グリーとDeNA、全決済で未成年ユーザーの利用額制限へ


 グリーは、ソーシャルサービス「GREE」において、未成年ユーザーの保護やソーシャルゲームなどの適正な利用を促進することを目的として、全ての決済方法で未成年ユーザーが利用できる金額に上限を設ける。4月26日より適用される。またディー・エヌ・エーも同様の施策を6月をめどに導入する。

 グリーでは、4月1日より、携帯電話の通信料と合算する決済サービスにおいて、15歳以下は月間5000円、16歳~19歳までは月間1万円に制限していたが、4月26日からは他の決済方法でも同様の上限を設けることになった。対象の決済方法はクレジットカード、BitCash、Edy、Google Wallet、In App Purchase(iOSアプリ向け)、PayPal、WebMoney。GREEプリペイドカードは、システム側の準備が整い次第、対応する。

 またDeNAでは、ソーシャルゲームプラットフォーム「Mobage(モバゲー)」で、モバコインなどゲーム内専用通貨の購入時に、15歳以下は月間5000円、18歳未満は月間1万円の利用上限額を設定する。キャリア決済を含む全ての決済方法が対象で、6月を目処に導入する方針。

 このほか、NHN Japan、グリー、サイバーエージェント、DeNA、ドワンゴ、ミクシィの6社は23日、「ソーシャルゲームプラットフォーム連絡協議会」の第一回会合を開催したと発表。リアル・マネー・トレード(RMT)対策や18歳未満のユーザーが適正に利用できる環境などについて、意見交換などを行い、各社それぞれの取り組みが行われる。それぞれの課題について、ワーキンググループが設けられ、必要に応じてガイドラインを策定し、5月末を目処に発表する方針。




(関口 聖)

2012/4/23 20:26