レビュー
「Google Pixel 6a」レビュー、Tensorチップの実力感じる新機能「カモフラージュモード」やグーグルのAIパワーを味わえるカメラをチェック
2022年7月22日 02:00
グーグル(Google)は、5G対応スマートフォン「Google Pixel 6a」を7月28日に発売する。Googleストアから5万3900円で提供されるほか、au(5万3270円)とソフトバンク(6万7680円)からも提供される。
販路 | 価格 |
---|---|
Googleストア | 5万3900円 |
au | 5万3270円 |
ソフトバンク | 6万7680円 |
「Google Pixel 6 Pro」と同じチップセット「Google Tensor Titan M2」で長時間駆動バッテリー、最高評価のセキュリティを搭載したミドルレンジのスマートフォン。「Google Pixel 6」の使いやすさはそのままに、価格を抑えた製品となっている。
本稿では、「Google Pixel 6a」のクイックレビューをお届けする。
本体外観
本体サイズは約152.2×71.8×8.9mm、重さは178g。サイズ感としては、近年のスマートフォン程度の大きさとなる。同価格帯のiPhoneとして、iPhone SE(第2世代、138.4×67.3×7.3mm、148g)と比較すると、一回り大きいが重さの違いはあまり感じられない。
ディスプレイは、6.1インチOLEDディスプレイ(FHD+、1080×2400)でHDR、24bitカラーに対応している。カバーガラスは、Corning Gorilla Glass 3を採用しており、耐久性向上が図られている。ディスプレイには、指紋センサーが内蔵されており、指紋による生体認証をサポートする。
外部端子は、USB Type-C 3.1 Gen 1のみでイヤホンジャックは非搭載。ステレオスピーカーが本体下部に、ノイズキャンセル機能対応のマイクが2つ備えられている。
カメラ機能
「Google Pixel 6a」のアウトカメラは、1220万画素級の広角カメラ(F値1.7、77度、センサーサイズ1/2.55)と1200万画素級の超広角カメラ(F値2.2、114度、レンズ補正)の2つを備えている。また、最大7倍の超解像ズームや光学式/電子式手ぶれ補正機能が利用できる。
標準カメラアプリでは、パノラマ撮影や夜景モード、ポートレートモードが備わっている。また、顔を検出してピントを合わせたり、動いているものにピントを合わせることもできる。
消しゴムマジックやカモフラージュがおもしろい
撮影した写真は、Googleフォトアプリで調整やフィルターなどで加工できる。
「Google Pixel 6a」では、消しゴムマジックやカモフラージュ機能が搭載されている。
消しゴムマジックは、Pixel 6ではおなじみの機能で、写真から特定のものや人を消去できる。方法は、フォトアプリから消しゴムマジックを選択し、消去したい物を指でなぞるだけ。大まかになぞると、Pixel 6aが対象を自動で選択し、写真から消去できる。
カモフラージュ機能では、消しゴムマジックで消していたものを背景の色にあわせられる。カメレオンが、周囲の色に溶け込むよう色を変えるのと同様に、対象の色を変化させられる。
実際に、カメレオンの置物を置いて撮影してみると、地面の色にカメレオンがなじむようにカモフラージュされた。色の境目にいるカメレオンを撮影し、加工してみると、いずれかの色にカメレオンの色が変化し、色の違いがわかりやすく見え、カメレオンのみがしっかりと変色していることがわかる。
設定やそのほかの機能
「Google Pixel 6a」には、Pixel 6シリーズ同様に自動字幕起こし機能や、カメラで撮影した文字の翻訳機能などが利用できる。さらに、動画やポッドキャスト、音声メッセージなどでも翻訳した文字起こしをしてくれる。これらは、端末がオフラインの場合でも利用できるため、海外旅行時のフライト中や、現地SIMを買う前などにも役立ちそうだ。
このほか、IP67相当の防水防塵性能や、5年間のセキュリティアップデート、NFC/FeliCa(おサイフケータイ)をサポートしており、普段使いでかつ長い間安心して端末が利用できるよう図られている。
お手頃価格で「Pixel 6シリーズ」に近い体験を
5月の発表時点で本誌では、「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」との違いをまとめた。
スペックの上では、背面のカメラや、バッテリー容量、メモリー、ディスプレイサイズといった違いはある。その一方で、「Pixel 6a」のチップセットは、上位モデルであるPixel 6シリーズ2機種と同じ「Tensor」が採用されている。
ここまでご紹介してきたように、カモフラージュモードや、夜景を切り取った後の仕上げ、そして今回は詳細をお伝えしていないがレコーダーアプリの自動書き起こしや、動画再生時の外国語書き起こしおよび自動翻訳など、グーグルらしい体験を味わえる。それらの体験を支えるのが「Tensor」であり、上位モデルと同じチップを載せつつも、より割安な価格帯で提供されることになった「Pixel 6a」の特筆性が見て取れる。
ミドルレンジの価格帯ながら、フラッグシップモデルのチップセットを搭載し、指先1本で加工できる手軽さを兼ね備えた端末は、日常生活でも旅行先でも、さまざまなシーンで利用できそうだ。
主な仕様
- 機種名
- Google Pixel 6a
- サイズ
- 約152.2×71.8×8.9mm
- 重さ
- 178g
- チップセット
- Google Tensor Titan M2
- メモリー
- 6GB
- ストレージ
- 128GB
- ディスプレイ
- 6.1インチOLEDディスプレイ
- 解像度
- FHD+(1080×2400)、HDR、24bit、最大60Hz、Corning Gorilla Glass 3
- アウトカメラ
- 1220万画素級広角カメラ(F値1.7、77度)+1200万画素級超広角カメラ(F値2.2、114度、レンズ補正)
- インカメラ
- 800万画素級(F値2.0、84度)
- バッテリー容量
- 4410mAh
- ワイヤレス充電
- 有線最大18W
- 外部端子
- USB Type-C 3.1 Gen 1
- Wi-Fi
- IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6Eは日本では非対応)
- Bluetooth
- Bluetooth 5.2
- 5G対応バンド
- n1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n77、n78
- LTE対応バンド
- B1、B2、B3、B4、B5、B7、B8、B12、B13、B14、B17、B18、B19、B20、B25、B26、B28、B29、B30、B38、B39、B40、B41、B42、B48、B66、B71
- 防水・防塵
- IP67
- ワンセグ/フルセグ
- 非対応
- おサイフケータイ
- NFC、FeliCa対応
- SIM
- nanoSIM+eSIM
- 生体認証
- 指紋
- カラーラインアップ
- セージ、チョーク、チャコール(Sage、Chalk、Charcoal)