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2023年度末の5Gインフラ整備状況を公表、総務省

 総務省は、2023年度末での5Gインフラの整備状況について調査し、その結果を公表した。携帯電話事業者からの報告をとりまとめたもの。

Sub6展開率の状況

 全国のSub6(6GHz帯より低い周波数帯)での5G基地局の展開率は、2023年度末で全事業者合わせて91%となった。事業者別では、NTTドコモが64.7%、KDDIが55.6%、ソフトバンクが44.5%、楽天モバイルが52.6%を占めた。都道府県ごとのSub6展開率は、おおよそ80%~90%台の結果となった。

ミリ波基地局数の状況

 全国のミリ波基地局数は、2023年度末で約4万4000局だった。NTTドコモとソフトバンクがそれぞれ約7000局、KDDI、楽天モバイルがそれぞれ約1万5000局のミリ波基地局を抱える。

 ミリ波を活用した例として、NTTドコモはコミックマーケットでのエリア対策、KDDIは、東京ドームや甲子園球場などでの大規模イベント開催時などを挙げた。また、ソフトバンクはロボットを用いた建機の遠隔操作の実証実験、楽天モバイルは、5GとVPS技術を活用した新たな試合観戦体験の実証実験などにおいて、ミリ波を活用した。

5G基地局数・5G人口カバー率の状況

 5G基地局数に対して、5G人口カバー率は、合計で98.1%となった。事業者別では、NTTドコモが83.5%、KDDIが93.3%、ソフトバンクが96.8%、楽天モバイルが50.6%のカバー率となった。基地局数は前年と比べて9万530局増え、人口カバー率は前年より1.5ポイント上昇した。