特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】ゲーミングスマホ「ROG Phone」の日本上陸が発表された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。
ROG Phone

 2年前の2018年11月16日、ASUS JAPANはゲーミングスマートフォン「ROG Phone(ZS600KL)」を日本で発売することを発表しました。当初の販売価格は11万9500円(税別)でした。

 ROG Phoneは、ASUSのゲーマー向けブランド「ROG」の名前を冠したゲーミングスマートフォン。チップセットはゲーマー向けにカスタマイズしたという、Snapdragon 845をオーバークロックしたものを搭載。512GBの大容量ストレージに加え、本体にゲームパッドや冷却ファンなどの拡張ユニットを装着できるコネクターも装備していました。

本体背面
アクセサリーも多数用意
付属する冷却システムの「Aero Active」を装着した様子
USB Type-C端子と3.5mmイヤホンジャックは本体にも搭載しているが、Aero Activeを装着すると横画面でもケーブルと手が干渉せずゲーム可能に
デュアルスクリーンユニットの「TwinView Dock」。上部にROG Phoneを装着して使うもので、下部はROG Phoneと同じ有機ELディスプレイを搭載している
外付けのゲームパッド「Gamevice for ROG Phone」

 当時はまだ、ゲーミングスマホの存在自体が日本国内でほとんど認知されておらず、「eスポーツ」もあまり活性化されていませんでした。海外では、他メーカーからいくつかゲーミングスマホが登場していましたが、それまで日本で正式に販売されたものはありませんでした。

 ROG Phoneは日本国内でのゲーミングスマホブームの火付け役となり、その後、他メーカーも日本国内でゲーミングスマホを発売するようになりました。

 具体的には、TAKUMI JAPANはシャオミが出資するBlack Sharkが開発したゲーミングスマホ「Black Shark 2」を、シャープもゲーミング用途を重視した「AQUOS zero2」を発売しています。ROG PhoneやBlack Sharkは後継機種も投入しているため、スマホ市場におけるゲーミングスマホはそれなりの地位を獲得できているのではないでしょうか。

 ゲーミングスマホは購入者のターゲットをかなり絞った存在であるため、機能面やスペック面で特徴的な部分が多く、見ているだけでも楽しいジャンルです。今後、さらにeスポーツが活性化し、ゲーミングスマホのバリエーションも増えていくのではないかと思うと新機種の登場が楽しみです。