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KDDI、AIとの対話からネットワークを運用する実証実験に成功

 KDDIとKDDI総合研究所は、AIと運用者の対話から、運用者の要求に応じたネットワークを構築・設定・管理するシステムの実証実験に成功した。

 本システムでは、AIと運用者の自然言語での対話からデータ記述言語(Network Intent)を自動生成する。生成されたNetwork Intentに基づいて、ネットワーク制御システムが自律的にトラフィック制御を行うしくみ。実証では、「花火大会に向けたネットワークの増強」「トラフィックの偏りを改善」などの要求を満たすネットワークの自律的な設定・管理に成功した。

 これまでは、熟練した技術をもった運用者がミスなく記述言語を作成する必要があった。本システムの利用により、運用者の能力に関わらず記述言語の作成が可能となる。また、本システムでは、生成されたNetwork Intentに基づき、Kuternetesがネットワークの実現に必要な設定項目や設定値を自律的に判断する。これにより、入力ミスの大幅削減や効率的なネットワーク管理が期待される。

 まずは、入力されたNetwork Intentから自律的にトラフィック制御を行う技術に関して、2025年度の商用実装を目指すとする。