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KDDI、5Gミリ波と生成AIで街がアート空間に 映像をリアルタイム共有する「生成アート体験」【KDDI SUMMIT 2026】

 KDDIは「KDDI SUMMIT 2026」において、5Gミリ波通信と生成AIを活用した「リアルタイム生成アート体験」のコンセプト展示を公開した。スマートフォンからの指示に応じてクラウドAIが4K相当のAR映像を生成し、複数端末へリアルタイムに同期する。大容量通信が可能な5Gミリ波の新たな利活用法を示す試み。

ローカルAIとクラウドGPUで実現する4K同期体験

 スマートフォンを屋外の建物にかざすと、実際の建物に重ねて映像が表示される。アプリ上で「ロボットを出して」などとテキストや音声で指定すると、クラウド上の生成AIが内容を映像へ反映する。音声入力時は端末内のローカルAIが音声認識を担当し、音声データではなくテキストデータへ変換して送信することで通信の効率化を図った。

 生成されたコンテンツは4K相当のデータ通信量を持つ映像として参加者全員の端末に同期され、同じ空間をリアルタイムに共有・構築できる。街頭の電子広告(ARサイネージ)などを共有する新たなエンターテインメント体験を視野に入れた試みとなる。

ユーザーが指示した内容が反映される
建物にカメラを向けるとリアルタイムで表示される
自分だけではなく、ほかの参加者の端末にも反映される

5Gミリ波採用でリアルタイムに

 高精細なコンテンツを各端末へ遅延なく同時に届けるため、通信規格には大容量通信が可能な5Gミリ波を採用した。ミリ波を用いることで、多数の端末へ大容量データを一斉配信できる体験を可能にしている。

 会場の「TAKANAWA GATEWAY CITY」にはミリ波アンテナが配置されているほか、電波を補完するリピーター(中継機)も設置し、安定した通信環境を構築されている。

担当者が語る手応えと今後の技術的展望

 デモにおける生成処理の応答時間について、担当者は「今回はコンセプトモデルでありサーバー環境が限定的なため」と説明した。大阪府堺市のGPUサーバーなどを活用して運用しているが、より強力なサーバー環境を構築することで応答時間は大幅に短縮できる見込みだという。

 担当者は「AIによるコンテンツ生成技術の発展に伴い、大容量通信が可能なミリ波通信の活用機会は今後さらに増えていく」と語った。ミリ波ならではの体験価値を広く提示し、表現や利用シーンを拡大していく考えを示す。