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クアルコムブランドのスマートウォッチ「Qualcomm Toq」発表

 クアルコムは、同社のブランドで一般ユーザー向けに販売するスマートウォッチ「Qualcomm Toq」(クアルコム トーク)を発表した。2013年第4四半期に米国で発売される予定で、価格は発売前に改めて発表される。米国以外で販売されるかどうか、現時点では明らかにされていない。

「Qualcomm Toq」

 今回発表された「Qualcomm Toq」は、クアルコムの完全子会社であるQualcomm Connected Experiencesが発売するウェアラブルデバイス。「Qualcomm Toq」の本体で、スマートフォンへの着信やメッセージ、スケジュールといった通知を確認できる。

 反射型で低消費電力な駆動が可能なMirasolディスプレイを搭載し、カラー表示、タッチ操作が可能。また、充電器の上に置くだけで充電できるワイヤレス給電技術「WiPower」に対応する。Android 4.0.3以上のスマートフォンと接続でき、接続しながら数日間の使用が可能という、長時間のバッテリー寿命を実現する。

 「Qualcomm Toq」の製品パッケージにはプレミアムパッケージも用意され、こちらにはワイヤレス接続のイヤホンがセットされる。イヤホンは左右も別々になった完全なワイヤレスタイプで、ワイヤレス給電技術「WiPower」に対応。同梱される充電台に置くだけで充電できる。高品質なステレオサウンドが楽しめるとし、スマートフォンの通話にも利用できる。イヤフォンはBluetoothでスマートフォンと接続し、音楽プレーヤーの操作は「Qualcomm Toq」側でも行える。

 「Qualcomm Toq」自体はソフトウェア・アップデートにより機能の追加が可能。今後、健康管理に対応する2netプラットフォームの追加が予定されている。

 「Qualcomm Toq」の展開には、クアルコムやその子会社が開発・提供している最新技術のデモンストレーションという意味も込められている。このため、「Qualcomm Toq」と連携するアプリを開発できるAllJoynフレームワークが用意されるほか、エコシステムを発展させ、ウェアラブル製品の分野を推進していくとしている。

 「Qualcomm Toq」のディスプレイは1.5インチで、解像度は288×192ドット。本体部分の大きさは43.3×47.6×9.96mm。重さは約90g。バンド部分は6インチ~8.7インチの間で調整できる。

太田 亮三