みんなの「au 5G」
みんな、いっしょに、「au 5G」の世界へ
2020年4月2日 06:00
昨年10月からプレサービスという形で準備が進められてきた国内各社の5Gサービス。3月に入り、いよいよ5Gの商用サービスの内容が相次いで発表され、各社のサービスが順次、スタートしている。そんな各社のサービスの中で、「ワクワク」を強くアピールし、注目を集めているのが「au 5G」だ。
自分たちにとっての5G
5Gについては本誌でも数年前からさまざまなデモや展示、業界動向などを取材し、数多くの記事をお届けしてきた。しかし、5Gがこれまでの4G LTEに続く、新しい世代のサービスであることは何となくわかるものの、5G関連の記事には自動運転やドローンをはじめ、さまざまな産業で活用される事例の話などが多く、一般ユーザーからすると、「んで、ボクらのスマホはどうなるわけ?」と考えた人も少なくないはずだ。
記事でよく使われる「5Gは電気になる」というフレーズからもわかるように、5Gはこれまでの4G LTEと違い、スマートフォンや携帯電話向けに限らず、さまざまな産業で利活用されることになる。
単なる通信サービスとしてだけでなく、インフラとして、5Gサービスが提供されることで、さまざまな企業や団体、自治体などがこれらを活用し、今までにない新しい価値や体験、サービスを生み出そうとしているわけだ。
では、一般ユーザーの環境はどうなるのか。5Gサービスは「超高速」「大容量」「超低遅延」「同時多元接続」といった特長を持っているものの、基本的には現在の4G LTEサービスの延長線上にある。今までよりも格段に快適に利用できることは間違いないが、当面、一般ユーザーが利用するデバイスはスマートフォンが軸になる見込みだ。
そう説明されると、「エリアのこともあるし、とりあえずは自分にとって、5Gはまだ関係ないかな」と考えてしまうかもしれないが、それは早計。実は、「au 5G」には今すぐにでも体験したい「ワクワク」がたくさん詰まっているからだ。
「無制限」という新しい可能性
読者のみなさんが「au」をどういうイメージで捉えているのかはわからないが、長らく業界を見てきた筆者にとって、auは業界に先駆けて、いろいろなサービスや取り組みを実現してきた存在だと捉えている。
たとえば、端末では「au Design project」をはじめとしたデザイン端末やユニークな端末が広く知られ、サービスで言えば、GPSを搭載したケータイでナビゲーションをいち早く実現したのもauだった。
そして、多くのユーザーが気にする料金プランについては、かつてのケータイ時代に、初の定額制プラン「EZフラット」を発表し、業界に大きなインパクトを与えた。当時のケータイ業界はEZwebなどのコンテンツサービスが普及しはじめ、3Gサービスの拡大が期待されていたタイミングだったが、パケット通信料の負担を気にするユーザーも多かった。そんな中、auはケータイでの利用に限られていたものの、いち早く定額でパケット通信(データ通信)が使い放題になる料金プランを打ち出し、業界を驚かせた。当時、ライバル各社はこれにすぐに追随できず、高額な料金プランのみで対応する対抗策しか打ち出せなかった。
こうした料金プランをリードする姿勢は、今回の「au 5G」にもしっかりと表われている。auは昨年、5G時代を見据え、他社に先駆けて、実質的に無制限で利用できる「auデータMAXプラン」を発表しており、今回のau 5Gサービスではこれの流れを受け継いだ「データMAX 5G」を発表した。
しかも無制限で利用できるau 5Gの料金プランは1つではなく、映像配信サービス「Netflix」と「TELASA」を組み合わせた「データMAX 5G Netflixパック」、「Netflix」「Apple Music」「YouTube Premium」「TELASA」という魅力的なコンテンツサービスを組み合わせた「データMAX 5G ALL STARパック」をラインアップしている。つまり、使い放題にするだけでなく、コンテンツサービスもおトクに楽しめるプランを用意しているわけだ。
データMAX 5G ALL STARパック | データMAX 5G Netflixパック | データMAX 5G | |
基本使用料 (2年契約N適用時) | 10,980円 | 9,480円 | 8,480円 |
家族割プラス (4人以上) | -2,020円 | ||
auスマートバリュー | -1,000円 | ||
5Gスタートキャンペーン ※契約月含め25カ月間 | -1,000円 | ||
スマホ応援割II ※契約の翌月から6ヶ月間 | -1,500円 | -1,200円 | -1,000円 |
合計 | 5,460円 | 4,260円 | 3,460円 |
この無制限を可能にする料金プランは、これまでのスマートフォンの使い方を一段と拡げることができる。今まで、データ通信量が気になり、Wi-Fiスポットなどでダウンロードしていた映像コンテンツも好きなタイミングで視聴でき、音楽もストリーミングで楽しむことが当たり前になる。もちろん、今後、auが次々とリリースしてくる5G対応サービスもデータ通信量を気にすることなく、楽しむことができる。データMAX 5Gは言わば、「次世代へのチケット」のような料金プランであるわけだ。
4Gエリアでも「使い放題」
ところで、「au 5G」で実現される使い放題だが、これは5Gサービスのエリアに限らず、既存の4G LTEのエリアでの利用したときも対象になる。
つまり、au 5Gサービスの「データMAX 5G」シリーズの料金プランに移行すれば、エリアが限られているサービス開始当初の段階から、使い放題の環境が得られるわけだ。
こうしたサービス仕様を実現している背景には、auが会見などで何度も「ピカピカの4G」と表現してきた4G LTEのエリアの存在がある。
auは国内で4G LTEサービスを開始した直後、「垂直起ち上げ」と言われるほど、急速にエリアを拡大してきたが、拡大したエリアのさらなる拡充も継続して行なわれ、人口カバー率も99.9%を超えるレベルにまで達している。しかもより多くのユーザーが利用する環境でも安定したパフォーマンスが得られるように整備が進められ、まさに「ピカピカ」と呼べるネットワークに仕上げられている。つまり、今回のau 5Gサービスの使い放題という環境は、これまでauが4G LTEのエリアを拡充してきたという実績に裏打ちされたものであり、auとしての自信の表われでもあるわけだ。ユーザーとして、これを使わない手はないだろう。
新しい体験に「ワクワク」できるか?
