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au、高速通信と定額制を実現した新サービス「CDMA 1X WIN」
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新サービスのロゴ
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KDDIおよび沖縄セルラーは、CDMA2000 1xEV-DO方式を採用した新サービス「CDMA 1X WIN(ウィン)」を11月28日から開始する。
「CDMA 1X WIN」は、CDMA2000 1xEV-DO方式による下り最大2.4Mbpsの高速データ通信が可能な携帯電話サービス。サービス開始当初は東名阪のみで提供され、提供エリア外であってもCDMA2000 1xおよびcdmaOneエリアであれば通信できる。
新サービスの発表に伴なって、KDDIでは携帯電話タイプ2モデル、カードタイプ1モデルの対応端末を発表、日立製の「W11H」、京セラ製の「W11K」、京セラ製カード端末「W01K」が明らかにされた。
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発表された端末。左から「W11H」「W11K」「W01K」
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auのイメージキャラクター仲間由紀恵(右)と、「CDMA 1X WIN」のイメージキャラクターとして今回新たに起用された妻夫木聡(左)
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「W11K」
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「W11K」端末を開いたところ
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「W11H」
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「W11H」端末を開いたところ
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■ 新サービス専用の全国統一料金プラン
なお、料金プランはCDMA 1X WIN専用の全国統一プランが用意される。通話先や時間帯、距離区分に関わらず一律30秒課金となり、携帯電話タイプのモデル向けに、月額10,000円で6,600円分の無料通話を含んだ「プランL」や、月額3,900円で1,000円分の無料通話を含む「プランSS」など4つのプランが提供される。カードタイプは月額1,500円、1パケット0.1円の「WIN シングル」のみとなる。
また、新サービスに伴なって、メールとEZwebが定額で利用できるパケット割引プラン「EZフラット」も導入。月額4,200円で、端末単体でのインターネットサービスが使い放題となる。同サービスは携帯電話タイプのみのサービスとなり、パソコンと接続するカードタイプでは利用できない。また、パソコンと接続する高速データ通信はカードタイプモデルのみ利用可能で、「W11H」および「W11K」ではCDMA2000 1xと同じ144kbpsとなる。
このほか従来のパケット割引サービスのCDMA 1X WIN版となる「パケット割 WIN」や、月額4,000円(無料パケット4,000円分含む)で、1パケット0.025円となる「パケット割 WIN ミドル」、月額7,500円(無料パケット7,500円分含む)で、1パケット0.015円となる「パケット割 WIN スーパー」も提供される。このほか「ガク割」を除く各種割引サービスが併用可能となっている。
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全国統一で提供されるCDMA 1X WIN専用料金プラン
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EZフラットについて
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■ 高速通信と定額パケットを活かした新サービスもスタート
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EZチャンネルの概要
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KDDIでは、高速通信と定額パケットプランを活かしたコンテンツサービス「EZチャンネル」をスタートする。最大3MBのマルチメディアコンテンツが提供され、動画や音声、テキスト、静止画などを利用したテレビ番組や雑誌のような番組が配信される。また、EZweb上の番組ガイドから番組を予約することで、更新されたコンテンツを深夜から早朝にかけて自動的にダウンロードし、端末に保存される機能などが利用可能となっている。
こうしたコンテンツは、マルチメディアコンテンツ向けの「SMIL技術」で提供される。「EZチャンネル」はこのほか、電子書籍フォーマットもサポートしており、専用アプリ(Java)ビューアで雑誌やマンガなども楽しめるという。
また、従来のEZムービーもダウンロード可能サイズが1.5MBに拡張された。従来15~30秒程度だった再生時間が3分程度まで可能となり、エンコードビットレートも128kbpsまで拡張。ストリーミング再生機能にも対応し、ライブカメラ映像の配信にも対応する。コンテンツ配信用にはマルチメディアコーデック3gp2が採用されるという。
なお、「CDMA 1X WIN」ではメール機能も強化される。添付ファイル容量が1通あたり合計150KBとなったほか、ムービー撮影に3GPPフォーマットを採用。3gp形式でムービーメールを送信可能で、フォトメール便を利用して12月上旬より、3GPPモードで他キャリアの3G端末との動画送受信も可能となる予定。従来のAMC形式にも対応する。
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高速通信と定額によってEZチャンネルは実現する
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ライブカメラで託児所の監視などのサービスも可能に
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EZチャンネルのコンテンツ画面
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メールやEZwebの体感速度も向上しているという
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■ 小野寺氏、「『CDMA 1X WIN』はブロードバンドケータイ」
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KDDIの小野寺社長
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都内で行なわれた発表会では、KDDI 代表取締役社長の小野寺 正氏が「CDMA 1X WIN」を紹介した。
同氏はまず、CDMA 1X WINについて「CDMA2000 1xを進化させたサービス」とコメント。従来同社では、新方式を採用してもサービスの継続性を強調するためサービス名をあえて口にしてこなかったが、小野寺氏は「今回からサービス名を付ける」と、新サービスに対する自信と意気込みを見せた。
また「通信インフラ、サービス、料金、端末の4つが全て新しいサービス、それがCDMA 1X WINだ」としており、サービス名称について「ユーザーとコンテンツ、そして我々キャリアが全てWIN-WINの関係を築いていきたい」と述べた。なお、ブランド名の「WIN」は、「We Innovate the Next」の頭文字となっている。
同氏は、CDMA 1X WINの特徴として高速通信とEZwebおよびメールサービスの定額制を挙げており、いわゆる「パケ死」を気にするあまり、パケット通信を抑えていたユーザーが安心して利用できると語った。また、コンテンツプロバイダ側も定額ならではのサービスが展開できるとした。加えて、パケット通信のユーザー利用動向のグラフを紹介し、月初はパケット通信量が大きく、月末につれて通信量が減少していく傾向を示し、ユーザーは通信料を意識して月末は通信を控える傾向にあるとした。
同社のキーパーソンはこれまで、講演などで1xEV-DOについて「準定額制になる」とコメントしていたが、小野寺氏は改めて「定額は非常に難しい」と述べた上で、「DDIポケットのように全て定額で提供するのは厳しい。そこで、我々が管理できるEZwebとメールを定額で提供することにした」と語った。小野寺氏は、現在約1,000万のユーザーが4,000円以上をパケット通信費に当てており、今回の定額制について「大きな決断をした」と思い切ったプランであることをアピールした。
なお、CDMA 1X WINでは、法人需要にも期待できるという。モバイルイントラネットの利用などビジネス利用のほか、同社がトヨタ自動車に提供している自動車向け情報サービス「G-BOOK」のような、モジュールでの展開もあるという。
最後に小野寺氏は、将来的にはCDMA 1X WINの方が増えていくとしながらも、既存のCDMA2000 1x方式も並存して提供していくと語った。
なお同社では、今年度のCDMA 1X WINの普及台数を45万台と予測。この予測結果を元に2004年度以降の目標販売台数を決定していくという。また、現在試験サービスを行なっている2GHz帯のEV-DOについては引き続き展開していくとしている。
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サービス名に込めた思い
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CDMA 1X WINの特徴
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ユーザー、コンテンツプロバイダ、キャリアの3者にとって良い関係を築いていきたいという
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通信料のユーザー満足度
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CDMA 1X WINのネットワークの特徴
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CDMA 1X WIN対応エリアは今後順次拡大する
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■ URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2003/1022/
■ 関連記事
・ au、CDMA 1X WIN対応の3モデルを発表
(津田 啓夢)
2003/10/22 14:01
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