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シャオミ、2025年は「POCO」を本格展開 第1弾として「POCO X7 Pro」を発売

 シャオミは12日、「POCO」新製品発表会を開催し、POCOブランドに関する説明やAndroidスマートフォン「POCO X7 Pro」を発表した。

シャオミ・ジャパン副社長に鄭彦氏が就任

 まず、新たにシャオミ・ジャパンの副社長に就任した鄭彦(テイ・ゲン)氏から「POCO」ブランドに関する説明が行われた。

新たにシャオミ・ジャパン副社長に就任した鄭彦(テイ・ゲン)氏

 シャオミには、「Xiaomi」「Redmi」「POCO」の3つのブランドが存在する。「Xiaomi」は、ライカと協業したカメラを搭載するなど、ハイエンド向けのブランド。「Redmi」は、コストパフォーマンスを重視したミドルレンジからエントリー向けのブランド。そして「POCO」は、それらとは独立し、ハイエンドからエントリーまでをカバーするオンライン専売ブランドとして展開されている。

 「あるべきものはすべてここにある。」というスローガンのもと、ユーザーが求める機能をすべて備え、不要なものは省くことをコンセプトとしている。

独立したオンライン専売ブランド

 そんなハイエンドからエントリーをカバーする「POCO」には、フラグシップのFシリーズとミドルハイのXシリーズ、ミドルレンジのMシリーズ、エントリーのCシリーズからなる4つのスマートフォンシリーズと、タブレットの「POCO Pad」が存在する。

 日本では、そのうちのFシリーズ2機種(POCO F4 GT、POCO F6 Pro)と、「POCO Pad」しか展開できておらず、ユーザーからは「ラインアップを充実してほしい」といった声や「ミドルレンジも発売してほしい」「グローバルと同時発売してほしい」などといった声があったという。

4つのスマホシリーズとPOCO Pad
日本のユーザーの声

2025年は日本市場にもPOCOを本格展開

 鄭彦副社長は、このようなユーザーの声に応えるべく「今年は、日本市場にもPOCOを本格展開することにした」と発表。その第1弾として「POCO X7 Pro」を投入することになった。

POCOを本格展開
第1弾としてPOCO X7 Proを投入

 「POCO X7 Pro」は、日本での発売に先駆けて1月にグローバルで発売されているが、高性能である点やコストパフォーマンスが高く評価され、たくさんのガジェット愛好家やモバイルゲーマー、POCOファンから選んでもらったとアピールした。

POCO X7 Proの特徴は、高いゲーム性能とコストパフォーマンス

 続いて、シャオミ・ジャパンのシニアマーケティングマネージャーを務める片山将氏が登壇し、「POCO X7 Pro」について説明を行った。

シャオミ・ジャパン シニア・マーケティングマネージャー 片山将氏

 POCO X7 Proが搭載するチップセット「Dimensity 8400-Ultra」は、先代モデルに搭載されていた「Dimensity 8300-Ultra」と比較して、CPU性能が約34%向上し、GPU性能も大幅に向上した。高品質なレンダリングや高いフレームレートを求めるモバイルゲーマーにとって、非常に重要な進化ポイントだとして、これまででもっともパワフルなXシリーズだと説明した。

 バッテリーについて、近年はどの価格帯のスマートフォンも容量が5000mAhに留まっているなか、「POCO X7 Pro」はデュアルセルバッテリーを採用し、Xシリーズで初となる6000mAhを搭載した。これによりXシリーズ史上最高のバッテリー駆動時間を実現したという。

 充電に関しても、90Wハイパーチャージを採用したことで、最短42分で100%まで充電することができる。

 バッテリーの安全性については、充電専用とバッテリー管理専用の2つのチップセットを搭載し、58の安全対策を計る。また、負荷のかからない充電を実現したことで、1000回の充電を繰り返しても、バッテリーの最大容量の90%を維持、1600回の充電でも80%を維持できるようになったと説明した。

 ソフトウェア面では、「WildBoost Optimization 3.0」をアピール。AIによるパフォーマンス制御機能を取り入れ、高いフレームレートを維持しながらバッテリーを節約できるとしている。標準の解像度を超える画質オプションを選択できる「1.5K AI超解像度」は、現状「原神」のみの対応となっているが、今後も対応するゲームは追加されていく予定。

 冷却システムには、「LiquidCool Technology 4.0」を採用し、簡単に効率的に熱を分散させるほか、10個の個別温度センサーを配置することで、どのエリアで温度が上昇しているのか、常にモニタリングするとしている。

 また、長年にわたり世界中のユーザー、特に日本のユーザーからの要望が多かったIP68相当の防水防塵性能にも対応。

 ディスプレイには「Corning Gorilla Glass 7i」を採用。対衝性、対落下性を約2倍に向上した。

 カメラには、シャオミ全体で培ってきた技術を注ぎ込み、ハイエンド級の撮影体験をもたらすことを目指したとしている。

 メインカメラのセンサーはソニーの「IMX882」を採用。POCO F6と同じセンサーであり、ハードウェアの側面でもハイエンドクラスの撮影体験を目指した。また、前世代と比較して、光の取り込み量を65%向上。鮮明さ、色彩、コントラストなどが非常に向上したとしている。

 そんな「POCO X7 Pro」の価格は8GB+256GBモデルが4万9980円、12GB+512GBが5万9980円。

 MVNOでは、イオンモバイル、HISモバイル(8GB+256GBのみ)で販売され、量販店ではビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラで取り扱われる。オンラインでは、シャオミ公式サイト・シャオミ公式楽天市場店のほかAmazon.co.jpで購入できる。