016」に先立ち、Acerは、8月31日（現地時間）にプレスカンファレンスを開催した。同イベント中には言及されなかったが、スマートフォンの新製品も2機種発表。会場には、その実機も展示されていた。

　1機種目が、エントリーモデルの「Liquid Z6」。5インチ、720pのHDディスプレイを搭載し、樹脂製の筐体を採用する廉価モデルだ。欧州での価格は119ユーロ（約1万3700円）を予定しているというが、LTEには対応する。チップセットはメディアテック製の「MTK6737」でクアッドコア。RAMは1GB、ROMは8GBとなる。カメラは8メガピクセル。

1万円台のエントリーモデル「Liquid Z6」

筐体は樹脂素材

Liquid Z6を全体的に高機能化した「Liquid Z6 Plus」

　2機種目が、Liquid Z6をより高機能化した「Liquid Z6 Plus」。バッテリーが4080mAhと大容量なのが特徴で、チップセットなどもLiquid Z6とは異なる。欧州での価格は249ユーロ（2万8685円）を予定する、ミッドレンジモデルだ。チップセットには、メディアテック製の「MTK6753」でオクタコア。RAMは3GB、ROMは32GB。

　本体デザインのテイストはLiquid Z6に似ているものの、筐体には金属を採用しており、高級感を高めている。ディスプレイは5.5インチのフルHD、指紋センサーや13メガピクセルカメラを搭載するなど、ミッドレンジモデルの中でも、上位寄りのスマートフォンになる。

金属筐体を採用する

いずれの機種も、OSにはAndroid 6.0を採用する

　日本では、LiquidシリーズはSIMフリースマートフォンとして販売されており、一部のMVNOも取り扱っている。IFAで発表されたLiquid Z6、Z6 Plusは、これらの最新機種という位置づけだが、日本での発売は未定となる。また、Acerは「Liquid Jade Primo」というWindows 10 Mobileスマートフォンを販売中だが、IFAでは、同OSを搭載した端末は発表されなかった。