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GREE、未成年の上限額が一部適用されない不具合、現在は修正済み

GREE、未成年の上限額が一部適用されない不具合、現在は修正済み

 グリーは、SNS「GREE」において、未成年のユーザー向けに設定されている利用上限額の設定が、一部の環境で正しく機能していなかったことを明らかにした。現在は不具合を修正済みで、料金の返還にも応じる。

 不具合の内容は、2012年4月26日~9月7日の約4カ月間、フィーチャーフォン向けの「GREE」において、クレジットカード決済が設定されていた場合、未成年向けの上限額設定が機能せず、上限額を超えて決済できる状態になっていたというもの。同社の規定では、15歳以下は月間5000円まで、16歳以上19歳以下は月間1万円までが上限額となっている。不具合の対象となったのは733名で、上限超過額の合計は2811万4470円。なお、当該の不具合の期間における10歳未満のユーザーの利用実態については精査し、影響の範囲に変更がある場合には公表するとしている。

 不具合の原因は、上限額の設定を導入した際、フィーチャーフォンにおけるクレジットカード決済への利用額上限フィルターが正しく設定されていなかったというもの。不具合は、定期的に実施している利用実態調査の過程で発見され、不具合の改修を行うとともに、検証ツールの強化など再発防止策を実施したとしている。

 同社ではWebサイトや「GREE」内で不具合の発生を告知し、対象ユーザーに個別に通知も行う。また、問い合わせ、申し出があった場合には手続きに従って料金を返還すると案内している。

 なお、不具合の改修から4カ月後に発表されて点について、同社広報部は「9月の不具合発見当時、未成年ユーザーにおけるクレジットカード決済の割合が比較的少なく、問い合わせも無かったことから、影響が軽微であると考えていたため」とコメントしている。

太田 亮三