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ソフトバンクらが工事現場の「足場」資材を開発、軽く強い"ポリマテリアル”

 NEXTWAYはソフトバンクと協力し、軽量・高強度の複合素材「ポリマテリアル」を用いた敷板を開発した。ソフトバンクは、携帯電話基地局の建設現場や災害復旧活動などでの活用を推進する。

「敷板」開発の背景

 建設・工事現場や災害復旧現場では、足場を確保するために鉄製の敷板を使用することが多かった。しかし、敷板の運搬・設置・撤去には重機が必要で、作業効率の悪さや環境負荷が課題だった。

 そこで、NEXTWAYは独自開発の新素材「ポリマテリアル」に着目。ソフトバンク協力のもと、高強度・軽量・耐候性・耐衝撃性を備えた敷板を開発した。ポリマテリアルを用いた敷板の開発は国内初となる。

 鉄製の敷板を代替し、作業者の負担軽減や作業効率の向上、環境負荷の低減に貢献するという。

ポリマテリアル製敷板の特徴

 新開発の敷板は1枚あたり21kg(1804mm×604mm×厚さ24mm)で、1枚あたり802kgの一般的な鉄製敷板(3048mm×1524mm×厚さ22mm)から圧倒的な軽量化を実現した。比重は鉄製敷板の約10分の1。

 クレーンなどの重機が不要で1人でも容易に持ち運びできるため、作業時間を約半分に削減できるという。

 また、「ポリマテリアル」は高い耐候性と耐衝撃性を備え、長期使用にも耐える構造。加えて、鉄製の敷板では困難だったカラーリングも可能となった。

 NEXTWAYは、ソフトバンクの現場導入結果などをふまえて、建設・災害対応・イベント設営など多分野への展開を進めるという。

 ソフトバンクは、新たな敷板の活用を推進し、作業員の負担軽減や作業効率の向上、環境負荷の低減を図り、持続可能な通信インフラの構築を目指すとしている。