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グーグルが最新AIモデル「Gemini 4 Carbon」発表、サイバー攻撃防衛・自動修正で最高性能を記録

 米グーグル(Google)は28日(現地時間)、AIモデルの最新フロンティアモデルとなる「Gemini 4 Carbon」を発表した。最先端のサイバーセキュリティ性能や、長時間の複雑なタスクを処理する自律エージェント機能を備えている。

サイバー攻撃防衛に高いパフォーマンスを発揮

 Gemini 4 Carbonは、2週間前に発表された「Gemini 4 Argon」の機能を拡張・強化したモデル。脆弱性の検出や検証、パッチ適用といったサイバーセキュリティ防衛のライフサイクル全般で高いパフォーマンスを発揮する。

 脆弱性発見ベンチマーク「SEC-bench Pro」で88.2%、攻撃検証ベンチマーク「ExploitGym」で54.8%、自動修復「CWE-bench」で71.0%を達成した。

長時間の自律処理に対応、Web開発評価で4位に

 長時間の持続的なエンジニアリングタスクにも対応し、数日間にわたって自律的に処理を継続できる。大規模なコードベースや低レイヤーシステムにおける不具合の原因特定から修正までを実行する。

 コーディングや科学的タスク、フルスタックのWeb開発、マルチモーダル理解などの領域で性能を向上させた。Web開発の評価指標「WebDev Arena」ではスコアを89Eloポイント伸ばし、1768点で4位となった。AI評価指標「Artificial Analysis Intelligence Index v5.0」でもスコア59を獲得し、首位に位置する。

不正やハルシネーションを抑制、プロンプトインジェクション耐性も向上

 モデルの安全面では、抜け道の利用といった不正動作を抑える調整が行われた。評価指標「Terminal-Bench 4.0」における不正行為の成功率は0.0%となり、開発チームによるライブコーディング環境では重大なアライメント違反のアラートが約80%減少した。不正な命令を読み込ませる「間接的プロンプトインジェクション(IPI)」攻撃に対する耐性テストでも攻撃成功率0.0%を記録した。

 根拠のない主張(ハルシネーション)の発生率は、前モデルのGemini 4 Argonと比較して約半分まで減った。指示にあいまいさがある場合は推測で処理を進めず、関連する情報源を取得して不整合をユーザーに提示する。計画からの逸脱(過剰動作)を26%削減し、処理不足を29%削減することで、制約範囲内での正確なタスク実行を実現している。

段階的に提供拡大、価格はArgonと同等

 Gemini 4 Carbonは、まず一部のサイバーセキュリティ専門家向けに公開され、「Fairwind Program」を通じて信頼できるパートナーへ順次アクセスを拡大する。その後、開発者や企業、一般ユーザー向けにも提供される予定となっている。米政府のプレリリースモデルテストプロセスにも参加している。

 利用料金は「Gemini 4 Argon」と同等の導入価格が設定されており、入力100万トークンあたり2ドル、出力100万トークンあたり10ドルとなる。キャッシュされた入力トークンは95%割引で提供される。