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Ingress公式イベント「Persepolis」いよいよ明日、仙台で

ソフトバンクや三菱東京UFJともコラボ開始か

Persepolisのイベントロゴ

 グーグルの社内スタートアップ、ナイアンテック・ラボ(Niantic Labs)が提供するゲーム「Ingress」の公式イベント「Persepolis」が明日、6月20日にグローバルで開催される。日本では仙台で開催される予定で、「Google+」上にあるイベントページでは、約3400人が参加意向を示しており、ナイアンテック・ラボでは4000人規模のイベントになると見込む。

 普段は、青色のレジスタンスと緑色のエンライテンドという2陣営に分かれて、現実世界にあるアートや歴史的な遺物、公園などでバトルし、自陣を拡げていく、という遊び方のIngress。今回の公式イベント「Persepolis」は5月から世界各地で開催されている。仙台では、事前に指定された数多くポータルを奪い合い、得点を稼いでいくという流れ。20日午後には、4回、計測時間が設けられ、計測のタイミングでポータルを占有している分、得点になる。同じ6月20日の同時刻にはインドネシアのジャカルタ、オーストラリアのパースがサテライト会場として同様のイベントが実施される。同日には、オランダのユトレヒト、米ポートランドなども「Persepolis」シリーズのイベントが開催される。

 仙台にあるローソンの一部店舗では限定アイテムの販売が予定されているほか、商業施設の仙台パルコの外壁にはIngressの垂れ幕が掲げられ、店内の飲食店を利用する際にゲーム画面を見せると、アイテムカードがもらえる。

 イベント開幕に先立つ19日朝には、Ingress内で三菱東京UFJ銀行の店舗やATM、そしてソフトバンクモバイルのショップがポータルとして登場した、と多くのプレイヤー(エージェント)から報告が寄せられている。過去、国内ではローソンの店舗が同様の形でゲーム内に登場し、Ingressとコラボ、7月には関連アイテムの販売が予定されている。三菱東京UFJ銀行やソフトバンクモバイルとの関わりについて公式なコメントは得られていないが、おそらく両社ともにIngressとのコラボレーションがスタートしたと見られる。海外からは両社に関するアイテムが登場するのでは、という噂も出ており、正式な案内を待ちたい。

 このほか公式イベント翌日の21日、東北各地を舞台にした「Ingress Mission Day」が日本で初めて開催される。仙台だけではなく、福島や陸前高田、女川、盛岡、八戸、大仙と、東日本大震災で大きな被害を受けた地を含め、東北各地が会場。現地に用意されたIngress関連のミッションをクリアすると、特別なメダルがもらえる。

 1年前の2014年5月、石巻でも同様の公式イベントが開催され、そのときには100人ほどのエージェントが集まった。それから1年少し経った今回、その30倍以上の人々が東北の地を訪れようとしている。チームでプレイする人もいれば、ソロで参戦する人もいるだろう。両陣営の健闘を祈るとともに、本誌でも現地から随時、レポートしていく予定だ。

関口 聖