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au、サッカー日本代表戦の中継に「マルチバンドスライシング」提供 Sub6とミリ波を動的制御
2025年11月26日 16:49
KDDIは、TBSテレビが制作したサッカー日本代表戦の映像中継において、5G SA(スタンドアローン)ネットワークスライシングを活用した通信環境を提供したと発表した。
11月14日に豊田スタジアム、11月18日に国立競技場で開催された「キリンチャレンジカップ2025」において、Sub6とミリ波を動的に切り替える「マルチバンドスライシング」が運用された。
中継専用帯域で安定した映像伝送を実現
今回活用された技術は、4月に提供を開始した「放送事業者向け5G SAネットワークスライシングソリューション」を用いたもの。中継専用のネットワーク帯域を確保することで、大容量かつ安定した通信を実現する。
これにより、ケーブルにとらわれない自由なカメラワークが可能となり、臨場感ある映像表現をサポートする。
特に「マルチバンドスライシング」技術により、Sub6帯とミリ波帯を状況に応じて動的に切り替えて利用することで、混雑したスタジアム環境下でも安定性を維持した。
今回の中継では、スタジアムの俯瞰カメラの映像伝送に同技術が採用された。TBSテレビメディアテクノロジー局の長谷川雄祐氏は、満員のスタジアムでも無線で安定した映像伝送が可能だったとし、同社が開発中の次世代映像伝送ソフトウェア「Live Multi Studio」と組み合わせることで、コンパクトな構成ながら低遅延かつ高ビットレートの伝送を実現できたとコメントしている。
国立競技場に「DB-MMU」導入、満席でも400Mbps超
映像中継に先立ち、KDDIは最大約7万人を収容する国立競技場の通信品質向上施策を実施。5GのSub6帯における2つの周波数(3.7GHz帯/4.0GHz帯)に対応した無線装置「Dual Band Massive MIMO Unit(DB-MMU)」を導入した。
このDB-MMU導入により、au回線のSub6利用時において、無観客状態で下り1.6Gbpsを超える通信速度を確認した。さらに、DB-MMUとミリ波を組み合わせたエリア構築を行うことで、観客が満席の状態であっても、会場内で400Mbpsを超える安定した通信が可能であることを確認した。

