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4500mAhを15分間でフル充電——米クアルコムがQC 5の特長紹介

QC 3.0対応のワイヤレス充電器も間もなく登場

 米クアルコム(Qualcomm)は、公式Blogで急速充電規格「Quick Charge」(クイックチャージ)に関する最新情報を公開した。

 クアルコムのQuick Chargeは2013年に誕生し、2015年にQuick Charge 2.0、2016年にQuick Charge 3.0、2017年にQuick Charge 4、2020年にはQuick Charge 5へと進化を続けている。

Quick Charge 5は100W以上の出力に対応

 最新のQuick Charge 5は、4500mAhのバッテリーを充電切れの状態から5分間で50%、15分間で100%充電できる。Quick Charge 4から5への改善ポイントとして、充電中のデバイスの温度を10度下げているほか、充電効率を70%効率化、充電速度を4倍に高速化している。

 一般的なデバイスでは、リチウムイオンバッテリーを1基搭載するが、Quick Charge 5では2基のバッテリーパックを同時に充電に対応することで、出力と速度を2倍にしている。

 Quick Charge 5に対応するクアルコムのチップはSMB 1396および1398。充電アダプタは、最大出力が100W以上で、3.3V-20V、3Aまたは5A、45W以上およびUSB PDに対応する。

 Quick Charge 4以前の急速充電規格やUSB PDとの互換性を持ち、Quick Charge 4以前のデバイスを急速充電できる。また、安全性を最重視しており、認証プロセスにおいて熱対策を必須としている。

Quick Chargeの互換性

 このほか、Quick Charge 3.0規格に適合するワイヤレス充電器がが間もなく登場予定という。Quick Charge 3.0では、最新のスマートフォンで入力電圧20V、30W充電に対応している。