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「Jリーグ×地域貢献」、ドコモがサッカーファンと“チーム”になる理由

 NTTドコモが、サッカーを通じた地域活性化に力を入れている。2017年に締結したJリーグのトップパートナーシップを踏まえた活動は「チームになろう。」として、より具体化したかたちで動き出した。

6日、味の素スタジアムに設置されたドコモブース

盛況のドコモブース

 6日、東京都調布市の味の素スタジアムで開催された「FC東京vsアルビレックス新潟」戦では、ドコモが独自のブースを出店。「dポイントクラブアプリ」で、FC東京コラボデザインに着せ替えたり、対象の料金プランを契約したりすることで、グッズが当たる抽選会を開催。

 dポイントクラブアプリや「d払い」アプリのバーコード面のデザインを、好きなクラブチームのものに差し替えられ、“推し”をひっそりアピールできる。貯めたdポイントの一部から、相当する分を、ドコモから推しのクラブチームの活動費として寄付することもでき、ファンとチームの双方にメリットがある。

 現時点で着せ替えられるチームは40を超える。FC東京については、都内のドコモショップの一部で限定グッズが手に入るなどのキャンペーンも実施されている。

 NTTドコモ コンシューマーサービスカンパニー エンターテイメントプラットフォーム部 コンテンツビジネス スポーツコンテンツの時田康史氏によればファンのみならず、クラブチームからも非常に好評という。

 また、NTTドコモ カスタマーサクセス部 ビジネスデザイン担当部長の金子尚史氏は「単なるカスタマイズであれば、スマホの壁紙を変えるだけでもできる。しかし、日常の支払いで貯めたポイントでクラブを応援できる。応援している実感がある」と、人気の秘密を語る。

 試合開始前、ドコモのブースは数多くのFC東京のサポーターたちで賑わい、抽選会に参加したり料金プランの説明を受けたりする姿が見られた。

サッカーで地域貢献

 ドコモがJリーグのトップパートナー契約を結んだのは2017年。当時、同社の吉澤和弘社長は「スポーツは、コンサートとともに、臨場感を持って複数の場所で多くの方に楽しんでいただけるようにする」と語っている。

ドコモの金子尚史氏
ドコモの時田康史氏
ドコモの大石望氏

 5Gの立ち上げとともに同社では、サッカーに限らずスマートフォンを駆使したマルチアングル観戦体験の実現に向けて試行錯誤を重ねてきた。4月からは「チームになろう。」というキーワードをかかげ、よりサッカーファンとチームが一体感を持てるイベントの展開に乗り出した。

 Jリーグは、各チームが地域と密接な点でそのほかのプロスポーツとの違いがあると金子氏は語る。「トップパートナー契約だけではなくて、直接クラブチームと協業契約を結ぶことで地域に根ざした取り組みにドコモとして関わり、地域を盛り上げてクラブを応援する動きをつくっていけるのではないか」とサッカーファンに働きかける理由を語った。

 ドコモ全体としても「これまで接することができなかった人に接することができる」というビジネス面でのメリットがある。FC東京との取り組みは活動の一環で、ほかの地域でも複数のクラブチームと話し合いを進めている。

 2026年のJリーグシーズンが始まるまでに、スタジアム内での動画視聴やd払い利用に支障が出ないよう、ネットワーク整備も並行して進める。瞬間的に多くの人で混雑するスタジアムのネットワークの強化は、FC東京が期待する部分でもある。同社がかつて実証実験として提供していた次世代の観戦体験なども、将来的な取り組みのひとつとして考えられるという。

 加えて、ドコモとJリーグが運営に参画する国立競技場でも、Jリーグ関連でサポーター向けのイベントなどで連携することを目指す。時田氏は「ツアーやJリーグにまつわるイベントを開催して、ファンに楽しんでもらう。Jリーグや国立競技場を身近に体験できるようにしていきたい」と語った。