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いよいよ開幕! 仙台でIngress公式イベント「Persepolis」

 位置情報ゲーム「Ingress」の公式世界大会「Persepolis(ペルセポリス)」が、20日午後から始まる。仙台駅前を出ると、商業施設の「パルコ」壁面に掲げられた垂れ幕が、Ingressを楽しむ“エージェント(プレイヤー)を出迎える。

仙台駅前のパルコ

 仙台駅到着後、まわりを見るとそこかしこにエージェントがいる。陣営のカラーにあわせた服やアクセサリーを身に着け、自分たちがエージェントであることをアピールするその姿は、こうした機会にしか見られないものかもしれない。

行列のもっとも先頭にいた4人組……ではなく、京都から来た1人(ENL)と静岡から来た3人(RES)という組み合わせ。同じゲームをプレイしていれば話題には事欠かない。朝5時ごろから並んでいるうちに仲良くなったよう。

 屋外を歩き回るゲームだけに、気になるのは空模様だが、20日午前の仙台は快晴。Tシャツ1枚でも汗ばむ陽気で、絶好のIngress日和。もっとも水分補給などはこまめに行いたいところだ。1週間ほど前の段階では、20日の天気予報は雨交じりになるかもと思われたが、参加者はプレイに専念できそうだ。

当日、ふらっと来場する人のためにチラシを用意するひとも

 8時40分頃、会場に到着した筆者を待ち受けるのは、2000人を超えるエージェントの行列だった。1年前、約100人ほどの参加だった石巻での公式イベントとは隔世の感。行列を取材しているさなか、ちょうどナイアンティック・ラボの川島優志氏と再会すると、川島氏も1年前を思い出し、「本当にここまで……」と感慨深げだった。

川島氏に会った。筆者は1年前の石巻でのイベントも取材しており、互いに多くのエージェントが訪れたことを噛みしめた

 会場のゼビオアリーナは、ぐるりと観客席がステージを囲む。中央で両陣営が別れており、どんどんと人がやってくる。入口ではIngressロゴの飴も配られていた。

いよいよ会場
ソフトバンクの車載基地局。まだ正式発表されていないが、やはりコラボの影響だろうか。筆者が見たところ、他キャリアは展開していないようだ
伊藤園がお茶を配る
両陣営の色にあわせたもの、3240本ずつ用意したとのこと。京都のイベントでもお茶を配付したが今回が正式なコラボとのことだが、ゲーム内アイテムなども登場するのか、という問いに伊藤園の広報担当者は「そうなるといいなと思ってます、あはは」とはぐらか
Ingress飴

 北海道や千葉などを結び、石巻全体を覆う巨大フィールドが構築されるという場面もあった。また昨年12月の「Darsana Tokyo」、そして3月の「SHONIN Kyoto」も日本を、あるいは近畿地方をカバーするフィールドが作り上げられた。日本のみならず、海外とも連携しながらプレイするのはIngressの醍醐味の1つであり、その“お祭り”を目にできるのも、“アノマリー(状態異常)”と呼ばれる公式イベントならではのもの。戦いは仙台だけではなく、日本各地、そして世界各地で同時に進められる。

 前夜、筆者がIntel Map(Ingress用のマップ)を確認したところ、仙台の沖合や日本海側でいくつものロングリンクが確認できた。こうした動きも、なんらかの予兆かもしれない。筆者が見える範囲はごくわずかでしかないが、判明次第、何らかの大きな動きがあればレポートする。

 オープニングイベントはゼビオアリーナで11時15分から。その模様も終わり次第、随時お伝えしよう。

開場直後の様子

関口 聖