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販売価格一覧表から見えてくるドコモの思惑

 9月30日に発表されたNTTドコモの2015年冬~2016年春モデル。発表時点で想定されている実質販売価格を一覧表にまとめた。この表を見ると、多くの機種はMNP、新規、契約変更、機種変更で価格が揃っているが、一部の機種は戦略的に販売価格が設定されていることが分かる。

機種名MNP新規契約変更機種変更
arrows Fit F-01H3万円後半3万円後半1万円後半1万円後半
Xperia Z5 SO-01H1万円程度5万円半ば5万円半ば5万円半ば
AQUOS ZETA SH-01H5万円半ば5万円半ば5万円半ば5万円半ば
Galaxy Active neo SC-01H2万円後半2万円後半2万円後半2万円後半
Xperia Z5 Compact SO-02H4万円半ば4万円半ば4万円半ば4万円半ば
Xperia Z5 Premium SO-03H7万円半ば7万円半ば7万円半ば7万円半ば
arrows NX F-02H4万円後半4万円後半4万円後半4万円後半
AQUOS Compact SH-02H3万円後半3万円後半3万円後半3万円後半
Disney Mobile on docomo DM-01H2万円半ば2万円半ば4万円後半4万円後半
Nexus 5X4万円半ば4万円半ば4万円半ば4万円半ば
dtab d-01H負担のない価格負担のない価格負担のない価格負担のない価格
P-01H1万円後半1万円後半1万円後半1万円後半
Wi-Fi STATION N-01H負担のない価格負担のない価格負担のない価格負担のない価格

 例えば、「arrows Fit F-01H」は、MNPと新規の価格が3万円台後半となっているのに対し、契約変更と機種変更の価格が1万円台後半とかなり安くなっている。全体的に見れば、「Galaxy Active neo SC-01H」も2万円台後半と安めの価格設定となっており、これらのモデルで既存ユーザーの機種変更を促進しようとしている様子が見えてくる。

 さらに極端なのは「Xperia Z5 SO-01H」で、新規、契約変更、機種変更の価格が5万円台半ばなのに対し、MNPのみ1万円程度となっており、競合他社からユーザーを奪おうという狙いが見て取れる。「Disney Mobile on docomo DM-01H」についても、契約変更、機種変更の価格が4万円台後半、MNP、新規の価格が2万円台半ばと、新規ユーザーの獲得を意識していることがうかがえる。

 なお、本稿における価格情報は、発表当日のもので、実際に販売される価格とは異なる可能性がある。また、記載の価格は各種割引を適用した後の実質価格となるため、条件次第で価格が異なる可能性もある。

【お詫びと訂正 10/1 12:00】
 初出時、Nexus 5XのMNP、新規、契約変更の価格を4万円台後半と記載しておりましたが、正しくは4万円台半ばとなります。これに伴い、一覧表と本文の記載を変更いたしました。お詫びして訂正いたします。

湯野 康隆