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ドコモとAGC、Low-Eガラスに現場施工で屋外の通信環境改善に成功

 NTTドコモとAGCは、両社で共同開発した電波送受信が可能なガラスアンテナ「WAVEATTOCH」とAGCの電波透過処理技術を組み合わせ、商用サービス提供エリアで建物の窓越しに屋外の通信品質を向上する実証実験を実施した。

 今回の実証実験では、建物の「Low-Eガラス」に現場で電波透過処理を行い、室内側のガラス表面にガラスアンテナを設置した。その結果、「Low-Eガラス」越しでも屋外の5G通信の受信信号が強くなり、受信電力が約10dB(電力比で約10倍)向上したという。

 両社は2019年10月に電波送受信が可能なガラスアンテナを共同開発した。このガラスアンテナは窓の室内側に貼り付けて、屋外の通信エリアを拡大するものだった。一方で、近年採用が進む「Low-Eガラス」は、表面に金属膜がコーティングされているため、5Gなど特に高周波の電波が透過しにくい特性がある。

 こうした背景から、ガラスアンテナを貼り付けてもアンテナ本来の性能を発揮できない課題があった。今回の実証では、AGCが開発した電波透過処理技術を既設の「Low-Eガラス」に現場施工で適用し、室内側のガラス表面にガラスアンテナを設置した。

 結果、電波透過処理を行っていない従来の「Low-Eガラス」と比較して屋外の5Gサービスを利用できるエリアが拡大した。なお、電波透過処理は省エネ性能や耐久性に影響しない。

 両社は今後もガラスアンテナ活用に向けた検討を継続し、アンテナ設置が難しい場所の通信品質改善に取り組むという。