ニュース

Android 16 Beta2がリリース、写真機能で“ハイブリッド自動露出”

Android 16 Beta2がリリース

 グーグル(Google)は13日、Android OSの次期バージョン「Android 16」のベータ版2をリリースした。主にプロ向けのカメラ機能が強化されたほか、新しいAPIなどが追加されている。

カメラ機能

ハイブリッド自動露出

 ユーザーがISO感度やシャッター速度を手動で調整しながら、それ以外の設定を自動で調整するハイブリッド自動露出機能が搭載された。

 これまでの“完全マニュアル調整”か“完全に自動調整”に加えて、より細かい露出調整をしながらも、適切な明るさの画を撮影でき、柔軟な撮影体験ができる。

色温度と色合いを調整

 色温度(ホワイトバランス、WB)や色合い(ティント)を手動で調整できるAPIが新たに追加された。

 これまでは、白熱灯、曇天、トワイライトなどのプリセットが用意されていたが、開発者は、このAPIを使用することで、相関する色温度に基づいてより正確な色表現ができるようになる。

Ultra HDR HEICサポート

 Ultra HDR画像をHEICフォーマットで保存できるようになった。高画質な写真を少ないファイル容量で保存できるようになる。今後、UltraHDRのAVIF対応に向けて取り組みを進める。

仕様変更

エッジツーエッジが必須に

 アプリをディスプレイ全体に表示させるエッジツーエッジのオプトアウトが廃止となった。今後、Android 16 Beta 2と互換性を持たせるためには、アプリがエッジツーエッジをサポートしている必要がある。

ライブ壁紙がよりユニークに表現できるように

 ライブ壁紙に新たなAPIが追加され、よりパーソナライズされたライブ壁紙を楽しめる。

 たとえば、ライブ壁紙を提供するアプリでは、1つの壁紙に対してロック画面またはホーム画面それぞれの使用実績を鑑みた作成のヒントや新しい壁紙を提案できるようになる。

ストリーミング映像の改善、標準化

 動画配信アプリなどでは、オーディオと画像プロファイル、ハードウェアの設定にアクセスするための標準化APIが公開された。これにより、ハードウェアの性能やシーンに合わせた調整ができるようになる。

Android 16は第2四半期に登場

Android 16のロードマップ

 今回のベータ版リリースは、2025年第2四半期に正式リリースされるAndroid 16に向けてのもの。

 ベータ版2は、Google Pixel6シリーズ以降のPixelスマートフォンとPixel Tabletで利用できる。