業界団体が携帯リユース・リサイクルのガイドラインを策定


 中古情報機器協会(RITEA)は、中古携帯電話に関連し、「携帯電話のリユース・リサイクル仕分け基準のガイドラインおよび使用済携帯電話のデータ消去取扱いのガイドライン」を策定した。同協会では、会員企業だけでなく携帯電話関連の事業者に対応を呼びかけ、リユース(再利用)・リサイクル(再資源化)の健全な普及拡大を目指すとしている。

 ガイドラインでは、携帯電話がSIMカード対応ならリユース、SIMカード非対応はリサイクルが多いとしている。また、新製品製造後6年以内で正常動作品がリユース、それ以外はリサイクルが適切とし、合わせて国内の通信サービスへの対応も配慮が必要としている。

 データの消去については情報漏えいへの配慮が必要で、課題が残っていると指摘しており、端末上での初期化の操作だけでなく、パソコンと接続してデータ消去用ソフトウェアを用いる方法が望ましいとした。また、リサイクルについては、専用ソフトウェアによるデータ消去もしくは物理的な破壊が望ましいとしている。

 同協会では、これらのデータ消去用ソフトウェアを評価し、良質であると認定する施策を検討しているほか、中古携帯電話を販売する事業者についても、評価を行う方針を明らかにしている。

 



(太田 亮三)

2010/6/30 19:20