レビュー
iPhone/iPad/Macでシームレスな作業を実現、便利な連係機能をあらためて紹介
2023年11月29日 00:00
アップル(Apple)のiPhoneやiPad、Macは、もちろん単体で使っても便利だが、組み合わせて使えばさらに強力なツールになる。
iPhone上のメモをMacに引き継いだり、iPadで描いたイラストをMacで表示したり……。スマートフォン、タブレット、パソコンというデバイスの“境界線”を意識しなくて済むような機能が用意されており、シームレスな作業が実現する。
今回、さまざまな連係機能をあらためて紹介する。
ユニバーサルクリップボード
「ユニバーサルクリップボード」は、同じApple IDによるログインなど、システム条件を満たしたiPhone、iPad、Mac上で利用できる連係機能だ。
たとえばiPhoneでコピーしたテキストや画像を、Mac上でペーストできる。
このとき、iPhoneの「テキスト認識表示」を使うと、ユニバーサルクリップボードの活用の幅がさらに広がる。
書類にiPhoneのカメラをかざし、文字をテキストデータとして取得。このデータをMac上のユニバーサルクリップボードにペーストすれば、リアルな書類に書かれた文字があっという間にパソコン上のデータになる。
連係カメラ
iPhoneをMacのWebカメラとして使える機能が「連係カメラ」。高画質なiPhoneのカメラを活用できるため、ビデオ会議などのシーンで重宝する機能だ。
連係カメラは有線接続でもワイヤレスでも機能する。また、連係カメラ対応のマウントもさまざまなメーカーから販売されており、手軽に導入できる。
連係スケッチ/連係マークアップ
「連係スケッチ」「連係マークアップ」では、たとえばiPadで描いたスケッチをMac上の書類に挿入したり、Mac上のPDFなどにリアルタイムでマークアップを実行したりできる。
ここでiPadを使うメリットは、Apple Pencilが使えることにある。精緻なイラストを書きたいようなシーンはもちろん、たとえばPDFにサインをしたいときなど、さまざまな作業に対応する。
先述のユニバーサルクリップボード同様、システム条件を満たしていれば、特別なセットアップ要らずで使える点も大きい。
Sidecar
iPadをMacのサブディスプレイとして使えるのが「Sidecar」という機能。Macのディスプレイを拡張したり、まったく同じ内容を複製したりできる。
このとき、iPadの画面にはサイドバーがあり、頻繁に使うMacのコントロール群が表示される。
ユニバーサルコントロール
「ユニバーサルコントロール」は、Macのキーボードやマウス、トラックパッドを使ってiPadもコントロールできる機能。
たとえば、iPad上にある写真をドラッグ&ドロップでMacのデスクトップにコピーするといったかたちで活用できる。