auは今回のau 5Gサービスの発表に際し、料金プランだけでなく、5Gを活かしたさまざまなサービスも発表された。「AUGMENTED」というキーワードが冠された各サービスは、これまでのユーザー体験を5Gを利用することで「拡張」しようもので、エンターテインメントからスポーツ、教育など、さまざまなジャンルに展開される。
たとえば、「AUGMENTED Walk」ではNetflixで4月23日から配信される最新作「攻殻機動隊SAC_2045」とコラボレーションするというもので、渋谷の街中で作品の世界観をARによって再現したり、「AUGMENTED Entertainment」ではスマートフォンやVR端末を利用し、開催場所だけでなく、離れた場所のライブビューイングでもライブやお笑いを楽しめるという。サッカー好きの筆者としては、名古屋グランパスエイトのホームスタジアム「豊田スタジアム」での新しいサッカー観戦の体験にも期待している。
こうしたau 5Gで提供される新しい体験は、ユーザー自身の端末で楽しめるものもあれば、イベントスペースなどで提供されるものもあるほか、2020年夏に東京・銀座にオープンするコンセプトショップ「GINZA 456(ヨンゴーロク)」でも体験コーナーが用意される。
このほかにもスマートフォンでの視聴に特化した縦型動画コンテンツ「smash.」、世界的なエンターテインメント「シルク・ドゥ・ソレイユ」のVRでの視聴、ARを活かしたインタラクティブな教育が体験できる「AR飛び出る絵本(仮称)」なども順次、提供される予定となっている。つまり、au 5Gで提供されるサービスは、いつかやってくる「未来」ではなく、今すぐにでも楽しめる新しい体験がいくつも提供されるわけだ。
迷ってしまうほどの端末ラインアップ
さて、こうした数多くの可能性と魅力を持つau 5Gサービスだが、一般ユーザーにとって、もっとも気になるものは端末だ。au 5Gサービスを存分に楽しむには、まず、自分の好みに合った端末を選びたい。
au 5Gに対応した端末ラインアップの詳細は、本誌記事を参照していただきたいが、7機種という数もさることながら、それぞれに個性あふれるモデルを揃えたラインアップという印象だ。
冒頭でも触れたように、auはau design projectをはじめ、さまざまな個性的な端末をいくつも市場に送り出してきた実績を持つ一方、最近では昨年のGalaxy Fold、今年のGalaxy Z Flipのように、グローバルで提供される最新の端末をいち早く日本のユーザーに提供するという姿勢も見せており、こうした端末に対するこだわりが今回のラインアップにもしっかりと活かされているように見受けられる。
今回のau 5G対応端末については、王道とも言えるシャープの「AQUOS R5G」にはじまり、ハイエンドモデルの定番シリーズ「Galaxy S20 5G」、好きを極めたユーザーの期待に応える「Xperia 1 II」の3機種が主力モデルに位置付けられ、これに初のミリ波対応スマートフォンとなる「Galaxy S20+ 5G」が加わる。いずれも国内ではおなじみのシリーズであり、ほぼ同じ使い勝手のまま、移行することができる。
そして、au 5G対応端末のラインアップには新規参入を含むフレッシュな顔ぶれが揃っていることも注目される。au向けスマートフォンとしては初のZTE製となる「ZTE a1」をはじめ、UQモバイル向けのSIMフリースマートフォンなどで実績を持つオッポジャパンの「OPPO Find X2 Pro」、昨年12月に日本市場に参入したばかりでシャオミが初の国内キャリア向けモデルとして投入する「Mi 10 Lite 5G」という3モデルが順次、今夏までに発売される。
これらのau 5G対応端末はすでに一部のモデルの販売が開始されているが、いずれも今年2月に発表された「かえトクプログラム」を使って購入できるため、端末購入時の実質負担額を抑えることが可能だ。
みんな、いっしょに「au 5G」の世界へ
アナログ、デジタル、3G、4Gと進化を遂げてきたケータイの世界。
世代が進むごとに、通信速度が向上し、サービスが拡がり、料金が手頃になり、さまざまなイノベーションが生まれてきた。ケータイの世代が進化することで、自分たちの生活やビジネスも大きく変わり、ケータイは自分たちにとって、より身近で欠かせない存在となってきた。
そして、自分たちの手のひらの中だけでなく、社会にも大きく浸透していくテクノロジーとして期待されている5Gがいよいよスタートした。
そんな5Gが創り出す新しい世界をおもしろくしてくれそうなのが「au 5G」サービスだ。料金やサービス、端末など、さまざまな面において、ユーザーをワクワクさせてくれる内容となっている。みんな、いっしょに「au 5G」と共に、おもしろいほうの未来へ歩みだそう。