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KDDIとグーグル、国内AIスタートアップ向け支援プログラムを開始

 KDDIとグーグルの投資ファンド「Google AI Futures Fund」は28日、日本国内のスタートアップを対象とした「AIスタートアップ支援プログラム by KDDI & Google AI Futures Fund」の開始に合意した。同日、特設サイトで応募受付を開始した。日本から次世代のAIサービス創出を目指す。

資金提供とAIインフラの無償提供

 両社は有望な日本のスタートアップに対し協調投資を実施する。あわせて、Google DeepMindのAIモデル(Gemini、Nano Banana、Lyriaなど)への早期アクセス権を付与する。

 開発環境として、Google Cloudの無料クレジットや専任サポートを提供するほか、KDDIの大阪堺データセンターを利用したソブリン型AI「Gemini on GDC」や、最先端GPUクラウド「KDDI GPU Cloud」をトライアル提供する。これらのインフラ支援により、スタートアップによるAIを活用したプロダクトの構築と機能向上を支援する。

専門家による技術支援

 資金とインフラ面に加え、グーグルとKDDIの研究者、エンジニア、プロダクトマネージャーらによる直接的な技術・事業サポートや、協業の機会も提供する。

 KDDIオープンイノベーション推進本部の舘林俊平副本部長は、「グーグルの最先端の技術力とKDDIの幅広い事業支援力によって、日本の起業家がAIを活用した革新的なサービスを創出することを期待している」と語る。

KDDI オープンイノベーション推進本部 副本部長 舘林俊平氏

 また、Google AI Futures Fundのジョン・シルバー(Jonathan Silber)共同創設者兼ディレクターも、グーグルの研究者や技術チームによる直接支援を提供できる点に触れ、「日本での新たな世代のAIネイティブなスタートアップを支援する心躍る取り組み」とコメントした。

Google AI Futures Fund 共同創設者兼ディレクター ジョン・シルバー氏

エコシステム構築に向けた300億円規模の投資背景

 KDDIは2011年から15年にわたりスタートアップ支援を続けてきた。2025年4月には日本発スタートアップエコシステムの活性化に向けた300億円規模の投資を発表しており、米国投資ファンドとの連携強化を進めている。

 同社は今回の提携を通じて国内スタートアップが持つ革新的なAI技術の実装を推進し、次の成長の柱となる新規事業の探索を加速させる構え。