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クアルコム、最大140Wの新充電規格「Quick Charge 5+」 端末の寿命にも配慮
2025年9月12日 00:00
クアルコムは、新たな急速充電規格「Quick Charge 5+」を発表した。従来規格よりも発熱をおさえながら、最大140Wでの充電が可能になる。2025年後半にも対応するデバイスが展開される見込み。
Quick Charge 5+は、クアルコムが開発した新世代の急速充電規格。前世代の「Quick Charge 5」から5年ぶりの刷新となる。4500mAhであれば、5分で0%→50%まで充電できる「Quick Charge 5」をベースにしつつ、適切な温度制御により、充電速度を低下させないことや端末の性能に影響を及ぼさないことが特徴で、端末のバッテリー寿命にも配慮した。
最大で20V/7Aの140W出力での充電に対応する。高い電圧は発熱を引き起こし、端末の処理速度低下につながるため、Quick Charge 5+は、低電圧・高電流で高い充電出力を目指した。高い効率性を実現しており、接続した端末にあわせて最適な出力に調整して充電される。
Quick Charge 2.0以降との後方互換性を保つ。平均2ドル、コストを削減できるという。同社のチップセット「Snapdragon」搭載端末以外でも利用できる対応するデバイスは今後、公開される。今月開催の「Snapdragon Summit 2025」で発表される新製品でもサポートされる。
