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Ingress公式イベント「Persepolis」が「in Tohoku」になったわけ

 グーグル社内のスタートアップ、ナイアンティック・ラボが20日、位置情報ゲーム「Ingress」の公式イベント「Persepolis in Tohoku」が開幕した。

 20日のイベントは仙台駅周辺で行われるが、イベント名は「東北」と広いエリアを示す。翌21日には“ミッションデー(Mission Day)”というイベントも予定されており、これは仙台だけではなく、東北各地で開催される。こうしたことから、東北全体でのイベント、という位置づけになったと思われる。開幕式直前、ナイアンティック・ラボの川島優志氏が語ったコメントを紹介したい。

オープニングでハンケ氏からのメッセージを読み上げる川島氏

川島氏

「今回、イベント名を仙台ではなく、東北にした。それはIngressを通じて、東北に“横の繋がり”ができたことが見えてきたから。地域によっては、近隣でも他との繋がりはあまりないところがあるかもしれないが、今回は、東北のユーザーが一体となったイベント開催に向けて動いた。発表の段階では『仙台ではなくて東北?』と思われたかもしれない。ミッションデーに向けて活動したエージェントの方々にとっては、“自分たちが動けば人々の動きに影響を与えられる”ということもわかっていただけたのではないか。地域ごとの宣伝合戦のような側面もあった。ゲームによる可能性をまた1つ拡げられたのではないか」

 ちなみに3月、京都で開催されたイベントでは「次は年末に!」と、ナイアンティック・ラボの創設者であるジョン・ハンケ氏が述べたことについては、「年末、大きいものを考えているが、その時は通訳しながら、あ、言っちゃった! と思った(笑)」と予定になかった発言だったよう。その時点で、今回の東北のイベントは予定に組み込まれていたという。

関口 聖