レビュー

「Xperia 8」クイックインプレッション

上位モデルの特徴を継承したXperiaのミッドレンジモデル

 2019年秋冬モデルとしてau、UQ mobile、Y!mobileから発売される「Xperia 8」は、国内のXperiaシリーズとしては「Xperia Ace」以来のミッドレンジモデルとなる。

Xperia 8

 端末を見てまず印象に残るのはやはり縦長のディスプレイだろう。上位モデルの「Xperia 5」と同様、画面のアスペクト比が21:9、フルHD+解像度の縦長ディスプレイを搭載している。ただ、Xperia 5と異なり、ディスプレイには有機ELではなく液晶を採用している。

Xperia 5(左)とXperia 8(右)

 指紋認証センサーと電源ボタンが一体化している点や、イヤフォンジャックが搭載されている点など、これまでのXperiaでは一般的だったものの、Xperia 1/5では無くなっている機能が復活しているのはうれしいところ。また、オレンジを除いてベゼルの色が端末の本体色と同じ色になっているのも特徴的だ。

 メインカメラはデュアルカメラで、約1200万画素(広角)+約800万画素(望遠)という構成になっている。Xperia 5で搭載されているシャッターボタンは搭載されておらず、設定で音量キーをシャッターボタンに割り当てられるとはいえ、やや残念に感じた。

Xperia 5(上)とXperia 8(下)。Xperia 8にはシャッターボタンが搭載されていない

 また、手ブレ補正に関しては、Xperia 5では光学式手ブレ補正+電子式手ブレ補正のハイブリッド手ブレ補正を搭載しているのに対し、Xperia 8では電子式のみとなっているため、特に動画撮影時の手ブレには注意が必要だろう。

 Xperia 8の本体サイズは幅が1mm大きい程度でXperia 5とほぼ同じだが、Xperia 5よりも基本性能を抑えたものになっており、搭載チップセットもSnapdragon 630とやや古い。ただ、持ちやすさやマルチウィンドウ機能といった使いやすさを継承しつつ端末価格は5万円台と、上位モデルのXperiaと比べるとお手頃な価格設定となっているため、普段使いするスマートフォンの選択肢のひとつとなるだろう。